下ごしらえフル活用で楽ちん! 15分でできる1週間の献立とは?
仕事に、家事に、育児にと、毎日多くのことをこなしているとあっという間に過ぎていく1週間。
しかし、毎日の献立を考えるとなるととても長い1週間に感じられてしまう、という人も多いのではないでしょうか?
たかが1週間、されど1週間。家族の舌を飽きさせないために毎日違う料理の献立を考えるのは、案外難しいものです。
そこで今回も、CaSyお料理代行キャストの平田さんに、前回下ごしらえした材料を使って1週間の献立メニューを教えてもらいました!
Contents
月曜日: ピーマンの肉詰めとコンソメスープ
まずは月曜日の献立から。
下ごしらえで作った、ミートボールのタネを使用します。
下ごしらえでは丸めてミートボールにしましたが、ひき肉のタネのまま板状にして冷凍しておくと、ポキっと折って揉み込めば、ピーマンの肉詰めやハンバーグのタネとして使うことができます。
半分に切ったピーマンのわたを取って、薄く小麦粉を振りかけます。これをすることにより、ひき肉がしっかりとピーマンに密着するのだそうです。
ここで平田さんのワンポイントが!
「わたの苦味がどうしても気になるという人でなければ、あえて完全に取り切らないのがポイントです。
ニンジンの皮などもそうですが、ピーマンのわたの部分にとても栄養が多いんですよ」
なるほど、美味しく簡単に栄養を摂取するテクニックがこんな部分にも隠されているのですね。
ひき肉をしっかりと詰めて、さらに上から小麦粉を振りかけます。
あとは肉の面を下にして蓋をし、焼いていきます。ピーマンのシャキシャキ感を残したい場合は、ピーマンの側を焼き過ぎないのがポイントだそう。
もちろん、このままお皿に盛り付けて、ケチャップなどで食べてもOKですが、今回は一度お皿にピーマンの肉詰めをあげて、前回の下ごしらえで作った酒しょう油を鍋にイン。
熱したところに再度ピーマンの肉詰めを入れて絡めます。
すでにしっかりとアルコールが飛んでいるので、子どもに食べさせる場合もこの味付けでOKです。
下ごしらえをして入れば、一見面倒そうなピーマンの肉詰めも一瞬で完成!
今回は、下ごしらえで作った玉ねぎのソテー、ベーコン、固形コンソメを一緒に煮込んだコンソメスープも準備しました。
しっかりと酒しょう油の味がついているので、ピーマンが苦手な子どもも食べやすい味です。
火曜日: 鶏の唐揚げ&サラダ
火曜日はガッツリ! 鶏の唐揚げとサラダ!
鶏の唐揚げは、下ごしらえでつけておいた鶏肉の塩麹漬けを使います。
これは3日ほどつけたもの。しっかりと塩麹で下味がついています。
もちろん、食べやすい大きさに切ってこのまま片栗粉をつけて揚げてもOKですが、今回は、下ごしらえで作った酒しょう油、溶き卵半量、片栗粉を揉み込んでさらにしっかりと味をつけます。
揚げる前に、片栗粉を鶏肉につけて油の中へ。泡立つ油の音が食欲をそそります。
「様子を見て、鶏肉に火が通ったら一度、バットにあげておきます。そのあともう一度高温の油で二度揚げすることで、衣の部分がカラッと仕上がります」
と、話す平田さん。平田さんは唐揚げが一番美味しい状態で食べられるようにいつも二度揚げなのだそう。
火曜日のメニューもあっという間に完成!
サラダは、下ごしらえで作ったサラダストックから彩りよくお皿に乗せるだけ。スナップエンドウもオリーブオイルでコーティングされ、良いツヤです。
下味がしっかりついた唐揚げは、何もつけずにそのままいただくのがおすすめです。
大人も子どもも大好きな唐揚げは一瞬でなくなってしまうほどの人気っぷり!
水曜日: 鰆の味噌漬け焼き&ほうれん草おひたし
週の半ば、水曜日は和食でいきましょう!
まずは副菜のほうれん草のおひたしの準備から!
