洗剤の種類ってこんなにたくさん!?知ってると便利な洗剤の選び方と使い方
洗いものやお掃除の時に使う洗剤ですが、どうやって選んでいますか?
そもそも一口に洗剤と言っても、衣類の洗濯、食器洗い、シンク磨き、バスルームの掃除、床掃除、窓ふき、テーブルなどの家具を拭く等々、ざっと思い浮かぶだけでも洗剤を使うシーンはこんなにもたくさんあります。
ご自宅では何種類の洗剤を使っているでしょう。何気なく選んで使っているかもしれませんが、適切な選び方があるんです。洗剤の分類や種類を知って、日頃のお掃除に役立てましょう!
市販されている洗剤の種類
洗剤には、以下のような分類の仕方があります。
- 成分による分類(さらに液中のペーハー値でも分類される)
- 用途による分類
うーん、これだけではちょっとピンとこないですよね。それぞれについて、特徴や具体例と一緒にご紹介しましょう。
成分による分類
合成洗剤
汚れを材質から離して落とし、その汚れを材質に戻さない作用がある『界面活性剤』を主成分として3o%以上使用している洗剤を合成洗剤といいます。
さらに、合成洗剤は汚れの種類に合わせた5段階に分かれています。
- 酸性 …… 便器の尿石やこびりついた石鹸カス、水垢
- 弱酸性 …… 湯垢、軽い石鹸カス
- 中性 …… 軽い汚れ
- 弱アルカリ性 …… 普通の汚れ、皮脂汚れ、たばこのヤニ
- アルカリ性 …… しつこい油汚れ、シミ
3の中性は洗浄力が弱い分、材質への影響が少なくマイルドです。衣類用でしたら、デリケートな素材のオシャレ着洗い用として販売されています。
2, 4 は「弱」とつくだけに、軽い汚れに効果を発揮。普段使いの衣類用洗剤は、弱アルカリ性です。
1, 5 はそれぞれ、強い酸性とアルカリ性で、しつこい汚れやこびりついた汚れに効果を発揮しますが、材質に与える影響も大きくなります。
それぞれにメリット、デメリットがあるんですね。
洗浄剤
合成洗剤よりも強力な効果を発揮します。酸やアルカリなどの化学反応で、キッチンや浴室、トイレなどのしつこい汚れを落とします。
漂白剤
シミなどの色素を化学反応で分解。効き目が穏やかな酸素系と、漂白力が強い塩素系に大きく分けられます。
研磨剤
界面活性剤に研磨剤を加えたもので、こびりついた汚れを落とす作用があります。粉末タイプとクリームタイプがあります。
用途による分類
洗剤を使用する用途としては、衣類洗濯用、台所用、住宅・家具用等があります。さらに、粉末、固形、液状など、製品の形態によっても分類されます。
洗剤を選ぶ時は、汚れのタイプと度合いを考慮します。例えば、油汚れなのかトイレの黄ばみか、軽くこすれば落ちるのか、こびりついた汚れなのかを見極めて、成分や液性の特徴に照らし合わせるのがいいでしょう。
その上で、使いやすい製品形態で選ぶのがベター。
『家庭用品品質表示法』は洗剤選びの大切な指標
化学的な言葉がたくさん出てきて、正直よくわからなかったという方もいるでしょう。
迷った時は、とにもかくにも製品の裏ラベルに書かれている『家庭用品品質表示法』に基づく表示を確認することをおすすめします。そこには、以下の情報が記載されています。
- 品名 …… 『合成洗剤』か『洗浄剤』かの違いを確認
- 成分 …… 界面活性剤はカッコ表記で総含有率及び種類の名称を表示
- 液性 …… 酸性・弱酸性・中性・弱アルカリ性・アルカリ性のいずれか
- 用途 …… 換気扇、レンジ用など具体的な記載があります
- 正味量 …… 容器などの重さを除いた量
- 使用量の目安 …… 洗剤を効果的に使うのに適した量
- 使用上の注意 …… 他製品と混ぜると有毒ガスを発生することもあります。必ずチェックを
ざっくりでもいいので、洗剤と洗浄剤の違いや液性について理解しているだけで、適切な洗剤選びができるようになります。
今回の情報をぜひお役立てください!
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