できないのはウチの子だけ!?トイレトレーニングの最適な方法は?
子どもの成長というのは、本当に早いもの。ついこの間まで寝返りもできなかった赤ちゃんが、離乳食を食べるようになり、立って歩くようになり……。人生の一瞬一瞬を大人の何倍もの濃度で過ごしていることを実感します。
そんな子どもの成長の中、親にとってまず最初に訪れる難関と言えば『トイレトレーニング』ではないでしょうか?「いつ始めればいいの?」、「そもそもやり方がわからない!」と、子どもが生まれてほどなくして不安に駆られる人も少なくないはず。そこで今回はトイレトレーニングの時期や方法、上手に進めるコツなどを紹介します!
Contents
トイレトレーニングを始める時期は?
まずそもそもとして多くの人が迷うポイントは、トイレトレーニングをいつから始めればいいのか?というところ。実は明確に何歳から行うのがいいというものはなく、子どもの心身がどれだけ成長しているのかをまず見極める必要があります。
トイレトレーニングを始める基準として見てほしいポイントは以下の4つ。
- ひとりで歩いてトイレにいける
- 便座やおまるに座ることができる
- 自分の気持ちを短い言葉でも伝えることができる(YES、NOの意思表示ができる)
- トイレの感覚が2時間以上あく
これらができているかをまずチェックしてみましょう。
多くの場合、2歳過ぎから始めるという家庭が多いようです。その理由としては、幼稚園では入園の条件に『オムツが外れていること』を入れている園が多いため、3歳までにオムツを卒業させたいという家庭が多いためです。
しかし、2歳を過ぎたらすぐに始めなければならないということはありません。もしも粗相をしてしまった場合の洗濯などを考えると、春夏の薄着の時期に合わせるなど、家庭でのやりやすさを優先することで、親も手を煩わすことが少なくトイレトレーニングを進められます。
トイレトレーニングの方法は?
それでは実際に、トイレトレーニングの手順について見てみましょう。一見、根気がいるように思えますが、毎日行うことで習慣がつき、親も子どももペースを掴みやすくなります。
1: 子どもにトイレの存在を教える
まずは、子どもにトイレの存在を認識させましょう。
実際に親がトイレをしているところを見せてもいいですが「わざわざ見せるのはちょっと……」と思う人も多いですよね。そんな時は絵本やタブレットの動画など、子どもが興味を持ちやすいアイテムを使ってトイレの存在を教えるのがオススメです。『おしっこをする場所』という程度のことがわかればOKです。
2: 実際に便座に座らせてみる
トイレの存在を認識できたら、実際に子どもを便座に座らせてみましょう。この際、補助便座やステップがあると便利です。
トイレに慣れてもらうことが目的なので、この段階でトイレでおしっこをさせようとする必要はありません。もしも子どもが嫌がるようであれば、『トイレ=嫌な場所』と認識させないよう、無理に座らせることは避けましょう。1つ目のステップと同時進行で行うと効果大です!
3: 時間を決めてトイレに行く
便座に座ることに慣れてきたら、次は時間を決めてトイレに行きましょう。何時間ごとに行くというように細かく設定するのではなく、起床後、毎食後、就寝前などのタイミングで行くと、子ども自身がトイレに行くタイミングを掴みやすくなります。
これを繰り返すうちに偶然にトイレでおしっこができるという体験が積み重なり、子どもが自分から「トイレに行く」と言えるようになってくるのです。
4: トレーニングパンツを使ってみよう
子どもが自分からトイレに行くという発言ができるようになったら、お出かけ時、就寝時以外はオムツを外し、トレーニングパンツで生活するようにしてみましょう。トレーニングパンツは吸収力に優れたオムツとは違い、お漏らしをしてしまった際にはしっかり濡れた感覚がわかります。子ども自身はそれを気持ち悪がることが多いのですが、それがトイレトレーニング成功へのカギになります。
自分のお尻に気持ち悪さを感じることで、「トイレに行っておしっこをしたい」という気持ちが芽生え、より自分からトイレに足が向くことが多くなるはずです。
5: 外出時もパンツで過ごしてみよう
家にいる時はパンツで過ごすことができたら、外でもパンツを履いてみましょう。まずは近所の公園や児童館など、あまり遠出はせず1〜2時間程度の外出での挑戦がオススメです。
この際、着替え、ウェットティッシュは必ず持ち歩いてくださいね。また、お漏らしでTシャツなど上の衣服も濡れてしまうことがあるので、ズボンとパンツだけではなく、上の衣服の着替えも持ち歩くようにしましょう。
上手に進めるコツは?
トイレトレーニングには、上手に進めるためのいくつかのコツがあります。始める時期にも大きく関わる部分があるので、チェックしてみてくださいね。
1: 親が余裕のある時期に始める
子どもの心身の成長という部分はもちろんですが、親の心の余裕もトイレトレーニングにおいては重要なポイントになります。
例えば、時期的に仕事が忙しくて時間的な余裕がとれない、今現在、精神的な余裕がない、という場合は、子どものトイレトレーニングのフォローをする時間がおのずと限られてしまいます。スムーズに進めるためにも、親自身に余裕がある時に始めてみましょう。
2: 叱らない、比べない、とにかく褒める!
そして、親に一番実践してほしいトイレトレーニングのコツは、子どもを叱らない、他の子と比べない、上手にできたら逐一褒めてあげる、ということ。
トイレトレーニングに失敗は付き物です。悪いことをしているわけではないのに叱ってしまったり、すでにトイレトレーニングを終えた子と比べてしまったりすることで、子どもがおしっこを知らせること自体に萎縮してしまう場合もあります。子どものやる気を育てるためにも、大人にとっては当たり前のことも、しっかりと褒めてあげましょう。
3: トイレトレーニングが楽しくなるアイテムを使う
トイレトレーニングの際に試してみてほしいのが、『よくできましたシール』を使うこと。トイレの壁に表を貼り、上手にトイレができたらシールを貼るというものです。ちょうどトイレトレーニングをする時期の子どもはシールを貼るのが楽しくて、様々な場所に貼られてしまって困る……と考える人も多いですが、それを逆手にとってしまいましょう。もちろん、子どもが好きなキャラクターなどのシールでもOK!
子どものペースを見極めることが大切
トイレトレーニングにとって一番大切なことは、子どものペースを大切にしてあげること。大人にも得意不得意があるように、他のことが上手にできてもトイレトレーニングだけはうまく進まない、なんてことはよくあることです。
もしも、あまりにもうまくいかないようだったら一度トイレトレーニングをストップして、様子を見てから再スタートするという方法もあります。子どもの様子を見ながら気長に構えて見守ってあげてくださいね。
photo/PIXTA
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