ずぼらでも手抜きでもない!時短で楽々“ゆる家事”裏ワザ16選

■ゆる家事とは?

掃除、洗濯、子どもの世話に食事の用意と、家庭を運営していくアレコレをすべて完璧にこなしたいけれど、実際、そんなにじっくり時間をかけられませんよね。でも、手抜きをして部屋が汚くなることも、手抜きだと言われることもイヤ!わかります!その気持ち!

そんなあなたにおススメなのが“ゆる家事”です。ゆる家事とは、「家事を完璧にすることを目的としない。自分や家族が暮らしやすい環境を作るためのポイントやコツを抑えたちょっと気楽な家事」のこと。

今回はそんな“ゆる家事”のポイントを一挙16個も!ご紹介しちゃいます。

■料理編

1. 時間がある時にある程度調理した食材を冷凍保存!

毎日の料理、面倒ですよね。また、学校や職場の事情でお弁当を用意する必要がある方は、なおさらお料理の負担が大きいと思います。そんな時におススメなのが、まとめて調理したものの冷凍保存です。一度火が通っているので、長期間保存がききやすく、また、レンジでチンをするだけで食べられるので、非常に効率的です。

でも、美味しく食べるための冷凍の仕方にはコツが必要。それは、十分に熱をとってから(冷ましてから)タッパーの封をして、冷凍庫に入れるということです。温かいまま冷凍庫に入れると、タッパーの中に水滴がついてしまい食品が傷んでしまいます。また、温かいまま入れると冷凍庫の周りの食材も温まってしまい、菌が繁殖し、不衛生に……。

解凍後に美味しく食べるために、きちんと冷えたものをタッパーに入れ、冷凍庫に入れる。これがお約束です。

2. 残り物はアレンジして翌日へ!

毎日違う献立を作りたいと思うものの、正直、毎日違うメニューを考えることも、料理を作ることも難しい!そんな時は、残り物のアレンジレシピを用意しておくのが得策です。

「アレンジ 残り物 料理」で検索するとかなりたくさんのレシピが出てきますが、オススメは煮込み料理。例えば、初日はシチューで2日目はグラタンや、初日はポトフで2日目はカレーなど、簡単にできるものがいっぱいで味も大きく変わるので飽きません。その上、最初から作るのと比べても大幅に時間が短縮ができます。また、買い物の回数も減らせるので、節約の効果も。

3. 調理はキッチンばさみで!

お肉などを切るとき、まな板と包丁を使っていませんか?鶏肉などは皮が滑りやすく危険ですし、また、片付けの際はまな板と包丁の両方を洗うという手間がかかります。

そこでオススメなのが、キッチンばさみでお肉を切ることです。スーパーなどで売られている容器の上で切れば、余計なお皿やまな板なども必要なし!洗い物が減り、皮で滑ることなく安全に切ることができます。

4. お米はペットボトルで保存!

毎日お米を炊くとき、計量カップで計量を行うのは面倒ですよね。また、お米は意外と知られていないのですが生鮮食品なので、空気に触れたまま長期間置いておくと美味しくなくなってしまうのです。

そこで重宝するのが、2ℓや1.5ℓの大きいペットボトル。一番最初に使うときに、お米を1合ごとに計量カップで測ってペットボトルに入れ、メモリ線を書き込んでおきます。その後は、ペットボトルにお米を入れて、冷蔵庫で保存しましょう。

冷蔵庫で保存することによって酸化を防ぎ、お米を美味しく保つことができます。また、メモリを入れておけば、お米を計量カップで計る手間も省けます。

■掃除編

5. お風呂掃除はお風呂上がりにする!

お風呂の汚れは、時間が経つと浴槽にこびりつきます。しかも一度こびりつくと、力を入れてこすってもなかなか落ちません。

そんな時にオススメなのが、お風呂を出た直後に掃除をすること。直後であれば汚れの定着前のため、するっと落ちます。お風呂を出たら、まずは栓を抜いてお湯を流しましょう。着替えている間にお湯が抜けるので、そのまま軽くシャワーで浴槽を流し、洗剤をつけて軽くこするだけ!これなら手間もさほどかかりませんので、ぜひ習慣化してみてください。

6. 食べ残しは新聞やキッチンペーパーに挟んで捨てる!

