クエン酸と重曹の使い分けで、安心&エコな賢いお掃除!
トイレや浴槽掃除によく利用されるクエン酸や重曹。CaSyジャーナルでもよく登場するアイテムですよね。しかし、このふたつを実際にきっちりと使い分けている人は少ないかもしれません。
汚れの種類によっては使い分けた方が簡単にキレイになるものも。そこで、今回はクエン酸と重曹、それぞれで落ちやすい汚れを具体的にご紹介しましょう。
クエン酸で落とせる汚れ
クエン酸は酸性なので、アルカリ性の汚れに効果あり。では、どんな場所のお掃除に適しているのでしょうか?
1.トイレの黄ばみ
トイレの黄ばみの元となるアンモニアはアルカリ性なので、トイレ掃除にはクエン酸がオススメ。普段のお掃除ではクエン酸スプレーを吹きかけ、サッと掃除するだけで十分です。
大掃除や、なかなか落ちない尿石を落としたい時には、トイレの内側にキッチンペーパーを敷き、そこにクエン酸スプレーを吹きかけて一晩放置しましょう。翌朝、キッチンペーパーを剥がして水を流せば、見違えるほどキレイになったトイレに出合えます!
2.水アカ
水道水の中にはカルシウムが含まれており、このカルシウムが固まるとお風呂場や洗面所の鏡、蛇口の白い塊(水アカ)となります。鏡も蛇口もいつも目に入る場所なので、水アカがついているととっても気になりますよね。
この水アカの除去に使えるのもクエン酸。鏡や蛇口部分の水アカが気になる部分にキッチンペーパーをかぶせ、クエン酸スプレーを吹きかけて2~3時間放置すれば、あんなに頑固だった水アカ汚れがキレイになりますよ!
ただし、お風呂場掃除にクエン酸を使う際の注意点として、クエン酸は大理石を溶かしたり、鉄製品にかかると錆の原因になることを覚えておいてくださいね。材質などをよく確認してから使用しましょう。
3.お風呂場の黒ずみ
お風呂場の汚れで水アカ以上に気になるのが、カビによる黒ずみです。換気するだけではカビも黒ずみも予防が難しいので、クエン酸でこまめにお掃除しましょう。
お掃除方法は、トイレや水アカと同様にキッチンペーパーとクエン酸スプレーのコラボレーションで十分です。ちょっとしたカビであればそれだけでキレイになります。もし落ちなければ、使い古したハブラシやブラシなどでこすればスッキリなくなるでしょう。
重曹で落とせる汚れ
重曹はアルカリ性の性質を持っているので、油やタンパク質汚れに効果を発揮します。そういった汚れがつく場所とはどこでしょうか?
1.魚焼きグリル
酸性の汚れに強い重曹は、魚焼きグリルやガスレンジの油汚れにはうってつけ!ガスレンジであれば、布巾やスポンジでいくらゴシゴシしてもキレイにならなかった汚れも、重曹を振りかけてこするだけで見違えるほどキレイになります。
また、油汚れのつきやすい換気扇にも有効。分解した後に重曹水にしばらく漬け置きし、その後にこすると簡単に汚れが落ちます。油汚れに悩まされている方は実践してみて下さい。
2.カーペット
消臭効果の高い重曹は、カーペット掃除にもオススメ!大きくて重いカーペットは、洗濯するのも難しく、数年洗っていない……なんて方もいるかもしれません。しかし、カーペットはホコリや足の裏の汚れを溜め込んでいるわりに、寝転んだりするもの。せめて週に一度はキレイにしたいですよね。もちろん、一緒にニオイも除去しちゃいましょう。
その方法は簡単。重曹の粉をカーペットに振りかけて手で擦りこみ、1時間ぐらい放置してから掃除機で吸うだけです!これでホコリもニオイも吸い取ってくれます。掃除機をかける時は、前もってカーペットに重曹を振りかけるのを習慣にするといいですね。
3.鍋のコゲ
重曹は口に入っても大丈夫なので、洗剤を使うより安心な面も。さらに、鍋のコゲまで簡単にとることができますので、キッチンに常備しておくといいですね。
コゲをとる方法も簡単です。コゲた鍋に水を入れ、火にかけます。沸騰したらそこに重曹を大さじ1ほど入れて、そのまま10分ほど沸騰状態に。その後、お湯を捨てて普段通り鍋を洗えば、スルスルとコゲが落ちていきますよ。ただし、鍋が熱いので気をつけてくださいね。どうしても落ちないと諦めていたコゲがあるお鍋に試してみてください!
家庭の汚れに強いクエン酸と重曹。いずれも人体に害がないので、お家の中でも安心して使えるというのも嬉しいですね。さらには100円ショップでも購入できるという安さも魅力!
まだ使ったことがないという方は、まずは今回紹介した箇所の汚れで試してみてはいかがですか?
監修:鈴野寿子(家事代行サービスCaSy・お掃除研修講師)
photo/PIXTA
この記事を読んでいる人は
こんな記事も読んでいます