時短で簡単に美味しい料理が作れる!便利な【だしパック】の賢い選び方
毎日忙しくて、顆粒だし派の方も多いかと思いますが、今日はとても便利な【だしパック】の選び方をご紹介したいと思います。
現在、市販されているだしパックは、様々な種類の素材から出来ているので、好みのものが見つかるといいですね。
■無添加と添加物入りのもの
だしパックと聞くと、天然の素材だけが細かくなって入っている、というイメージを持たれる方も少なくありません、ですが実際には塩やアミノ酸など、さまざまな旨みを増やすものが入っている場合があります。
よく入っているものとしては、
塩・砂糖・グルタミン酸ナトリウム、たんぱく加水分解物、でんぷん分解物、酵母エキス、アミノ酸等 です。
どれも、非常に危険というものはないのですが、「無添加だと思っていたのに!」なんて、騙された気分にならないように、表示をしっかり見て確認しておきましょう。
・小さいお子様がいる世帯……まだ幼いお子さんの食事に、特に気を使われているママさんは、幼少期から天然の味を覚えさせたいと思い、素材の味を大切にと野菜や調味料にも手を掛けている場合もあります。あえて選らんだだしパックに、科学的なうまみ成分が入っていたら台無しですよね。
・大人だけもしくはやや成長したお子様がいる世帯……成人した大人や大きなお子様が食べる分には、何でも化学調味料無添加である必要はありません。だしパック自体は決して安くはないものですし、味の好みを重視して日々のお料理を1ランクアップさせたいものですね。
【グルタミン酸ナトリウム】添加物の中でもやはり、アミノ酸等の括りで知られるグルタミン酸ナトリウムの摂取は避けたい、とお考えの方も少なくないと思います。
【たんぱく加水分解物】
こちらは添加物ではなく、食品に分類されているため、無添加と表記した商品にも添加されています。食品自体を分解・抽出している場合は、食品分類に分けられるようですが、実際には塩酸で化学反応を起こし、たんぱく質を分解している旨み成分なので、安全性も◎ではないようです。完全な無添加にこだわる方にとっては注意が必要な表記です。
【酵母エキス】
こちらもたんぱく加水分物と同じく、食品扱いではあるものの化学調味料のようなものです。小さなお子様が日常的に摂るには向いていないもののひとつですが、成人にとってはあらゆる加工食品に含まれている馴染みのあるものです。
【でんぷん分解物】
こちらも食品を加工するためのものですが、ダシを出やすくするためのものなので、補助的な役割で入っていることも多く、特別な危険性は問われていませんので許容範囲の添加物とも言えるかも知れません。
絶対的な無添加に、こだわる必要もないという場合でも気になることがあります。
それは、化学調味料(添加物や食品分類のもの)などが入っている場合、だしの原料である鰹や昆布などが粗悪品でも、美味しく感じてしまうということがあるので、こだわりの商品を謳って、いかにも相応の価格になっていても、商品に対する信頼性はやや薄れてしまいます。(典型的な例がカップラーメンなどです)
ちゃんとした商品であれば、やはりうまみの部分は化学調味料抜きで製造し、天然で勝負してもらいたいものですね。
塩が入っている場合は、お料理の際にも塩分量を考慮しなくてはならないので、味見でしっかりとチェックし、しょうゆや料理酒、味噌などを加えるように心がけましょう。塩が添加されていると、そのままで麺つゆや澄まし汁になったり、破って使える商品の場合は炒め物などに使ったりして、味付けも不要という便利な場合もあるので用途によって選びましょう。
■パックの形状
だしパックといえば普通の長方形を想像しますが、最近では様々な形が出ているようです。中身だけではなく、形状も好みや使いやすさに合わせて選ぶのもお勧めです。
・長方形型パック
・<久原本家 茅乃舎だし>破って使うことも可能なだしパックなので、四角く破りやすい形状の無漂白長方形パック
・<味の兵四郎 あご入兵四郎だし>こちらも破って使用が可能な四角パックですが、やや白っぽい漂白パック
・<九州野菜王国 和食のもと>同じく破って使える四角パック。小ぶりなパックで扱いやすい大きさです。
人気のものは破って使えることもあり、長方形や四角のものが多いですね。パックにコストをかけない分、中身に重点を置いている可能性もありますね。
・三角形パック
・<わたしの和だし>立体形状が水の対流を生み、煮出してからほんの1〜2分で、コクのあるおだしを抽出
・<長田食品のだしパック>テトラパックは、中身が“ジャンピング”することで最もだしが出やすい構造
・<久右衛門 乾味百選だしパック>テトラ型ティーバックを採用し、さらに抽出量が17%アップ
だしが抽出しやすい三角パックは、セブンプレミアムやトップバリュなどの大手のPB商品も最近は三角パックになっているようで、流行りの傾向にあるようですね。
