時短なのに豪華に見える! CaSyお料理代行スタッフが教える食材の下ごしらえテクニック6選
毎日、夕食作りの時間には、仕事や家事、子育てでもうぐったり、何もする気が起きない! そんな人は多いはずです。
料理が得意という人であれば話は別ですが、皆が皆そうではないのも事実。
特に子どものいる家庭では、子どもに栄養バランスの取れたご飯を食べて欲しいと思いつつも、忙しさや疲れに負けて、今日もお惣菜で済ませてしまった……なんて自己嫌悪に陥っていう人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、事前の下ごしらえで楽しちゃおう! をテーマに時短にもなってバリエーションも増える、そんな下ごしらえテクニックを紹介します。
Contents
CaSyのお料理代行スタッフが伝授!
今回、下ごしらえテクニックを教えてくれるのはCaSyでお料理スタッフとして活躍する平田麻奈美さん。
以前はご夫婦で居酒屋を経営されており、現在はほぼ毎日CaSyから定期のお客さまを中心にお仕事されている、お料理のベテランです。
息子さん夫婦、お孫さんと二世帯住宅で暮らしていることから、小さな子ども向けの味付けなどもバッチリ心得ていらっしゃいます。
1: 基本の酒しょう油
まずは常備できる基本の調味料から! 炒めにも煮込みにも使える、万能な「酒しょう油」です。
分量は料理酒としょう油を1:1の割合で用意します。
平田さん流の酒しょう油のポイントは最初に酒を煮切ってアルコールを飛ばすこと。この際に、お鍋ではなく電子レンジを使って煮切ることで、火を使わず準備できるのも手軽ですね。
酒だけを器に入れ、ラップをせずに電子レンジでチン、そのあとは同量のしょう油と混ぜるだけです。
煮切ることで、風味を残しつつ子どもが食べる料理にも使いやすくなるのだとか。
おひたしにそのままかけて食べるもよし、野菜炒めなどは軽く野菜を炒めた後に、この酒しょう油をフライパンの鍋肌にたらして味付けするもよし、作っておくと普段の料理の味付けがグッと楽になります。
多めに作ることで、煮込み料理や唐揚げの漬け汁としても使えます。
2: 困った時は鶏肉の塩麹漬け!
料理の下ごしらえによく使われる塩麹。とはいえ、一体どんなふうに使えばいいの? と疑問に思っている人も多いはずです。
しかしこの塩麹、本当に下ごしらえも簡単。ビニール袋に塩麹と鶏肉を入れて口を固く縛って揉み込んで置いておくだけ。
「しっかりと味がつくので、他のお料理代行スタッフでも『もうこれは手放せない!』と言っている人が多いですよ」と平田さんをはじめ、他のお料理代行スタッフも絶賛の時短下ごしらえアイテムです。
今回は、塩麹に3日間しっかりと漬け込んだ鶏肉を使用。揉み込んですぐ使ってもOKですが、時間をおくことでより下味がつき、鶏肉もジューシーに。
写真のように、そのままソテーしただけでも美味しいですが、この鶏肉の塩麹漬けの優秀なポイントは、唐揚げなどにもできるところ。
唐揚げの漬け汁は案外準備する調味料が多く、面倒ですよね。
この鶏肉の塩麹漬けを作っておけば、あとは切って片栗粉を付けて揚げるだけ! 少々手の込んでいるように見える揚げ物も簡単にできてしまいます。
3: 季節の魚の味噌漬け
暖流と寒流が交わる日本では、漁れる魚の種類も豊富。季節ごとに色々な魚がスーパーに並びます。
秋刀魚は焼き魚に、など美味しい調理法がわかりやすい魚もありますが、「この魚、どう料理するの?」なんて魚も多いですよね。
そんな時は味噌漬けに下ごしらえしておくと、季節の魚を手間なく美味しく食べることができます。
味噌30cc、みりん大さじ1、そして下ごしらえ1で作った酒しょう油を大さじ1、混ぜ合わせたものに魚を漬けておくだけ!
