枕が臭う…を即解決!お家でできる枕の簡単洗濯法とは?

枕カバーをお洗濯して、「あぁ、清潔な枕ができあがった!」と枕に顔をうずめてみたら……「あれ?なんか……臭う」と思ったことはありませんか?実はその枕、ちっとも清潔じゃないかも!

いくら枕カバーを頻繁に洗っていても、枕そのものに汚れが残ってしまうことがあるって知っていましたか?もしかしたら、汗や皮脂、整髪料などがカバーを通して枕そのものに染みこんでしまっているのかも。

そこで今回は、毎日使うものだからこそ定期的に洗って清潔に保ちたい!おうちでできる簡単な枕のケア方法をご紹介します。

枕の汚れ・ニオイの原因は?

毎日長い時間、枕は頭皮に触れ続けています。頭皮から出る寝汗や皮脂が、枕の汚れの原因。それらはカバーを通して枕に染みこんでしまうので、カバーだけを洗っても枕本体には残ったままになります。

寝汗で湿った枕は雑菌が繁殖しやすく、皮脂や汗をエサに増え続けます。その雑菌がニオイの原因となってしまうのです。

そんな汚い枕を使い続けていると、頭皮のニキビやニオイ、抜け毛の原因にもなるので定期的なお手入れは必須!気づいたら臭いのは枕だけじゃなくて、あなた自身という事態に陥りかねません。

ニオイをとるための方法

天日干し

枕のニオイが気になったら、まずは枕カバーを洗濯し、本体を天日干ししましょう。日に当てることで、枕についた雑菌をある程度死滅させることができると言われています。

洗濯

一番効果的なのは枕本体を定期的に洗濯すること。汗や皮脂、汚れを洗濯して取り除くことで、ニオイの発生源をなくすことができます。枕の素材によって洗えるものと洗えないものがあるので、素材別にお手入れの方法をご紹介します。

もちろん枕に合ったお手入れをするために、枕についている洗濯表示タグや、取扱説明書のチェックは忘れずに行なってくださいね。

<洗える素材>

  • ポリエステル

枕に多く使われている人口繊維で、綿のような素材。しかし、中には水洗いできないポリエステルもあるので、洗濯表示をチェックしましょう。洗濯表示で洗えない場合は、天日干しで日光消毒をするのがオススメ。

  • ビーズ

中が空洞で弾力性や耐久性に優れたマルコビーズなどは水洗いできます。ビーズの種類によって洗えないものもあるので、必ず洗濯表示を確認しましょう。中身を取り出せる場合は、ザルなどに移して水洗いし、風通しのいいところで乾かします。この時、水分を完全に乾かすのがポイント。

  • パイプ

ストローのような筒状のものを細かく切ったパイプは、耐久性や通気性が高い素材で、水洗いが可能です。繰り返し洗っても劣化しにくいため、洗濯に適しています。ビーズと同様に、中身を取り出して水洗いし、風通しのいいところでよく乾かしてください。

<洗えない素材>

  • そばがら

そばがらは水に弱く、水に濡れると腐ったり、虫が繁殖することもありますので洗えません。そばがらの枕本体はこまめに天日干しをして、常にそばがらを乾燥させることで清潔に長く使うことができます。

  • 低反発ウレタン

ウレタンは水分を含むとぼろぼろに崩れてしまう性質があり、熱や紫外線にも弱いので水洗いや天日干しは厳禁。晴れた日に陰干しをするのが一番オススメのお手入れです。

  • 羽毛

洗濯機で洗ってしまうと中の羽毛が傷んでしまい、本来のふんわり感が失われてしまいます。羽毛を傷めず長持ちさせるには、クリーニングに出しましょう。

  • 細かいビーズ

変形してしまうことが多く、水分を吸収して乾きにくいので水洗いには向きません。こまめに干すのがベター。

枕の洗濯方法は?

この枕、洗える!となった場合、はたと困ることがありませんか?意外に大きく、かさばる枕。一体どうやって洗えばいいのでしょうか?実は、とても簡単なんです!

<洗濯機の場合>

  1. 洗濯機に水を張り、枕を入れる前に洗濯洗剤をよく溶かします。
  2. 枕カバーをはずし、本体を洗濯ネットに入れてから洗濯機に入れます。
  3. ドライコースなどの弱水流で優しく洗うコースを選択。
  4. 洗い終わった際に中身が偏っている場合は、手で叩いて全体を均一にしましょう。
  5. 枕の素材に合わせて天日干し、もしくは陰干しをします。

<手洗い>

  1. 洗面所や浴槽など、枕がすっぽりと入るスペースに40度のお湯を入れ、おしゃれ着用中性洗剤を溶かします。
  2. 洗濯ネットに入れた枕を洗剤液に浸し、端からゆっくりと手で押し洗いします。
  3. 洗い終わったら、洗剤が残らないように、少なくとも2回はすすぎましょう。
  4. 両手で水分を押し出すようにして上から押さえて脱水します。
  5. 形を整えてから、枕の素材に合わせて天日干し、もしくは陰干しをします。

※どちらの洗濯方法でも、1~3日かけて内部までしっかりと乾かすのがポイント
※しっかりと乾くまでに時間がかかるので、洗濯する場合は2~3日中の天気をチェックするのを忘れずに

日頃のお手入れ方法と洗濯の頻度は?

日頃のお手入れとしては、まずはこまめに枕カバーを取り替えて、枕本体は天日干しや陰干しをしましょう。よく乾燥させることで、雑菌やダニの繁殖を防ぐことができます。ニオイが気になる時は、消臭・除菌スプレーを使うのもオススメです。しかし、スプレーした後に、しっかりと干して乾燥させることを忘れずに。

手のかかるお洗濯は、半年から年に1度くらいのペースで定期的に実践することをオススメします。大掃除にあわせて年内に枕をお洗濯して、新年を清潔な枕で迎えるというのもいいですね。

同じ下着や洋服を数日間着続けることって、ないですよね。にも関わらず、枕は毎日毎日、あなたの肌に触れているのです。それだけに汗や皮脂、ヨダレなどが染みこんでいるので、こまめに干して、清潔に保ちたいですね。

枕の素材に合った正しいお手入れを行い、気になるニオイとおさらば!日々の睡眠をより快適なものにしましょう!

監修:鈴野寿子(家事代行サービスCaSy・お掃除研修講師)

photo/PIXTA

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