栄養価がとにかくすごい納豆、実は食べるのに最適な時間があった
「健康に良い食べ物」そう聞いた時に思い浮かべる食材はありますか?
トマト、ヨーグルト、お酢……など、人によって様々だと思いますが、多くの人が思い浮かべやすい食材として挙げられるのは納豆ではないでしょうか?メディアでもその健康効果が度々話題にあがる納豆ですが、具体的にどのように健康に作用するのか、その効果をはっきり理解している人は少ないものです。
今回は、そんな納豆の健康効果について紹介します。家族みんなにとって嬉しい効果がたくさん詰まっていますよ!
Contents
納豆はここがすごいんです!
納豆は健康に対する効果が高い、そう言われる理由は豊富な栄養素が含まれているところにあります。
納豆1パックの中に、タンパク質、カリウム、鉄分、マグネシウム、食物繊維、ビタミンB2、B6、Eなどの栄養素が含まれています。それも、それそれが決して微量ではなく、例えば食物繊維はニンジン1本分など、小さなパックの中に他の食材を凌駕するほどの栄養素が入っているのです。
そして、納豆だけが持っているナットウキナーゼという成分の強力な効果、それが「血栓を溶かす」というもの。ゆえに脳梗塞や心筋梗塞の予防に絶大な効果を発揮してくれるのです。納豆をよく食べる人は、そうでない人に比べて脳卒中で亡くなる割合が3割も低いという研究結果も!脂っこい食事や、飲酒が日常化することが多い現代人にとって、健康を維持する上で欠かせない食材と言えますね。
いつ食べるのがベスト?
実は納豆には、摂取するとより効果が高い時間帯、というものがあります。
納豆といえば朝食の定番ですが、実は朝よりも夜に摂取することでさらなる健康効果を発揮しています。というのも、ナットウキナーゼが効果を発揮するのが食後10〜12時間後。夜に食べることで、睡眠時間を経て体の水分が少なくなり、一番血液の巡りが滞りやすい時間帯にバッティングさせることができるのです。
また、このナットウキナーゼ、熱に弱い性質なので、炊きたての熱々ご飯やお料理に乗せるのはNG。効果をより大きくしたいのであれば、少々冷ましたご飯に乗せるのがベストです。ひきわり納豆の方が、表面積が大きくなるため、より効果が高いというのもひとつポイントです。
大人だけじゃない!家族みんなにいい効果
心筋梗塞や脳梗塞の予防に効くとなると、生活習慣病が気になる大人にとってメリットが大きいように感じますが、実は、納豆にはこれ以外にも家族全員に嬉しい効果がたくさんあるのです!
1: 美肌効果
納豆の原料である大豆にはカリウムが豊富に含まれています。カリウムは新陳代謝を促し皮膚の再生を進めてくれる効果があります。またビタミンEには抗酸化作用も!
なかなか時間がなく自分の美容に時間をかけられない!というママにも嬉しいですね。
2: 糖尿病予防にも!
納豆に含まれる食物繊維とビタミンB2には血糖値を抑えてくれる働きがあります。脳梗塞や心筋梗塞をはじめ、納豆は生活習慣病を予防してくれる強い味方と言えます。
糖質が気になる人は、食事の際に一緒に納豆を摂取する習慣をつけるといいですね。タンパク質豊富で食べ応えもあるため、過食の予防にもなります。
3: 腸内環境を整えてくれる
納豆に含まれる納豆菌は、腸内の悪玉コレステロールを抑制してくれます。なんと納豆10gに100億個もの納豆菌が含まれているのです!
また、豊富に含まれる食物繊維が腸壁を刺激してくれるため、便秘の予防にもなりますね。これもまた、夜に摂取することで、朝方腸に作用してくれますよ。
4: 免疫力アップ!
発酵食品である納豆は、発酵の段階でジピコリン酸という成分が生まれます。この成分は強い抗菌、抗ウイルス作用があるため、免疫力のアップにも効果的!
これからの季節、インフルエンザなどの感染症が流行する時期は、子どもの体調に敏感になりますよね。納豆を食べることで、子どもの健康も守ることができます。
あわせて食べると、効果的でおいしさもプラス!
どうせ納豆を食べるのであれば、より効果の高い形で美味しく食べたいものです。
そんな時は納豆サラダがオススメ!レタスを千切ってお皿に乗せ、トマトを切ってその上に置きます。さらにその上にキムチと混ぜた納豆をオン!トマトにもビタミンEが多く含まれるため、よりアンチエイジング効果が高まります。また、同じく発酵食品であるキムチは健康効果もさることながら、味にピリッとしたアクセントと酸味を加えてくれるため、より箸が進みますね。ドレッシングはごま油とお酢、塩を適量混ぜたものを上からかけましょう。薬味的にネギや韓国のりを散らしても美味しく食べられます。
家族みんなの健康を守る納豆!
いかがでしたか?たった1パックの納豆にこれだけの効果があるとは驚きですよね。まずは1日1パック、無理のない程度に摂取することを心がけてみましょう。
コチュジャンやお酢を混ぜてみるなど、自分なりの美味しいアレンジも探してみてくださいね!
監修:福田信厳(家事代行サービスCaSy・お料理研修講師)
photo/PIXTA
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