こんなはずじゃ……子供が親の財布からお金を持ち出した時のNG対応こんにちは。子育てNGワードの専門家・曽田照子です。
もしも、もしもですよ、あなたのお子さんが勝手に親の財布からお金を持ち出したら、あなたは親としてどうします?
盗むなんてとんでもない? いえ、けっこう多い話なのだそうです。
まずはNG対応から見てみましょう。

子どもが親のお金を子どもが親の財布から勝手に持ち出した時のNG対応

NG対応1 いきなり叱りつける

親のサイフに手を出すなんて許せない! 将来他人様のものに手を出すようになったら困る! という考えかたは正しいです。
ですが、いきなり叱りつけるのはちょっと待って。そのまえに、事実関係の確認をしなければいけません。
本当に子どもが持ち出したのか、それとも自分自身の思い違いか、あるいはほかの可能性もあるかもしれません。対応を考えるのは事実を確認した後でも遅くはありません。

またもし子どもがやっていたとしても、いきなり叱りつけられては「理由」を話せなくなってしまう可能性もあります。

NG対応2 気づかないふりをする

子どもがやった、とわかっているとき、気づかないふりをしていればいつかはやめてくれるだろう……。そう考えたい気持ちは、わからなくもありませんが、これはNG。
親の財布に手を出したのは「こっちを向いて」というサインであることが多いそうです。それなのに親が、気づかないふりで「なかったこと」にしていると、子どもの行動はどんどん悪い方へとエスカレートする恐れがあります。

NG対応3 悪い子だと決めつける

「親が善悪のけじめを教えないと!」と厳しく叱ることも時には必要です。
でもたった一度、親のお金に手を出しただけで「悪人扱い」はしなくてもいいと思うのです。
なぜお金を持ち出したのか、冷静になって子どもに理由を聞いてみましょう。
本人には盗みといった意識はなく「家族のものは自分にも権利がある」と思って持ち出しただけかもしれません。
もしかしたら背後にいじめなど深刻な問題が隠れている可能性もあります。
悪いのは子ども自身ではなく、行動です。そして行動には必ず原因があるのです。

どうしてそういうことをしてしまうのか原因を考える

書籍「ママの心が楽になる子育て心理戦」によると子どもが勝手にお金を持ち出すことは珍しくないそうです。
そういえば、私が子どもの頃にも親のお金を持ち出して駄菓子屋で友達におごっている子がいました。タレントの伊集院光さんがラジオで「親のサイフからお金を盗んだ経験がある」と以前話していたのを聞いたことがあります。

他人事として聞いているぶんには「よくあること」でも、いざ自分の子がとなると慌ててしまうかもしれません。

著者の新井先生は、子どもが親のお金に手を出したときは、物事の善悪や、お金の大切さは教える必要があるとしながら「それとは別次元で」考えなければならないことがあるそうです。

 お金が欲しいなら「お金をちょうだい」欲しいものがあるのなら「買って」などと、ストレートにねだることができるのが正常な親子関係です。
親に自分の望みを伝えられないのは「どうせ何を言っても自分の言い分は聞いてもらえない」と子どもが思い込んでいるせいかもしれません。

子どもが言いたいこともいえないような関係になっていないか、
日ごろの子どもとの接し方を、考え直すタイミングかもしれません。

子どもが親の財布から勝手に持ち出した時の対応
では子どもが親の財布から勝手に持ち出した時、どう対応したらいいのでしょうか。
私は次のように考えています。

1・気づいていると伝える

自分の行動が見られている、気づかれている、と思うと悪いことはできないものです。
「気づかれていないのはたいしたことじゃないから」と子どもは思っているかもしれません。
先の書籍に出ていた例ですが、サイフに『お金を持ち出すのはやめてね』と書いた紙を入れておいただけで、やめてくれたという体験談もあるそうです。

2・話し合う

お小遣いが足りないのか、もしかしたらいじめなどの問題はないのか。あるいはどうしても欲しいものがあって我慢できないのか。子どもの言い分を聞いて善後策を話し合いましょう。
欲しいものがある場合は、お小遣いの金額をアップするのもひとつの方法ですが、お手伝いに応じてアルバイト代を渡すなど、労働と貯金について体験させるチャンスにもなります。

3・叱る

いきなり叱りつけてはいけないと書きましたが、善悪のけじめを教えるのは親の義務です。
人様のものに手をつけるのは社会では許される行為でないこと、エスカレートしたらひどい未来が待っていることを教えないといけません。

一番不幸なのは叱られたことのない子ども、という言葉もあります。叱るのも愛情です。
若いママ・パパで時々「叱り方がわからない」という方がいらっしゃいますが、あまり「方法」は考えなくてもいいと私は思います(ただし体罰は論外です)。大きな声を出したり、目を見てじっくり諭したり、どんな叱り方でもいいのです。
大切なのはどう叱るかのスタイルではなく、子どもに「親が自分のためを思って真剣に叱ってくれた」が伝わるかどうかです。

いかがでしょうか。
大人になる前に、子どもはいくつもの躓きをします。そこから立ち上がるためには、親がしっかりと子どもに向き合うことではないかと思うのです。