毎日の食器洗いは本当に面倒ですよね。まして油がへばりついてなかなかとれないものであったり、お弁当箱のようにすぐに水に浸けられないものであったりすると、余計に面倒!また、食べ残しなどがあると、生ごみが排水溝に詰まったり、排水溝の網が目詰まりするとさらに困ります。

そんな時は、新聞やキッチンペーパーで先に一度、使用済み食器やお弁当箱を拭いてみてください。またその際に、食べ残しなども一緒に包んで捨ててしまいます。新聞やキッチンペーパーは油汚れを吸収してくれるので、汚れが格段に落ちやすくなります。その後に洗剤で洗うと、簡単に食器がきれいに洗え、また、排水溝が詰まることもありません。

7. トイレはこまめに掃除が一番!

トイレのお掃除は実は1日1回軽く拭くのが一番の時短方法。というのも、トイレの汚れは一度へばりついてしまうととるのに時間がかかり、汚れの色が定着してしまうことも……。

ですから、トイレは使ったときに1分だけ!ささっとお掃除してしまいましょう。家族で曜日ごとに担当を分けてもいいですね。

8. フローリングは掃除機ではなくモップで!

フローリングを掃除するときに、皆さんは何を使って掃除しますか?掃除機でしょうか?実はフローリングに落ちているホコリは掃除機では完全にとることができません。それはホコリが水分を含んでいて、床にへばりついているからです。

そんな床にくっついているホコリをとるのに効果的なのが、クイックルワイパーなどのモップです。掃除機と比べ、一度拭くだけでホコリがとれるので、とても楽に掃除をすることができます。また、掃除機が入り込めない狭い隙間にも入り込めるので一石二鳥です。

モップやモップにつけるシートは100均でも売っているので、実は経済的。ぜひお試しください。

9. 室内掃除をするときは軍手をつけて!

掃除に軍手?とお思いになるかもしれませんが、室内を掃除するときにはぜひとも軍手をつけてみてください。その理由は、ちょっとしたホコリや汚れが軍手で拭きとれるから。汚れを見つけるたびに掃除機から雑巾に持ち変えるのは面倒ですよね。でも軍手をつけておけば、パッとその軍手で拭きとれます。

軍手は掃除が終わった後に洗えばまた使うことができるので、経済的でもあります。

10. 窓掃除は新聞紙で!

窓のお掃除は、雑巾でするものと思っていませんか?雑巾で窓掃除をすると一番面倒なのは、窓を拭いては雑巾を洗う、拭いては洗う……と何度も雑巾を洗って、水を絞ること。この手間をなくし、さらに窓をピカピカにする方法があるのです!それは、窓を濡れた新聞紙で拭くこと!

実は新聞のインクは油でできています。このインクの油には、窓についた手垢やホコリなどを落とす効果があるのです。また新聞は洗う必要がなく、使った分をそのまま捨てていけばよいので、掃除の時短にも効果的。

キレイになる上に時短とは最高の掃除方法ですね。

11. 押入れやクローゼットは乾燥でカビ対策!

押入れやクローゼットは、非常に湿気が溜まりやすい場所。また、湿気が溜まるとカビが生えてしまい、大切な衣類を傷つけたり、掃除の時間がかかってしまったりすることも。ですので、まずはカビが発生しないように、押入れやクローゼットは常に乾燥させておく必要があります。

除湿剤を入れるのも効果的ですが、週末にクローゼットや押入れを開けたままにしておいて空気を循環させるだけでも十分に効果アリ。さらに費用もかからず経済的なのでオススメです。

12. 高いところはふわふわ箒で!

部屋のホコリって一体どこから来るの!?と思うほど、知らぬ間に溜まってしまいますよね。こういったホコリを掃除しないまま放置しておくと、床などにへばりついてなかなかとれずに掃除に時間がかかってしまうことはありませんか?

