夏のコバエ対策に『めんつゆ』が使える!?覚えておきたい簡単な駆除法
暑くなってくると、どこからともなくやってくるコバエ。小さい上に素早く動くコバエは捕獲しにくくて、1匹飛んでいるだけでも鬱陶しくてイライラしますよね。しかも、放っておくとあっという間にあちこちで繁殖して家の中にコバエがたくさん飛んでいる!なんて恐ろしいことにもなりかねません。
今回は、見つけたらすぐにできる対処法や、コバエの発生を防ぐ効果的な対策をご紹介します。
コバエはどこからくるの?
コバエは外から入ってきて、家の中で繁殖します。最初の1匹の侵入を防ぐためにも、網戸やドアは開けっぱなしにしないようにしましょう。体長の小さなコバエは網目をすり抜けてしまうとも言われています。標準的なものよりも目が細かいものに変えられると、なおいいですね。
また、屋内でコバエを発見したら、すぐに駆除するようにしましょう。コバエは産卵から羽化のサイクルが早いので、あっという間に繁殖してしまいます。効果的な駆除の方法は、コバエの種類によって異なるので、それぞれの種類に応じて駆除してください。
コバエの種類を見極める方法
実はコバエという名前の虫はいません。コバエと呼ばれているのは主に4種類で、それぞれ見た目でわかる特徴があります。発生源や好むニオイも異なるので、どのコバエが発生しているのかを見極めて適切な方法で駆除しましょう。
ショウジョウバエ科
赤い目が特徴の体長2~3ミリほどのハエ。キッチンに発生するコバエは、ほとんどがこの種類です。アルコール発酵する果物や酒、酢を好むので、キッチンの生ごみが主な発生源。注意すべきは、産卵から羽化までの早さ。約10日で羽化してしまうので、見つけたらすぐに対処しましょう。
ノミバエ科
体長はショウジョウバエと同じく2~3ミリほどで、黄褐色でノミのような丸い体をしていて素早く歩き回るのがノミバエ。家庭内の水まわり全てが発生源になりうるので厄介です。生ごみや腐敗した植物、排水口など様々な場所を好み、食品に産卵することもあります。
キノコバエ科
体長は2ミリほどで、蚊のような細長い体が特徴のキノコバエ。生ゴミではなく植物を発生源にしています。観葉植物が置いてあるリビングなどに発生しやすい種類です。
チョウバエ科
体長は5ミリほどで他のコバエよりも大きいのが特徴。体の表面に毛が生えていてチョウやガのような見た目をしています。水があるところを好むので、排水口のあるキッチンやバスルームなどに多く発生します。
コバエを発生させない対策とは?
コバエはどこからともなく家に浸入し、好みのニオイの元に集まって産卵すると一気に増殖します。コバエが増えてしまってから対処するのではなく、増えないうちに発生源を清潔に保つ“事前の対策”がポイントです。
- 排水口をこまめに掃除する
暑い時期は、少しのヌメりやゴミが残っているだけでも腐敗や悪臭の原因になり、発生源になります。こまめに掃除をして、汚れを残さないようにしましょう。コップ一杯程度の熱湯をかけて殺菌するといいですよ。 - そのまま放置しない
飲み残しや食べ残しはもちろん、食べた後の食器を放置するのもコバエを寄せ付けてしまいます。とくにアルコール類にはショウジョウバエが集まります。ビンや缶は水ですすいでから捨てるようにしましょう。 - ゴミは密封する
コバエはゴミの匂いに敏感です。暑い時期はすぐに腐敗が始まるので、匂いが漏れないようにしておきましょう。生ゴミはゴミ出しの日まで密封し、コバエが産卵できないようにしておくことも重要です。
コバエ捕りトラップを作ろう
キッチンで増殖するコバエ。これらの対策に効果的なのが、コバエ捕りトラップです。夏の必需品とも言えるめんつゆなど、家にあるもので今すぐ試せるものもあります。ここではトラップを3種類ご紹介します。
- めんつゆトラップ
いらない容器に水を入れて、めんつゆと洗剤を数滴入れるだけでOK。ノミバエに効果があると言われています。 - お酢トラップ
水にお酢と洗剤を入れると、ショウジョウバエに効果が期待できるお酢トラップができます。こちらもお酢と洗剤は数滴でOK。 - お酒トラップ
飲み終わったボトルや缶をすすいだ水に洗剤を数滴入れます。発生源を防ぎつつ駆除もできて一石二鳥です。
今回紹介したコバエ捕りトラップは少量の洗剤を使用しています。ペットを飼っていたり小さいお子さんがいる家庭は、トラップの設置場所や管理方法に十分注意しましょう。
コバエ対策は、キッチンなどの水回りを隅々まで清潔に保つという方法が一番。どこからともなくやってくるコバエを寄せ付けない事前対策でこの夏はイライラせずに過ごしましょう。
監修:鈴野寿子(家事代行サービスCaSy・お掃除研修講師)
photo/PIXTA
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