乾燥注意!お肌から室内まで、今すぐ実践したい乾燥を防ぐ方法

冬になるととくに気になる、『乾燥』問題。朝起きた瞬間に喉がイガイガしたり、肌が乾燥して荒れたり、さらにはインフルエンザなどの風邪も誘発するなど、あまりいいところがない乾燥事情はみなさんも気になるのではないでしょうか。

そこで今回は、冬場の乾燥の原因と対策を伝授。これらを学んで、乾燥トラブルから脱却しましょう!

冬は、なぜ乾燥するのか?

冬に乾燥する大きな原因のひとつは、『大気中に含まれる水分量』の違いです。我々の目には見えない大気には、水分が含まれています。しかし大気は、気温が高い状態では水分を多く含むことができますが、気温が下がった状態ではあまり水分を保持することができないのが特徴です。そのため、寒い冬は乾燥が起こりやすくなります。

さらに空気は、気温が下がり水分が少ない状態でエアコンなどの風で温められても、水分が空気中にないと気温は上がりません。よって、エアコンで室内を温めようと思っても、空気が乾燥した状態ではなかなか温まらない、ということが起こってしまうのです。

冬の乾燥対策① ~肌の保湿~

冬は外気が乾燥しているので、肌の一番外側が乾燥してきます。そのためお化粧のノリが悪くなったり、肌荒れを引き起こしたりしてしまいます。さらに乾燥は、放っておくと老けて見えるという、女性にはツライ状況にもなりかねません。そうならないためにも、肌の乾燥対策をしておきましょう。オススメなのはこの4つ。

(1)メイク落としはミルクタイプのもので

とにかく保湿をしなければ!と焦ってしまう方も多いかと思います。でも意外と大事なのはメイク落とし。実はメイク落としは、肌の潤いを保つのに欠かせない皮脂や天然保湿因子も洗い流してしまいます。よほど濃いメイクをしているとき以外は、ミルクタイプのクレンジングをオススメします。また、寒いからといって熱いお湯で洗い流すのはNG。32℃~34℃の人肌程度のぬるま湯ですすぐようにしましょう。

(2)オイルは使いすぎないで

「乾燥している状態に少しでも潤いを」と考え、普段は使わないオイルタイプの化粧品を使ってはいませんか?油分が必ずしも悪いということではありません。ただ、オイルは水分の蒸発は防ぐことができるものの、保持することは得意ではないんです。『セラミド』成分を含んだ化粧水や乳液などを使ってお肌にフタをする保湿で問題ありません。

(3)お風呂は「40度、15分入浴」がベスト

乾燥肌が気になる寒い冬は、温かいお風呂に長時間浸かってしまいますよね……。でもこれは乾燥にはあまりよくない対策。お湯の温度が高くなればなるほど、皮脂がお湯の中に溶けやすいと言われています。少しぬるいかな?という40度くらいで15分浸かるだけでも、じんわり体の芯まで温まります。またナイロン製のタオルでごしごしこすってしまうと肌を傷つけてしまう可能性があるので、乾燥が気になる方はしっかり泡立てた泡と手で体を洗うのがいいでしょう。

(4)睡眠は、寝始めの3時間が重要

お肌のインナーケアには、もちろん睡眠も重要です。ぐっすり寝た日の翌日は肌の調子がいい、という経験はありませんか?その秘密は、寝ている間に分泌される成長ホルモンにあります。またそのホルモンは、寝始めの3時間に最も多く分泌されていると言われており、いかに最初の3時間に良質な睡眠をとるかが大事になってきます。寝る前に好きな音楽を聴いたり、アロマなどの香りを焚いたり……。睡眠環境を整えることも、重要なお肌のケアにつながっていくのです。

冬の乾燥対策② ~食事の改善~

きれいなお肌を保つためには、野菜やビタミンだけを摂っていればいいだろう、と考えている方も多いでしょう。しかし栄養素というのは、様々なものの掛け合わせで初めて効果を発揮します。たんぱく質や糖質も含めた栄養バランスのいい食事を毎日3食とることを心掛けましょう。中でも積極的にとりたい栄養素をお伝えします。

たんぱく質

体を作るのに欠かせない大切な栄養素です。たんぱく質があってはじめてビタミンなどの栄養素が働きます。

たんぱく質が含まれている食材:大豆、肉、魚、卵など

ビタミン群(A,C)

ビタミンは、抗酸化作用があり、肌のターンオーバーなどを手伝います。

ビタミン群(A,C)が含まれている食材:緑黄色野菜(パプリカ、ブロッコリー、ホウレンソウ、ニンジンなど)、いちごなど

また、カフェインの入った飲み物や冷たいものは避けるようにしましょう。カフェインは体を冷やす作用があり、代謝を悪くします。そのため、肌のターンオーバーを抑制してしまいます。温かいハーブティーや、ノンカフェインの飲み物を摂るように意識しましょう。

冬の乾燥対策③ ~室内の加湿~

冒頭でもお伝えした通り、室内の水分量を上げないことにはいつまでたっても室温は上がりません。湿度が高い状態を保つことで、温かさも、保湿もできるようになります。ご自宅に加湿器がない方は、すぐにできる以下の方法が有効です。

  1. お風呂場の扉を開けっぱなしにする
  2. タオル、洗濯物を室内に干す
  3. 水を入れた鍋を放置する
  4. 霧吹きで水を撒く
  5. 床を水拭きする
  6. 観葉植物を置く
  7. マスクをする

わたしも乾燥に悩まされたので様々なことを行いましたが、効果的だったのは「お風呂場の扉を開けっぱなしにすること」、「洗濯物を室内に干すこと」の2点でした。ただあまりに乾燥がひどい部屋だったので、最終的には加湿器を購入したところ、乾燥は以前ほど気にならなくなりました。加湿器は様々なタイプがありますが、高いものでも1万~2万円ほどで購入できるので、乾燥が気になる方は加湿器の購入を検討してみてもいいと思います。

今すぐ、体の中と外から乾燥対策を!

室内の加湿をすることによってだいぶ状況は改善するでしょう。しかし、仕事や買い物などで外に出ることも多いわたしたちは「自宅さえよければよい」という環境ではありません。肌のケアや、食事改善なども含め、体の外と中から乾燥対策をしていくことを心掛けてくださいね。

監修:福田信厳(家事代行サービスCaSy・お料理研修講師)

photo/PIXTA

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