梅雨入り目前!カビに負けないお家とお部屋を作る防カビ新習慣
一足早く夏を迎えたような陽気が続いていますね。でもこれからの時期、気になるのが『湿気』と『カビ』の問題。キッチンやお風呂場などの水回りだけではなく、畳やフローリング、布団、押入れ、洗濯機内など……様々な場所で私たちを悩ませます。
カビは放っておくと、見た目が悪いだけではなく、人体にも悪影響を与えることが多くあります。梅雨入り前のこのタイミングで、原因と対策、予防法をしっかり学んでおきましょう。
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カビが発生するとどうなるの?
カビが発生すると悪臭を放ったり、見た目が不快になるだけではありません。人体にも大きく影響することがあり、ひどい場合には病気を発症する原因になることも。
カビはそこに生えているだけではなく、胞子や代謝物が空中浮遊をしているため、私たちは知らず知らず吸い込んでしまいます。アレルギー性鼻炎や結膜炎、アトピーや喘息などの原因になるともいわれています。
カビの発生時期はいつ頃?
カビは、湿度が75%以上、温度が20度以上の環境でもっともよく育つといわれています。この環境に陥りやすいのが、梅雨(6〜7月)の時期や、秋雨(9〜10月)の時期。しかし、最近では高密度で性能の高い住宅が増えていることで、冬でもカビが発生することも。
中でも注意したいのが、秋雨の頃。降雨量は梅雨の時期よりも多く、秋雨のほうが期間が長いのです。「梅雨の時期だけ気にしていればいいかな」そう思っている方は、今一度、カビ対策を行う時期について見直しをしたほうがいいでしょう。
カビはどんな状態で発生しやすいのか?
先ほどもお伝えした通り、カビが大好きな環境は湿度が75%以上、温度が20度以上の環境。さらに、カビの栄養源となるものがあるのも原因のひとつです。温度については、実はもっと幅広く10~30度の範囲内であればカビが発生する可能性があるといわれています。でも、我々の暮らす日本では、この範囲外の温度になることはそう多くありません。そうなると対処すべきは『湿度』と『栄養源』。この2つについての対処法を知っておきましょう。
『湿度』
湿度はとにかく除湿機やエアコンの除湿機能を活用して『換気』と『水分付着を抑える』という点に注意します。そうすることで、ある程度、湿度を抑えることができるでしょう。
『栄養源』
カビにとっての栄養源とは、ホコリ・繊維などのようなものから、水アカ・食べ残し・体から出るアカなど様々です。家じゅうの“汚れ”と呼ばれるすべてのものが対象となりますので、できるだけ清潔な状態でいることが、そのままカビの予防対策の基本となるわけです。
カビが発生しやすい場所はどこ?
先にお伝えした通り、湿気が溜まりやすく、温度が高くなりがちな場所が、カビの発生場所となります。具体的な場所ごとに対策を見ていきましょう。
1)居室内
リビングなどの居室スペースでは、フローリングにカビが生えることもあります。できるだけ湿度が高くならないように、除湿器などを定期的にかけておくことが望ましいでしょう。また、畳も湿気が溜まりやすい場所のひとつです。すべて取り外し、天日干しにするのが理想ですが、そう簡単にはいきませんよね。その場合は自分の力で一度畳を上げて、缶などをはさみ、扇風機などの風をあてるだけでも違ってきます。絨毯やカーペットなどをひいているお家では、定期的にクリーニングをするようにしましょう。
2)キッチン・お風呂場などの水回り
言わずもがな、水回りスペースはカビの温床になりやすい場所です。予防のポイントは、シンクであれば水をしっかり拭きとる習慣を作ること。また、お風呂では、入浴後に温水で浴室全体にシャワーをかけ、その後、換気扇をかけ続けることをお忘れなく。簡単ですが、こういった小さな習慣で、カビの発生を抑制することができるのです。
3)靴箱・押し入れ
靴箱や押し入れなども密閉された空間であるため、換気を定期的にしないとカビが発生しやすくなります。優秀な除湿グッズのひとつである新聞紙を活用するのもオススメ。押入れは新聞紙を敷いて、その上にすのこをおいてから布団を出し入れすると除湿効果が期待できます。靴箱は中に敷いたり、しばらく履かない靴の中に、くしゃくしゃに丸めた新聞紙を入れておくのもよいでしょう。
日ごろからの習慣で防カビはできる!
水分を残さず湿度を下げ、掃除をこまめにする。普段できることを当たり前にするだけで、カビの予防はできることがわかりました。当たり前といっても手間はかかりますが、快適で健康な生活空間を維持してうっとうしいカビの季節を乗り切りましょう!
監修:鈴野寿子(家事代行サービスCaSy・お掃除研修講師)
photo/PIXTA
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