最初が肝心!パートナーが家事をできるようにする4つのステップ
女性の社会進出が進むにつれて、現実的に「家事はすべて女性がやるべきもの」という考え方は難しいものだという認識が広まってきました。それに伴い、パートナーや夫など家庭を一緒に支えてくれる人に協力を依頼したり、家事代行サービスや家電を頼ったりするなど、家事をするための手段は様々なものが増えてきています。でもできることなら、パートナーに協力してもらうことが一番ですよね。
しかし、家事の中でも向き不向きはありますから、相手にすべてを平等に求めてしまうのは避けたほうがよいでしょう。初めから多くを求めすぎることは、お互いの関係にとってもよくありません。
では、実際に家事に不慣れなパートナーに家事をしてもらいたい時、どのようなことからお願いしていけばよいでしょうか?順番に見ていきましょう。
1.掃除
まず最初は掃除です。なぜかというと、掃除は「汚いところをキレイにする」という視覚に訴えるものがあり、「キレイになると気持ちがいい」という気持ちの面でも達成感を得られるからです。
掃除機をかける、洗面台を拭く、トイレをブラシでこする、お風呂の排水口の髪の毛をとる……など、小さなことからでもいいので、まずはどこかひとつの箇所を「ここはあなたの担当ね」と責任を持たせるといいでしょう。
掃除自体は面倒に思っても、責任を与えられたら、そこをキレイにするためにいろいろな道具を買ってきて張り切ってやってくれるようになるかもしれません。
2.食器洗い
次に挑戦しやすいのが食器洗いです。「食後に食器を洗う」ということは、なかなか労力のかかること。疲れて帰って食事をして、一番リラックスしたいタイミングですから。
同じく「料理をする」というのもとても大変なことです。その料理も、そして片付けもどちらか一方に任せるのは酷なこと。料理が苦手なのであれば、「後片付けはやってほしい」という伝え方をすれば「確かにそうかも」と考えを改めてくれるはずです。
反対に、パートナーが料理をしてくれた時には、あなたがすすんで後片付けを行いましょう。そうした姿を見せることで、自然と食事の後に片づけを自らしてくれるようになりますよ。
3.洗濯
洗濯は、例えば色分けをしていたり、ネットに入れるものがあったりするなど、家庭それぞれのルールがあることが多いですね。最初は完璧にはできませんから、その家庭のルールを紙に書いて、貼っておくこともよいでしょう。
洗濯は電動でできる家事の部類ですから、慣れてくれば問題なくこなしていけるはず。洗濯に付随する干す、入れる、畳む、収納するなど、これらもひとつひとつ順を追ってお願いしていけるととても助かりますね。
4.料理
家事の中でも最もハードルが高いのが料理ではないでしょうか。料理が好きな方は、パートナーのおかずに足りないものをさっと自分で作る方もいるでしょうが、まだまだ少数派なのが現状です。
包丁を使う、ご飯を炊く、野菜の皮をむくなどひとつひとつの積み重ねで料理をしていきましょう。はじめは簡単な料理から一緒に作っていくことも楽しいですね。それを時間があるお休みの日に行いながら、徐々に日常でも頼んでやってもらえるようになりましょう。
たくさんレパートリーがなくてもいいのです。オムレツ、炒め物、お肉を焼く。これだけでも1日は回せますからね。できるところから楽しめるように、そしてもっと興味を持ってもらえるように。
外食をした時などにも「この味付けは何かな?」など、料理に興味をもってもらえるような会話をしていくのもいいですよ。
お互いが負担にならないように協力しあおう
家事は日々の生活の中で、いろんな選択肢があるもののひとつです。外注することや、分担して行うことそれぞれのライフスタイルに合わせて選ぶことができる時代です。ひとりで溜め込まずに、パートナーや周りを上手に巻き込みながら、ひとりだけが負担やストレスを感じるという時代を終わらせましょう。
もちろん、あなた自身もパートナーへの思いやりをいつまでも忘れずに。自分でできることはやって、助けが必要そうならサポートする。大切なのは、お互いに思いやる気持ちです。少しずつでもいいので、試していってみて、よりよい環境を作ってくださいね。
監修:鈴野寿子(家事代行サービスCaSy・お掃除研修講師)
photo/PIXTA
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