お掃除してる?空気をキレイにする空気清浄機がキレイじゃない件
春になって花粉が気になる方は、毎日、空気清浄機の力を頼りにしていたことでしょう。また、小さい子どもがいたりペットを飼っているお家だと、1日中、空気清浄機を稼働させているという方も多いのではないでしょうか。
そんな室内の空気をキレイにしてくれるはずの清浄機も、お掃除をせずに放っておくと、かえってその空気を吸い込む我々に悪い影響を与えてしまうことも……。そうならないために、適切なタイミングでお掃除をして、常にキレイな状態で稼働してもらえるように、そのお掃除方法などをご紹介します。
空気清浄機をお掃除しないとどうなるの?
そもそも空気清浄機はどのような役割を果たしているのでしょうか?
製品によって違いはありますが、基本的には空気中に漂うホコリやウィルス、カビの胞子、そして花粉などの目に見えない微粒子を吸い込み、お部屋の空気をキレイにしてくれるもの。しかし、その吸った微粒子は消えてなくなるわけではなく、空気清浄機内にずっと溜まり続けています。
また、加湿機能が備わっている空気清浄機では、フィルター部分に水アカやカルキなどが溜まり、カチコチに固まった石のような汚れが付くことも。キレイな空気を維持し続けるには、フィルターの掃除が必須です。放っておくと悪臭の原因になったり、吸引力低下にもつながり、さらには電気代が余計にかかってしまうこともあるのです。
空気清浄機の掃除の頻度はどのくらい?
デメリットがあるとわかっていながらも、なかなかお掃除に手をつけることは面倒です。機種によって異なりますが、お手入れ時期にランプがついて、アラートをあげてくれるものもありますよね。また、ホコリを吸い取るフィルター、加湿用のフィルターなどで掃除の頻度も異なる場合があります。
でも、できることならまとめて行ってしまいたいもの。そんな方にオススメの頻度は『1ヵ月に1回』と決めて、まとめて全部を掃除してしまうこと!1ヵ月に1回、月末や月初など、時期を自分で設定して掃除を習慣づけてしまいましょう。
掃除に必要なアイテムと方法は?
それではいよいよ、空気清浄機の掃除に必要なアイテムと方法をご紹介します。
《用意するもの》
- 台所用合成洗剤(粉末)
- 重曹
- クエン酸
- 掃除機
※あると便利なもの
- クッキングスケール
- バケツ
《掃除の仕方》
■集塵フィルター編
集塵フィルターにはホコリがかなり溜まっています。先に掃除機でホコリを吸ってから、以下の掃除方法を試してみましょう。
① まずは電源プラグを抜いて、タンクや加湿フィルターを取り出します。本体を後ろ向きにして、脱臭・集塵フィルターも取り出します。
② 浴槽やシンクに水を張り、台所用洗剤を入れ、浸け置きします。
③ 10分程度経ったら、水で洗剤を落としきります。
④ タオルドライして乾燥させたら終了です。
■加湿フィルター編
加湿フィルターの方にはホコリはそこまでつきませんが、その分、水アカなどの白い固まりがついてしまいます。これは掃除機や単なる水の浸け置きではとることができません。そこでクエン酸が役に立ちます。
① 洗面所などに水を溜めます。
② そこに1リットルあたり6gのクエン酸を入れます。
③ 中に加湿フィルターを入れて2時間程度浸け置きし、クエン酸が残らないようによく水洗いし、乾燥させれば終了です。
■トレイ(タンク)編
加湿フィルターが入っている場合のトレイの掃除方法についてです。水を溜める場所であるため、水アカなどの汚れが付きやすい場所になり、その後、赤カビなどに発展していってしまう厄介な箇所。ここでは重曹を活用してキレイにする方法をご紹介します。
① アルミ製以外のやかんや小鍋に1リットルの水を入れて、沸騰させます。
② 沸騰した鍋に重曹約70gを少しずつ加えていきます。(一気に入れるとあふれ出てくるので、少しずつ入れるようにしましょう)
③ すべて入れきったら、菜箸で混ぜて完全に溶かし、冷めるまで待ちます。
④ 重曹沸騰水が40度以下になって手でも触れる状態になったらトレイに注ぎ30分程度浸け置きします。
⑤ 浸け置き後、水でよく洗い流して終了です。
定期的にお掃除をしてきれいな空気を維持しよう
今回ご紹介した方法以外にも、それぞれのメーカーのホームページなどで丁寧に紹介されているので、お使いの機種のメーカーを調べてみてくださいね。
ここまで掃除をするのは少し面倒ですが、決して安い買い物ではなかったはずの空気清浄機です。室内のキレイな空気を少しでも長く維持していくために、定期的なお掃除を心掛けてください。
監修:鈴野寿子(家事代行サービスCaSy・お掃除研修講師)
photo/PIXTA
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