子どもが自分で命を守る!「交通ルール」をしつける方法

子どもが自分で命を守る!「交通ルール」をしつけ方法
「子どものしつけ」と言うと、人を不快にさせない「マナー」を守らせる事ばかりを考えがちですが、それ以上に社会で生きる上で必要となる「ルール」もしっかりしつけたいものです。
ルールの中でも最も身近な「交通ルール」とくに「信号を守ること」について考えてみましょう。

あわてているときほど…

こんにちは、子育てNGワードの専門家・曽田照子です。
もうすぐ、信号が青から黄色に変わりそう……でも時間はギリギリ、子どもを預けて急いで会社に向かわなくちゃ……そんなとき、あなたは、走って渡りますか? それとも待ちますか?
案外「信号を無視して渡るかもしれない」と答える方も多いんじゃないでしょうか。
特に車通りの少ない道ならば「急いでいるんだからしょうがない」という気持ちになりがちですよね。
でも子どもと一緒のときだけは、遅刻しないことよりも交通ルールを守ることを優先して欲しいのです。

なぜかというと、事故に遭う可能性が高くなってしまうから。
遅刻はいけないことですが、人身事故のほうが大変な事態です。小さな子どものいる家庭では出かける寸前にトラブルが起こりがちなことは、常識のある人ならば分かってくれます。
きちんと連絡をし、遅れた非礼をわびること。そして、次からは少し余裕を持って動くことにすればいいのです。遅刻遅刻とパニックになりそうになったら、一瞬だけ立ち止まることをおすすめします。命が一番大事です。

さらに、子どもは大人のまねをするものだからという理由もあります。大人が信号を無視したり、斜め横断をしたり、と交通ルールを破っていると、子どもはいつか「交通ルールは自分の都合で変えていいものだ」と思い込んでしまいかねません。
そんな子が、小学生になったある日、親の目が届かないところで「このくらい大丈夫」と子どもが信号を無視したら……想像すると恐ろしいですよね。

道の反対側から呼ばないで

実は私自身が、子どもが小さい頃に、危うく交通事故に遭わせてしまいそうになった経験があります。
あれは子どもと二人で道を歩いていたときのこと、赤信号で止まっていると、たまたま交差点の向こうに、仕事から帰る夫の姿を見かけたのです。
「おーい」と私が手を振ると夫が気づいてこちらに手を振り……すると、子どもは「パパだー」と赤信号にもかかわらず、駆け出しそうになったのです。

慌てて取り押さえましたが、もしも、あのまま車道に飛び出していたら、大変なことになっていた可能性があります。
子どもは大好きな人や興味を引かれるモノがあると、そこにしか目が行かなくなります。横から車が来ていても気づかないことがあります。車道に飛び出してしまわないよう、道の向こう側に子どもの姿を見かけても、声をかけたり手を振ったりしないほうがいいでしょう。

まとめ

交通ルールが何のためにあるかというと、もちろん、安全を守るため、ですよね。
でもそれだけではなく、私は自尊心や思いやりの心を育てることにもつながっていると思っています。
自分と同じように相手にも命があり、それが大切だという前提がなければ交通ルールはなりたりません。
たかがルール、されどルール。
親がきちんとしつけることは「あなたの存在を大切に思っている」というメッセージでもあるのです。

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