覚えておくべき初詣の正しい参拝方法!神社と寺院で違う!?
一年の始めに神社や寺院にお参りする初詣。なんとなく毎年やっているという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、初詣の正しいマナーやをご紹介します。
Contents
初詣とは?
初詣は、新年を迎えて初めて神社やお寺に参拝すること。起源は、大晦日の夜から元旦にかけて、氏神様のいる神社に籠り、新年の平安を祈祷するという「年籠り」だとされています。
この年籠りが、大晦日の夜に詣でる除夜詣と、元旦の朝に詣でる元旦詣に分かれて、元旦詣が現在の初詣の原型になったといわれています。
初詣はいつまでにするべき?
大晦日の夜に家で年神様を待って、元日の午前中に初詣に行くというのが基本。ただし、何時までに行かなければならないという決まり事ではありません。混雑を避けるために、日や時間帯をずらして参拝してもOKです。
初詣はいつまでに行くべきかというのは諸説ありますが、1月7日までの「松の内」と呼ばれる期間に行くと良いでしょう。松の内は、正月の松飾りなどを飾っておく期間のことで一般的には7日、地域によっては15日までとされています。
参拝のマナー
鳥居や山門の前で一礼する
鳥居や山門は外界と聖域の境界線を表しているので、立ち入る前に衣服を整えます。神社の場合は、鳥居の前で軽く一礼し、神様が通る真ん中を避けて左右どちらかの端を歩いて参道を進みます。
寺院を参拝する時には、山門前で合掌をして一礼してから参道を進みます。お寺の参道は真ん中を歩いても構いません。さらに、敷石がある場合は「参道を歩かずに敷石の上を歩くのはマナー違反」とされているので注意しましょう。
神様に会う前には「手水舎」で心身を清める
「手水舎」で、手と口、ひいては心身を清めてお参りに臨みましょう。お清めは、右手で柄杓を持ち、左手を清め、次に左に持ち替えて右手を清めます。
そして、再び柄杓を右手に持ち替えて、左の掌で水を受け、口をすすぎ、左手に水をかけます。最後に両手で柄杓を立てるようにして柄の部分に水を流し、柄杓を元の場所にふせましょう。寺院には手水舎がないことがあり、その場合はそのまま進むようにしましょう。
参拝の方法
<神社参拝>
神社では二礼二拍手一礼が基本です
- 二礼:腰を90度の角度で深く2回お辞儀をします
- 二拍手:胸の前で2回拍手(右手を左手より少し下にずらして手を叩く)
- 一礼:最後に1回90度の深いお辞儀をしましょう
<寺院参拝>
寺院での拍手はNG!お寺での参拝は静かに手を合わせて合掌します
- 置いてある鰐口や鈴・鐘などを鳴らす
- 一礼してから音を立てず静かに胸の前で手を合わせる(合掌)
- 祈願や決意を仏様に伝えたら、一礼して参拝を終えます
帰る時にも一礼する
神様の聖域である神社や寺院を出るときには、感謝の気持ちを込めてきちんと挨拶しましょう。神社では、鳥居を出る前に身体の向きを変えて軽く会釈をします。寺院では、山門を出る前に本堂に向かって感謝の意味を込めて合掌一礼をすると良いでしょう。
神社と寺院で違う!お賽銭の考え方
お賽銭は「お願いを聞いてもらうためのお金」ではありません。また、神社と寺院でお賽銭の考え方が異なるので、正しく理解した上で納めると良いですね。
神社に納めるお賽銭は「日頃の感謝を込めた供物」です。神様への感謝の気持ちを込めて、丁寧にお納めしましょう。寺院へのお賽銭は「自分の欲を捨てるためのお布施」で「修行の1つ」とされています。そのため、寺院の賽銭箱は「賽銭」ではなく「浄財」と書かれていることが多いです。
大切なのは参拝する時の気持ち
初詣は、神社と寺院のどちらにお参りするにしても過ごした一年への感謝と、新年を平穏無事に過ごせるよう祈願するということが大切です。
感謝の気持ちや敬虔な気持ちを忘れずに、厳かな気持ちで参拝させていただくようにしましょう。今年の初詣は、正式なマナーを守って美しい作法で参拝してみてはいかがでしょうか?
photo/PIXTA
この記事を読んでいる人は
こんな記事も読んでいます