知らなかった!おしゃれのキモになるエナメル靴の正しいお手入れ方法
艶やかなエナメルの靴は、女性を美しく見せるファッションアイテムのひとつ。華やかでフォーマルな装いに合うのはもちろん、あえてジーンズなどと合わせてカジュアルに履くのも素敵ですよね。また、男性のエナメル靴はオシャレ上級者という印象。一足持っていると、コーディネートの幅が広がって便利です。
しかし、少々お手入れが難しいイメージもありませんか?いえいえ、大丈夫。ほんの少し気をつければ、簡単にお手入れできるんです。ケアする時の注意点やおすすめグッズをご紹介します。
エナメルのお手入れの注意点
エナメルとは、本皮や合皮をエナメル樹脂でコーティングしたもの。皮の場合は使い込むことで独特の雰囲気が生まれますが、エナメルはその性質上、風合いを楽しむという素材ではありません。
そのため、皮と同じお手入れをするのはNG。皮靴のケアに使うクリームは、皮に水分や油分を補給したり皮を柔らかくする効果があるのですが、それをエナメルに使うと表面に成分が残ってしまい、曇りの原因になりかねません。
また、エナメルにはモノが張り付きやすいという欠点があります。保管の際は紙類で包むのを避けるのはもちろん、新聞紙やレシート、雑誌などが隣り合わないように気を付けたいものです。だって印字のインク部分が移ってしまったら、悲しすぎますよね。他の靴から色移りすることもあるので、密着させないように保管しましょう。
さらに、長時間しまったままにしておくのもアウト。表面がベタついてくることがあるんです。時々、靴箱や保管袋から出して風に当ててベタつきを防ぎましょう。
エナメル靴の保管方法まとめ
- 皮靴用のケアグッズは使わない
- 紙類や他の靴と密着させない
- しまいっぱなしにしない
- 時々風に当てる
ケアグッズ&ケア方法
保管の注意点はわかりましたが、具体的にどのようケアを行えばよいのでしょうか。
エナメル靴は、光沢と滑らかさが特徴なだけに汚れに強そうなイメージがあります。しかし、実際はホコリや指紋がつきやすく、ケアを怠ると汚れが目立ってしまう素材なのです。そのため、日々のこまめなお手入れが大事。
次のステップでのケアがおすすめです!
【1】玄関で靴を脱いだら、土やホコリなど、その日についた汚れを柔らかい布でぬぐい取りましょう。専用の布じゃなくても大丈夫。古くなった綿のTシャツを切って使うのもグッド。
【2】エナメル専用のクリームで適度な水分と油分を与えます。
【3】乾いた布で乾拭きすれば光沢が戻ります。
【4】エナメルは湿気に弱いので、すぐにしまわずに汗とり用のシューツリーを入れるか、しばらく放置しておくとよいでしょう。
【5】シワを伸ばしたり、湿気を取るのに効果的な木製のシューキーパーを使って保管すると長持ちします。エナメルは前述の通り皮に樹脂をコーティングしているため、厚みがあります。歩いた時に『履きジワ』が入りやすく、そこからひび割れてしまうことも。シューキーパーでシワを伸ばすことは、エナメル靴ケアの肝と言えるかもしれません。
デリケートなエナメル靴は、保管場所も大事です。温度が高いとベタつきますし、低すぎるとひび割れを起こすことも。湿気や他の素材からの色移りも気にしたいので、風通しがいい場所をエナメル靴専用スペースとして確保するのもおすすめです。
適切なケアが長持ちの秘訣
細かい注意点が並びましたが、ちょっとした気遣いをプラスしてケアするだけで長く履き続けることができます。
しまいっぱなしにせず、定期的に履くのもメンテナンスのひとつ。大事に履いて丁寧にケアすることで、いっそう愛着が湧いてくることでしょう。正しい方法でケアしたエナメル靴で、コーディネートをランクアップ!素敵なシューライフを送りたいですね。
監修:鈴野寿子(家事代行サービスCaSy・お掃除研修講師)
photo/PIXTA
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