野菜が高騰!家計のピンチを乗り切るための3つの対策
近年は気候変動が激しく、これまでにない規模の台風や豪雨による被害が日本各地で起こっています。人の命すら脅かすそれらの災害ですが、農業や漁業、畜産業などにも多大な影響を与えています。
野菜への影響も例外ではありません。異常気象が続くと家庭の食卓にも変化が起こります。私たちの食生活に欠かせない野菜の価格高騰について考えてみましょう。
なぜ野菜は高騰しているの?
自然の恵みである野菜は、暑すぎても寒すぎても生育に影響が出ます。猛暑で炎天下が続けば葉の水分不足が起こり、日照不足や冷夏ではうまく育たない野菜もあります。他にも水害、突風によるビニールハウス倒壊など、気象の影響を直接受けてしまうのが野菜なのです。
その結果、不作となり価格が高騰してしまいます。
農林水産省では、野菜の生育状況や価格の見通しを情報発信するため平成23年から、主産地・卸売会社・中間事業者等から聞き取りを行い、その結果を農林水産省ホームページで発表しています。
例えば、2019年10月4日の発表を見てみると、台風15号の影響を一部受けているものの、大部分の野菜の価格見通しは平年並みで推移。
トマトだけが、夏の高温による生育低下と台風15号によるハウス倒壊の影響で出荷数量減少が見込まれることから、高値水準で推移しています。
これを見ると、今後の価格推移が予想できるので買い出しの参考にできます。
野菜の高騰を乗り切る!3つの対策
このように野菜の高騰は誰にもコントロールができないもの。しかし、対策はあります。
対策①まとめ買い
紹介した農林水産省の生育状況発表と、「翌月前半・後半の価格」見通しをチェックして、購入するタイミングを見極めてまとめ買いする方法があります。
葉物野菜のまとめ買いは難しいかもしれませんが、じゃがいもやたまねぎ、ニンジンなどの根菜類は長持ちするので、まとめ買いにはもってこいですよね。
対策②産地や見た目にこだわらないで買う
天候不良の場合は、見た目や大きさが揃わず「規格外」となる野菜が多く出ます。それらをまとめて割安で店頭に並べることは多いもの。味には影響がないので、見た目にこだわらずに買うのも良い方法です。
また、農作物の旬は季節によって産地が移動していくので、生産者は出荷時期をずらす「産地リレー」をしています。スーパーなどの販売者は、需要供給を見越して産地を調整して仕入れたり、カット野菜にしたり輸入品で代替したりと、価格変動を大きくしないよう工夫しているのです。
これらの理由から、私たち消費者が形状や産地にこだわらないことも出費を抑えるための有効な対策と言えます。
対策③食材ロスを減らす
野菜の高騰に直面したら、新たに買うよりもストックしてある食材を使っていくことを優先しましょう。数日間乗り切れば、価格は落ち着くことが多いです。
また、食材ロスは世界的な問題として注目されています。家庭での食材ロスは少量だとは思いますが、積もれば結構な量になります。
出費を抑えるとともに、社会問題解決の思いも込めて意識してみてはいかがでしょうか。
こまめな情報収集で乗り切ろう!
豊かな食生活と健康維持のために欠かせない野菜だけに、価格高騰は無視できないですよね。家計に直結する食費は、出来れば抑えたいもの。
農林水産省による野菜の生育状況や価格の見通し発表を知らなかった人は、案外多いのではないでしょうか?
こまめな情報収集とご紹介した対策で、野菜の価格高騰に動じず乗り切っていきましょう!
photo/PIXTA
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