白身魚と相性の良さそうなこの漬けだれ。今回は、春に美味しい魚、鰆(さわら)を漬け込んでみました。
平田さん曰く、「数時間漬けて焼いても良いですが、2日間くらいつけると味がしっかりしみ込むのでおすすめです!」とのこと。
また、生魚のまま冷蔵庫に入れておくよりも、漬けだれに漬けておくことで長持ちさせることができます。
すぐには使わないけど、季節モノで安いから買っちゃった! という時にも、おすすめの下ごしらえです。
4: 玉ねぎのソテー
玉ねぎのソテー、と聞いて料理の下ごしらえをイメージする人はそう多くないはず。
しかし、玉ねぎは洋食和食問わず多くの料理で使われることから、玉ねぎを事前に下ごしらえしておくことで、調理時間の短縮ができるのです。
玉ねぎをくし切りにし、バターで炒めておくだけ。これを小分けにして冷蔵しておきます。
分量が多い場合は、電子レンジでチンしてから炒めると、火の通りが早くなります。カレーなどの、まず最初に玉ねぎをしっかりと炒める料理にはぴったり!
ソテーしたものを、はじめに紹介した酒しょう油と一緒に炒めただけでもちょっとしたおかずになります。
5: カット野菜&サラダストック
野菜も、カットしたり茹でたりして下ごしらえしておくことで、普段の食卓に簡単に彩りを添えることができます。
単純にカットした野菜を容器に入れていくだけですが、実はここにも平田さんならではの時短ポイントが!
ブロッコリーやニンジン、スナップエンドウなど野菜は先に火を通りしておきます。
スナップエンドウを茹でる際は、お湯にちょっとだけオリーブオイルを入れるのがポイント。これによって艶が出て色も鮮やかになります。
パプリカは、色鮮やかでサラダがグッと華やかに。パプリカのストックは写真のようにやや細めに切っておきます。
さて、ここからが平田さん流のサラダストックのポイントです。
サラダストック、となるとすべての野菜を混ぜた状態で容器に入れがちですが、平田さんの場合、一番上の写真のようにまず下にレタスを敷き、その上にそれぞれの野菜のエリアを決めて置いていきます。
「こうすることで、サラダだけではなく、野菜を他の料理にも使えるようストックできるんです」よ、平田さん。
なるほど! ニンジンやブロッコリーやパプリカは他の料理にもよく登場する野菜。
これらの野菜を茹でて下ごしらえし、混ぜないでサラダ用にしておくことで取り出しやすく、他の料理に使う際も時間を省くことができるのですね。
6: 豚ひき肉のミートボール仕込み
最後は、子どもから大人までみんなが大好きなお肉を下ごしらえしていきます。
豚ひき肉をあらかじめミートボールにしておくことで、ひき肉を使った面倒な工程を一気に省くことができるのです。
豚ひき肉500g、塩小さじ1、パン粉200ml、玉ねぎみじん切り、コショウ、生姜、とき卵半分をビニール袋に入れて、口をしっかり結んでよく揉み込みます。
「揉み込んだものをそのまま平たく伸ばして板状にして冷凍しておくのもアリですよ。それであれば、使う時にポキっと折って再度よく手で揉み込んで、ハンバーグにしたり、ピーマンの肉詰めにしたりもできます」
より色々な料理に応用したい場合は、半分はタネのまま冷凍しておくと良いかもしれません。
今回は、サラダストックに使ったニンジンの皮も余すことなく利用します。
「ニンジンは皮の部分にたくさん栄養があるので、捨てちゃったらもったいないですよ。ということで、今回はこれをみじん切りにしてひき肉と一緒に混ぜちゃいます!」と、袋の中にニンジンを投入する平田さん。
CaSyのお料理代行スタッフはできるだけ食材を使い切る、ということをモットーにしている人が多いのです。普段の心がけがこんなところにも生かされています。
あとは、すべて混ぜたひき肉を丸めて沸騰したお湯に投入していきます。
約2〜3分で浮いてくるので、様子を見ながらざるに上げていきます。
あらかじめ茹でてストックしておくことで、ミートボールを甘酢和えなどのおかずにできるだけではなく、カレーやシチュー、スープに投入することで一手間加えた一品にすることができます。
時短下ごしらえで一手間かけた料理に!
今回紹介したミートボールのように、サラダストックなどと一緒に下ごしらえすることで余り食材をなくすことができるため、時間のある休日などに一気に下ごしらえしておくことがおすすめ!
また、下ごしらえすることで、時短になるだけではなく、一手間加えた料理に見えるのも嬉しいですね。
次回は平田さんが、この下ごしらえした食材たちを使って、本格料理に仕上げていきます!
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