雑草対策は夏前にやらないとダメ!?人に見せたい庭にする簡単な方法
ふと気が付くと庭の雑草が大変なことになってた……。こんな経験ありませんか?せっかくの庭も、雑草が多いと見栄えが悪い上に、虫の住処になってしまうことがあります。除草して、雑草が生えないようにするのが、対策の第一歩。その後で、どんな対策をするかを検討しましょう。
ではどの季節に雑草対策をするべきなのか?気になりますよね。実は夏が除草に最適なベストシーズンです。今回は、この時期オススメの除草方法と主な雑草対策の種類をご紹介します。
Contents
今の時期使うべきなのはどれ?除草剤の種類と選び方
除草剤にはたくさんの種類があり、除草する場所や時期によって使うべきものは異なります。雑草の状態をよく見て、最適な除草剤を選ぶのが成功のカギ。正しい散布のタイミングやポイントを押さえて、効果的に除草をしましょう。
草があまり生えていない時期
まだ発芽の始まっていない春や秋には、土壌処理型除草剤を使います。3月と9月の年に2回散布するといいでしょう。顆粒の除草剤を土に撒き、草に根から吸収させます。散布のタイミングは雨が降った翌日で、散布後に晴れが続く日を選びます。
散布後に雨が降ると雨水に薬剤が溶けて、隣家などに流れてしまうことがあります。また、風が強い日は除草剤が飛散するので避けましょう。新たな雑草が生えるのを防ぐことができるので、半年くらい効果が持続します。
ひざ丈程度まで伸びた夏の時期
夏に使うなら、茎葉処理型除草剤という液体タイプ。除草剤がかかった葉や茎から吸収して根まで枯らします。雑草の近くに枯らしたくない草花がある場合は、除草剤がかからないように散布すればOK。
散布後6時間以上は日光に当てる必要があるため、散布するのは晴れの日の午前中がベストです。雨が降ると薬剤が流れてしまうので晴れの日を選んで行いましょう。ただし、このタイプは既に生えている雑草のみに効果があり、新たに出てくる雑草には効かないので、持続効果は期待できません。
失敗しがちな雑草対策
間違った対策をすると、“対策前の雑草だらけの状態”や“緑が全部なくなった”など極端な状態になってしまうことも。まずは、失敗しやすい雑草対策をチェックしましょう。
- 砂利
雑草対策として使われることの多い、砂利敷き。使い方を間違えるとお手入れが大変になってしまいます。また、樹木の根元に敷くと、熱がこもるので木を傷めてしまうことがあります。 - 全面コンクリート
面倒だから、全部コンクリートにしたい!と思ったことありませんか?しかし、コンクリートは熱を持つので、夏場は家の中まで暑くなることがあります。 - ウッドチップ
砂利と同じく、間違った使い方をすると問題があります。木材を好む虫が集まりやすいので、近くに植えている植物に害が及んでしまうことも……。 - 塩
塩をまくだけの簡単な方法ですが、塩は雑草以外の植物にも有害です。雨水に溶けた塩は、近隣の庭に流れてしまう可能性も。また、建物や地中の配管を傷めてしまうこともあります。 - 熱湯
雑草を枯らすためには、熱いお湯をたくさんかける必要があります。しかし、しばらくすると新たな雑草が生えるので、持続的な効果は期待できません。
雑草対策をしないと起きるかもしれないトラブル
お家がきれいでも庭が雑草だらけだと、景観が悪くなり、よくない印象を与えてしまうことがあります。子どもやペットと暮らしている場合、雑草で足元が見えにくくなったり、トゲのある雑草でケガをすることもあるでしょう。
雑草が茂ると蛇や獣の住処になったり、虫が発生することでご近所に迷惑をかけてしまうこともあります。雑草を放置しておいていいことはありません。正しい雑草対策をして、トラブルを未然に防ぎましょう。
雑草対策の種類
草むしり
人力なので、手間と時間はかかりますがお金はかかりません。細かい場所や、植えている草花の合間も除草することができます。気になったらすぐに始めるのがポイント。雑草は育てば育つほど根が張るので、抜くのが大変になります。
除草剤
雑草の状態によって正しいものを選び、散布のタイミングを見計らうのが成功のポイント。ホームセンターやドラッグストアで簡単に手に入り、費用対効果が高いのがメリットです。散布する際は、近隣への配慮を欠かさないようにしましょう。
グランドカバー
雑草を抑えるために、芝生など別の植物を植えてしまう方法です。初期投資とメンテナンスの手間がかかりますが、正しい方法で設置し適切に管理をすることで、キレイな状態を保つことができます。庭で子どもやペットを遊ばせたいというご家庭にオススメ。
防草シート
除草アイテムの定番とも言える防草シート。非常に安価なものから高価なものまでたくさんの種類があります。成功のカギは、雑草の種類を見極めて適切な商品を選ぶことと、シートを敷く前にしっかりと除草をしておくことです。
砂利・ウッドチップ
砂利やウッドチップは防草効果が低いので、防草シートとの併用が必須です。一度砂利を敷くと撤去が大変なので、シートは多少高くても、不織で高密度なものを選びましょう。ウッドチップは時間とともに土に還るため、追加するなど、継続的なお手入れが必要です。
コンクリート
工事費用はかかりますが、雑草を抑制する効果が他の対策よりも高いです。ただし、元に戻すのが難しいのでよく検討してから決めてください。範囲が狭い時は、ホームセンターで売っている固まる土などで対応してもいいでしょう。
タイル
隙間なくタイルを敷くことで、コンクリートと同程度の効果が期待できます。初期費用がかかりますが、好みのデザインに敷けるので、おしゃれな庭づくりをしたい方にオススメです。
目的にあった雑草対策を
雑草対策には多くの種類があり、それぞれ手間とコストに大きな違いがあります。「雑草を生えにくくしたい」、「コストをかけたくない」、「子どもが安心して遊べる庭にしたい」、「素敵な庭づくりがしたい」など、優先順位は家庭によってさまざまです。優先順位を明確にしてから方法を選んでください。
ただし、どの雑草対策を選ぶにしても、除草をするのは草が伸びる夏前がベストですよ。我が家の庭も、除草しないと蚊が大量発生します。まだ小さい子どもがいるのでタイミングを見て草むしりをしています。本当はきれいな芝生にしたい……とも思いますが、メンテナンスをする自信がないので断念。今年もせっせと草むしりをしようと思います。
監修:鈴野寿子(家事代行サービスCaSy・お掃除研修講師)
photo/PIXTA
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