ホコリは高いところに溜まりやすく、また高いところから落ちてきて床にへばりつきやすいもの。そのため、床ばかり掃除していても、いつまで経ってもホコリはなくならず、無駄に掃除の時間を費やしてしまうことになります。

これを防ぐためにも、掃除はまずは高いところから始めましょう。電灯や照明器具の裏や棚の上などを、ふわふわ箒でなぞるように。ふわふわ箒は、100均などで売られている先がふわふわの箒。これを使って、高いところのホコリを落としてしまいましょう!落ちてきたホコリは先ほどのクイックルワイパーなどで拭いて一網打尽に。

高いところのお掃除は一度やればしばらくはホコリが床に溜まらなくなるので、毎日のお掃除の時短にオススメです。

■洗濯編

13. 洗濯速乾法で干す時間を短縮!

突然ですが、洗濯機の機能をすべて使いこなせていますか?多機能になってきているので、使ったことのない機能があるという方も多いのではないでしょうか。

洗濯機の機能に、脱水の回数や時間を長くする設定があるのをご存知ですか?乾燥機に入れると早く乾くけれども、衣類が縮みやすいのが難点。しかし、脱水の時間を長くすると、衣類が早く乾くのに縮まず、衣類を大切にすることができます。

小さな子どもがいるご家庭などでは、タオルや子どもの服などの替えが急ぎで必要になることもしばしばありますが、乾燥にかかる時間を短くできればそんなトラブルにも対応できますね。

14. 明け方に予約で洗濯して、洗濯したらすぐに干す!

洗い終わった洗濯物を、洗濯機に放置していませんか?洗濯機に洗い終わった衣類を長時間放置していると、かび臭いニオイが残ってしまったり、シワができてアイロンをかける手間が余計にかかってしまいます。とはいえ昼間に洗濯をすると日が出ている時間に干しきれなかったり、急な外出などで干せなかったり。働いている方なら、そもそも日中にお洗濯をするのは難しいですよね。

そういう場合は、朝、起きる時間に洗濯が完了するように予約をして、夜中に洗濯をするのが一番!朝の日が出ている時間帯に干すことができ、また、洗濯が終わるのを待つという時間の無駄もありません。ただ、住宅事情によっては深夜の洗濯機の使用は迷惑になることもあるので、それぞれの環境に合った対応をしてくださいね。

■収納編

15. シャツなどの衣類はたたまず、ハンガー掛けのまま!

洗濯した後、干したものをたたむのは面倒ですよね。たたみ方が下手だと変なシワがついたり、枚数が多いと時間もかかります。そんな時は、“たたまない”という選択を。干したものをたたまず、ハンガーにかけたまま、クローゼットなどにかけてしまいましょう。こうするとシワができにくく、また、そのままかけておくだけなので、大幅に時間短縮できます。

ただ一点、気を付けておくべきことが。それは長時間、外に干したままにしないこと。雨で湿ってしまったり、太陽の日の光で、色が落ちてしまったりすることがありますので、乾いたら室内に入れましょう。

16. 収納は透明ケースで!

押入れやクローゼットに衣類やモノを収納するときは、透明ケースを使いましょう!モノを探す時に一番困るのが、どこに入れたかがわからなくなること。もちろんどこに何を入れたかを収納ケースに書いておけばいいのですが、それも意外と面倒ですよね。

そんな時、収納ケースが透明であれば、その中に何が入っているか一目瞭然。オシャレじゃないからイヤという方もいらっしゃいますが、押入れやクローゼットの中にしまっておけば、人に見られることもありませんので、ご安心ください。


どうでしたか?完璧な家事と比べて大幅に時間短縮でき、楽な家事ができているけど、お家はしっかり回っていますよね。これが“ゆる家事”です。

ゆる家事で、ストレスを溜めずに、家族と過ごしたり、仕事をしたり、趣味にいそしんだりと、自分のやりたいことに時間が使えるようにぜひとも試してみてください!

監修:鈴野寿子(家事代行サービスCaSy・お掃除研修講師)

photo/PIXTA

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