冬の方が乾きにくい!?今こそ徹底したい洗濯物を早く乾かす方法
冬場は朝から洗濯物を外に干していても「乾きが悪いな」と感じることがありませんか?早く洗濯物を取り込みたいのに、なかなか乾かず、結局、夜も部屋干しする羽目になることも。そうなると、翌朝、気持ちよく目覚めても家の中に洗濯物があると、整理整頓されていない気がして、なんだかめいってしまいますよね。
実は冬場は、梅雨の時期に次いで洗濯物が乾きづらい季節なんです。そこで、忙しく働く方のために、洗濯物を『時短』で乾かす方法をご紹介します。
Contents
冬は洗濯物が乾きづらいのはなぜ?
そもそも冬は空気が乾燥しているはずなのに、なぜ洗濯物が乾きにくいのでしょうか?
それは、『飽和水蒸気量』が関係しています。飽和水蒸気量とは、空気の温度によって変動するもの。気温が高いほど多くの水分を含み、低くなれば水分が含まれない空気になります。冬は気温が低いため、空気中に保持できる水分量が少なくなります。そのため洗濯物から出る水分が空気中に放出されづらくなり、洗濯物が乾きにくくなるんですね。
乾燥機をうまく使いこなそう
時短で洗濯物を乾かすには、『乾燥機』をうまく使いましょう。一人暮らしの方などは、乾燥機付きの洗濯機をお持ちでない方も多いかもしれません。そういう場合は、コインランドリーの乾燥機を賢く利用するのも手です。
また、浴室乾燥機がついている物件にお住まいの場合は、ぜひ活用してみてください。
乾燥機の主な種類
乾燥機と一言でいっても、種類がたくさんあるのはご存知でしょうか。
電気式乾燥機
家電量販店で売られているのが、このタイプです。多くの家庭で導入しているのはこちらでしょう。全自動乾燥機も電気式です。
しかし、乾燥機を持っていながらも『乾燥機能』を使わない方の理由として、乾燥パワーの弱さや時間がかかること、電気代がかかるため、という方が多いようです。製品にもよりますが、最近の電気式乾燥機は消費電力が抑えられているものも。洗濯物が乾かないという小さなイライラを解消するために、乾燥機を活用することをオススメします。
ガス式乾燥機
クリーニング屋、コインランドリーにあるのが、ガス式乾燥機です。ハイパワーで乾燥時間が短く済むため、衣類への負担を減らせるのでオススメです。コインランドリーまで持っていくのは少し手間ですが、大型の毛布やシーツなどを1日で洗濯と乾燥を済ませたい場合は、うまく活用するといいですね。自宅の乾燥機よりも性能が高いので、ふんわり乾いて心地よくなることも魅力です。
温水式乾燥機
浴室についている乾燥機がこちら。最近のマンションでは、標準装備されているところも多くなってきました。
リフォームして後付けすることも可能ですが、金額や設置には、手間がかかり工事が必要になります。
全自動乾燥機の驚きの時短テクニックとは
全自動乾燥機をお使いの方は多いと思いますが、実は乾燥時間を減らせる時短テクニックがあるのをご存知でしょうか?
それは、『乾かしたい洗濯物の中に、乾いたバスタオル1枚を一緒に入れること』。たったそれだけのことなんです!この1枚を入れるだけで、乾燥時間が約10分短くなることも。というのも乾燥中に、乾いたバスタオルが洗濯物の水分を吸ってくれるのです。
乾燥機は回す時間で電気代が変わってくるので、10分短くなるだけでも節約にもつながりますから一石二鳥です。だまされたと思ってぜひ一度試してみてください。
もっと手軽にできる、乾燥テクニックとは
乾燥機に頼らない乾燥テクニックも、もちろんあります!
エアコン+扇風機(サーキュレーター)を使う
洗濯物を早く乾かすコツは、『温度・湿度・風量』をうまく扱いこなすこと。そのため、エアコンで室内の温度を上げて飽和水蒸気量を高め、サーキュレーターで風量を上げると、自然と洗濯物は早く乾くようになります。室内の湿度も高くなり乾燥予防になります。こちらも一石二鳥ですね。
干し方を工夫する
洗濯物を密集させずに、うまくずらして干すことで乾きやすくなります。最近では100円ショップで間隔をあけて干せる物干しも売られていますね。ちょっとの工夫ですが、一度お試しください。
脱水時間を長めにする
脱水時間をいつもより少し長めにすることも、意外と効果が高いコツのひとつ。ただし、衣類の生地を傷めることにもつながりやすいため、少々注意が必要です。
洗濯物を早く乾かして、清潔な衣類で生活しよう!
毎日、遅い時間に仕事から帰ってくるママさんや単身者の方が増えていることにより、夜洗濯の人口は年々増えているそうです。でも、洗濯物がきちんと乾かず、湿った状態が続くと、衣類からはイヤなニオイが発生します。それは、洗濯の時に落としきれなかったわずかな『汚れ』が化学的に変化したり、『菌』が発生して増殖してしまったりするのが原因です。
早めに乾かす工夫を心掛けて、常に清潔な衣類で過ごしていきたいものですね。
監修:鈴野寿子(家事代行サービスCaSy・お掃除研修講師)
photo/PIXTA
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