根っこの部分に浅く十字の切れ目を入れ、さっと数十秒茹でたほうれん草の水気を絞ります。ここからがまた平田さんの少しだけ一手間を加える料理のテクニックです。
「ほうれん草の水気を切ったら酒しょう油を垂らしてキッチンペーパーで巻いて、冷蔵庫で冷やしておきます」
普通は、ただ茹でたものにしょう油などをかけて食べることも多いですが、こうすることでほうれん草にもほんのり味がつきます。
「あとは、根っこの部分! 捨ててしまいがちなのですが、この部分にとっても栄養が多いんですよ。捨てずにここも食べるんですよ」
と、平田さん。
この事実を知らなかった人は多いのではないでしょうか?
ほうれん草を冷蔵庫に入れたら、次はメインの鰆の味噌漬けを焼いていきます。
つけダレを軽くキッチンペーパーで拭き取りフライパンに載せていきます。焼いた後の洗いが面倒にならないよう、クッキングシートを敷いて焼いてもOKです。
すぐに食べずに保存しておく、という場合は、超弱火で焼きましょう。
こうすることで、魚の形が崩れにくくなります。
つけダレに魚をつけておくことで、焼くだけの簡単メインディッシュ。
和食はなんとなく面倒……と敬遠していた人でも、下ごしらえをしておくと簡単に和食を楽しむことができます。
味噌の濃いめの味の鰆は、ご飯との相性も抜群! 晩酌のお供にもぴったり。
また、ほうれん草のおひたしは、切ってタッパなどに入れておくことで、さっと出せる副菜として常備しておくにも良さそうです。
木曜日: 鶏の塩麹焼き&温野菜
水曜日はお魚で和食、木曜日はお肉をソテーでいただきます。
下ごしらえで塩麹につけておいた鶏肉をフライパンで焼くだけ!
もしもすぐに食べないという場合は、硬くならないように筋を切ってから焼きましょう。
しっかりと塩麹につけることで、下味だけではなくお肉が柔らかくなるのです。
お皿に盛り付けの際は、温野菜とお肉をワンプレートに収めると見た目にも華やか。
もちろん、この温野菜もサラダストックのタッパまら取り出してお皿に乗せるだけです。
子どもに食べさせる際は焼いた鶏肉をあらかじめカットしたり、カットした状態で焼いたりと、食べやすい大きさで食卓に並べると◎!
金曜日: ミートボールの黒酢あん&ほうれん草とベーコンの巣ごもりサラダ
ミートボールの甘酢あんと聞くとなにやら、面倒な工程がたくさんありそう……そう感じる人も多いはず。
しかし、前回作ったミートボールやサラダストックがあれば、甘酢あん和えも簡単にできてしまいます。
まずは、お酢、砂糖、しょうゆをすべて同量フライパンに入れて熱します。そこに水溶き片栗粉を入れてとろみをつけましょう。
さて、ここからは一気に下ごしらえの玉ねぎソテー、サラダストックの中にある火の通ったニンジン、茹でたミートボールを投入して一気に混ぜ合わせます。
なんとこれだけでミートボールの甘酢あんは完成です。
すでに野菜やミートボールに火が通っているため、たったこれだけでメインディッシュができてしまうのですね。
副菜の巣ごもりサラダは、カットしたほうれん草、ベーコンをバターで炒めます。
途中でこれまた酒しょう油を鍋肌に垂らし味付けを。本当に酒しょう油はどの料理にも使える万能調味料です!
あとはソテーしたほうれん草とベーコンをドーナツ状にお皿に盛り付け、真ん中に温泉卵を落とします。
難しそうに思えるミートボールの甘酢あんも一瞬で完成!
調味料はすべて同量、簡単でガッツリなのに野菜もしっかりとれます。
一見手の込んだ料理に見えるため、おもてなしの場合にもおすすめです。
ミートボールを茹でてストックしたものは甘酢あんの他、スープなどに入れても美味しくいただけます。
一手間料理がたった15分で完成!?
今回紹介した料理は、どれも“料理上手”に見えるメニューばかり。
それぞれのメニューは、下ごしらえをしておくことで15分足らずで準備できてしまいます。
一日の疲れが溜まった夕飯時、しっかりと下ごしらえをしておくことでこんなに簡単に一手間加わった料理を食べることができるのですね。
さて、話題変わって「とりあえず」で作ってしまう料理といえばカレー、ですよね。
しかし、作るのも食卓に出すのも楽だけど毎回代わり映えがしない……なんて悩みも。
次回は、平田さんに、いつものカレーがグッとオシャレに見える、簡単豪華な盛り付けテクニックをお聞きします!
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