結婚、同棲…パートナーと共に生活する前に話し合っておくべきこと
結婚を考えているパートナーがいる方にとって、「同棲をしてみたい」という気持ちが芽生えてくるのはごく自然なことだと思います。これから長い付き合いをしていく可能性のある人が、実際にはどんなライフスタイルを送っていて、どんな癖があるのかなど、見ておきたいものですよね。また、これまでお互いの家を行き来していた方ならば、デートや仕事の後に『同じ家に帰る』という安心感も得たいでしょう。
そんな幸せな同棲生活や結婚生活を夢見ているみなさんに、生活を共にする前にきちんと2人で話し合っておきたい5つのことをご紹介します。
①一緒に住むことが本当に必要か?
一緒に生活を始めるタイミングは色々でしょう。長く付き合っていて、そろそろ結婚を考えている方、お互いの家を行き来するうちに自宅に帰るのが面倒になり、そのまま転がり込むようにスタートさせた方……本当に様々だと思います。
もし事前に話し合う余裕があれば、自分たちにとって同棲が本当に必要かを話し合う機会を持ってください。引越し代や家具の購入などで大きな金額を支払うことになるため、簡単に「やめた!」とできないのが同棲の難しいところ。できれば期限を決めたり、その先に結婚を意識しているのかなど、2人が目指す方向を確認しておくと、万が一、同棲を解消する場合にも揉め事を避けることができるでしょう。
②引越し代の分担は?
一番厄介なのは、やっぱり『お金』の問題です。これまでは相手の懐事情にまで首をつっこんではいけないかなと思っていても、一緒に暮らすとなれば話は変わってきます。
まず一番大切なのは、同棲を始めるにあたってかかる『引っ越し代』の分担について。賃貸物件に引っ越す場合の費用の内訳は以下の通りです。
- 家賃3か月分(契約月の家賃、敷金、礼金)
- 仲介手数料(家賃の1ヵ月分~半年分)
- 保険料(2~3万円程度ですが、契約によって異なるため、確認が必要です)
- その他、日割り家賃
- 引越し代(都内間の引越しで約4万円。ただし、シーズンや距離、荷物の多さによって変動します)
- 家具家電、インテリア等(20~40万円程度)
もちろん、契約する物件によって異なりますが、2人合わせて70~80万円程度かかることを想定しておきましょう。今後の生活も考えたら100万円程度の資金があると安心ですね。また、どちらかがすでに一人暮らしをしている場合などは家具家電の費用を抑えることができます。
2人で話し合い、どこを妥協するのか、どこを妥協したくないのかを決めておくといいでしょう。
③生活費の管理方法
引越しが無事に済んだのはいいけれど、同棲開始がゴールではありません。これから生活していく上での生活費についてもきちんと話し合いが必要です。
生活する上で最低限必要な金額は、仮に家賃が12万円程度の物件の場合、約20万円はかかると考えましょう。内訳は以下の通りです。
- 家賃 12万円
- 食費 2万円
- 外食費 2万円
- 生活必需品 1万円(洗剤、シャンプー等の備品)
- 光熱費 1万円
- その他予備費 2万円(急な大きな買い物など)
お互いに同額を出し合って家計用の財布や口座に入れるのか、どちらか一方が全額を出して、もう一方が貯金担当とするのか……。2人が無理のないように話し合って決められたらいいですね。
また、生活費とともに、家事の分担についても話し合っておくことをオススメします。掃除の担当は?料理はどちらがやる?洗濯は?……と、生活を円滑に楽しく進めていくためには、事前の話し合いがキモです!
④どんな間取りやインテリアにするか
ここまで現実的な話が続きましたが、少し楽しい話もしましょう。2人で一番リラックスできる空間、それがこれから生活を始めるお部屋です。どんな間取りが自分たちのライフスタイルに合っているのか、どんなテイストのインテリアにしたいか。そんなイメージを膨らませながらお部屋探しをすると、ワクワクしてきますね。
オススメは、PinterestやInstagramなどの画像共有サービス。検索すれば、おしゃれに生活している方の写真をたくさん見ることができ、どんな暮らしがしたいかが明確になってきます。気になったものはリンクや画像を互いに送り合うなどして、イメージをすり合わせていきましょう。
ほかにもRoomcripといったインテリアコーディネートのアプリもありますね。より具体的に『部屋作り』に関して知りたい場合は、こうしたサービスを利用するのもおすすめです。
⑤親へのあいさつはどうする?
最後に、意外と大切なのが『お互いの両親へのあいさつ』です。「今どきそんなこと、しなくてもいいのでは?」と思われがちですが、かわいい娘・息子が一緒に住む相手が、どんな人なのか知りたいのが親心。パートナーを大切に思う気持ちがあればこそ、今後のためにもきちんとあいさつをしましょう。相手のご両親を安心させて、理解してもらってから同棲をスタートさせても遅くはないはずです。
実家が遠方でなかなか会いに行けない場合は、きちんと電話などで報告をするのがベターです。帰省するタイミングなどがあれば、パートナーも一緒に行けるといいですね。
長く続く生活を送るために
同棲を決めたのはいいものの、引越し代や生活費などの金銭的な問題がネックとなってケンカをするカップルは多くいます。また、実際に同棲を開始しても、揉め事が増えたという話もよく聞きます。
けれど、もちろん同棲にはいいこともたくさんあります。好きな人と一緒にいる時間が増えること、ごはんを2人で食べられること、楽しいこともツライことも共有できること……。そんな時間を長く続くものにするためにも、事前によく話し合い、決めることは決めてから2人での生活をスタートさせてくださいね。
監修:鈴野寿子(家事代行サービスCaSy・お掃除研修講師)
photo/PIXTA
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