その分、コストも掛かりそうな気がしますね。
■使われている素材
では、いよいよ肝心の【味】についてチェックしていきましょう。だしは加える素材によって、風味やコクにかなりの差が出てきます。地域や世代などで好みが分かれるポイントだけにしっかりと見ていきましょう。
【人気の商品をチェック】
・<九州野菜王国 和食のもと>
長崎県産 焼きあご、熊本県産 うるめ鰯、宮崎県産香信椎茸、鹿児島県産 鰹節、鹿児島県産 鯖節、北海道産 利尻昆布
(だし原料以外に添加されている物)
食塩、砂糖、酵母エキス、澱粉分解物、粉末醤油、乾燥白菜
知名度、人気度も高いだけに、産地にもこだわった贅沢な食材を使用していますが、食塩や砂糖、その他が添加されています。
・<久原本家 茅乃舎だし>
焼きあご、かつお節、うるめいわし、真昆布、海塩(九州)
(だし原料以外に添加されている物)
でん粉分解物、酵母エキス、食塩、粉末醤油、発酵調味料
こちらも<東京ミッドタウン>などに店舗もある人気の商品。原材料にもこだわっているようですが、実際に産地が明確なのは海塩のみのようです。
・<味の兵四郎 あご入兵四郎だし>
味付さば節(さば節、食塩、砂糖、醸造調味料、ぶどう糖、その他)、醤油、昆布、焼きあご、干し椎茸、さば節、いわしにぼし、かつお節
(だし原料以外に添加されている物)
食塩、調味料(アミノ酸等)、糖類(砂糖、ぶどう糖)、カラメル色素
こちらも人気商品で、あごは長崎県産を使用しているこだわりのだしですが、アミノ酸等やカラメル色素など、添加物が多いのがちょっと気になります。
・<千代の一番 和風だし ゴールド>
鹿児島県産 鰹節、焼津産 鰹節・鯖節、北海道産 天然利尻昆布、椎茸、鰹エキス
(だし原料以外に添加されている物)
食塩、砂糖、調味料(アミノ酸)、酵母エキス、粉末醤油
こちらは生協でも人気の商品。鰹節は鹿児島県山川産の一本釣り鰹の本枯れ節・荒節、大分県産の原木栽培椎茸、道南産の天然真昆布などこだわりの産地ですが、食塩、砂糖、アミノ酸等が添加されています。
・<味楽家 味楽家の幸せだし>
熊本・岡山・兵庫県産 椎茸、北海道産 昆布、鹿児島産 かつお節、愛知・熊本県産 あさり、北海道産 帆立、瀬戸内産 鰯の煮干し
(だし原料以外に添加されている物)
なし
化学調味料、食塩、醤油、副原料も不使用の完全無添加ぶりがすごいです。
原料の産地にもこだわっているため、本当のだしとも言える商品です。
・<マエカワテイスト 天然だしパック 特撰>
いわしふし、いわし煮干し、うるめふし、かつおふし、昆布、椎茸 ※国産原材料
(だし原料以外に添加されている物)
なし
こちらも食塩、化学調味料、酵母エキス、保存料を一切使用していない商品です。価格も味楽家よりもお手軽なので人気なのかもしれませんね。
このように人気の商品は産地や素材の比率などこだわって研究されているようですね。
添加物や副原料が気になるご家庭や、小さなお子様がいるご家庭にはやはり完全無添加がおすすめです。安心を第一に考えて購入する方は添加物に注意して安心できる【完全無添加】を、気にならないご家庭では風味や味を重視して人気の商品をつかうものいいですね。
■価格について
添加物や原料などをチェックしたら、あとは気になる価格ですね。いずれも公式サイトでの購入になります。※<Amazon>や<楽天>などで取り扱いのあるものは差が出ると思います。
・<九州野菜王国 和食のもと>8g×30袋 税込2,160円
メール便または野菜セット同梱の場合、送料無料
・<久原本家 茅乃舎だし>8g×30袋 1,944円
30,000円以上で送料無料 送料:432円~864円
・<味の兵四郎 あご入兵四郎だし>9g×30袋入 税込1,944円
税込8,100円以上で送料無料 送料:400円~1,350円
・<千代の一番 和風だし ゴールド>8.8g×40包入 税込2,160円
送料:全国一律648円(税込)北海道・沖縄・離島 864円(税込)
・<味楽家 味楽家の幸せだし>8g×30袋入 税込2,160円
税込5,000円以上で送料無料 送料:400円~1,100円
・<マエカワテイスト 天然だしパック 特撰>10g×25袋
税込5,400円以上で送料無料 送料:324円
【おわりに】
普段、これだけのこだわりの原材料を集めるには膨大なコストが掛かりますが、だしパックを使うことで【お手軽・簡単に】プロの味に近づけますよね。賢く活用して、忙しい日々に取り入れ、いつものお味に高級感や本格的な風味をプラスしてみてはいかがでしょうか。
※参考
note だしパック大研究! 2015.6.8スープラボ・レポート
九州野菜王国 和食のもと
久右衛門 オンラインショップ 久右衛門 乾味百選だしパック
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