片付けられない人から脱却!思わず片付けたくなる部屋作り3つのコツ

平日は仕事などで忙しく、ほとんど掃除に手が付けられない……。お家の中がみるみるうちにモノであふれていく様子を見ていると、どんどん気持ちが落ちていきませんか?さらに、週末にはちゃんと片付けをしているのに、翌週はまた同じ状態になっている……。わかります。そういうこと、ありますよね。

「たまったものを一気に片付けようとするからだめなのかも?」そう思っている人も少なくありませんが、実は部屋が片付かない原因は、違うところにあるのかもしれません。

今回は片付けが上手にできない原因や、そんな人でも片付けたくなるお部屋作りのポイントを紹介します。

部屋が散らかってしまう、その理由は?

片付けても片付けてもすぐに部屋が散らかってしまう、上手に片付けられない、そんな人はどこに原因があるのでしょうか?

1: モノの置き場所が決まっていない

まず、部屋が散らかりやすい人がやってしまいがちなこととして、それぞれのモノをどこに置くかが決まっていない、というものがあります。リモコンはここに置く、まだ畳んでいない洗濯物はここに置いておく、など普段からモノを置く場所を決めていないと適当な場所に置くようになり、部屋が乱雑になります。

また、それだけではなく、置き場所が定まっていないためにどこに何を置いたかわからなくなり、それを探すためにまた色々なモノの置き場所を変えてしまいます。

これが部屋をどんどん煩雑にし、散らかっていく原因のひとつと言えるでしょう。

2: 片付けは収納スペースにモノを押し込むだけ!

部屋が散らかりやすい人は、クローゼットや押入れなどにただモノを押し込むことを”片付け”としている人も多くいます。モノを収納スペースに押し込むことで、一時的に部屋が片付いたように見えますが、この方法はいわゆる“リバウンド”を起こしやすい方法です。

ただ単に収納スペースにモノを押し込むことだけでは、収納スペースをうまく活用することができず、結果的にスペースからモノがあふれてしまうことになります。

3: モノを捨てることができない

部屋が散らかってしまう要因としてあるのが『モノが多すぎる』ということ。なかなか使う機会がないのに、いつか使うかもしれない……そういう気持ちでモノが捨てられないという人は多いですよね。

モノが多いということは、それだけ部屋が散らかってしまう可能性が高くなってしまうということです。使わないモノが収納するスペースや部屋を侵食することで、キレイに片付いた部屋からはどんどん遠ざかってしまいますよね。

思わず片付けたくなる!お部屋づくりの極意三カ条

それでは、そんな片付けが苦手な人でも思わず片付けたくなる、そんなお部屋を作るためにはどうすればいいのでしょうか?今回は、「とにかく片付けが苦手!」という人でも簡単に実践できる三カ条を紹介します。

1: 収納アイテムをシリーズ化する

部屋に統一感がないと、それだけでなんだか散らかっているような印象を与えてしまいます。また統一感のない雑然とした部屋だと、そもそも片付いていないことが気にならなくなってしまう場合も……。

そこで、収納のためのボックスやラックに統一感を出すと、グッと部屋全体にまとまりができます。見栄えもよくなり、自然と散らかった部屋の状態が目につくようになります。また、収納アイテムをシリーズ化することによって、収納アイテムのサイズの統一も簡単になるため、デッドスペースの活用もできるようになり、より片付けのしやすい部屋を作ることができます。

もし、すべてを同じシリーズで揃えることが難しければ、まずは色を2色ほど選び、その色だけの収納アイテムを買う、という方法もいいかもしれませんね。

2: モノの定位置を決める

日常的に使うモノなどには、定位置を決めましょう。その際、テーブルの上にリモコンなどを入れるボックスを用意するなどすると、より定位置を定めやすくなりますよ。

また、この場合、使う頻度の高いモノは目につきやすい場所に、使う頻度の低いモノは収納スペースの上部や奥の方など、置く場所に優先度をつけて決めることで、モノを探す手間が省けて、普段の生活がしやすくなります。

今まで、モノの定位置を決めておらず、思い立った時に色々な場所に置いていたという人にとっては、始めは少々神経を使う作業かもしれませんが、日常的に少し気をつけるだけで習慣化していきます。

3: 今使っていないものは思いきって捨ててしまう

「いつかまた必要になるかも……」そんな心理が働いて、しばらく着ていない洋服などをとっておきたい気持ちもわかりますが、今使っていないモノは今後も使わない、と考えた方がいいでしょう。

とくに洋服などは流行りの移り変わりが激しいため、同じようなものが流行ったとしても数年前に流行ったものとは微妙に違う、ということもよくあり、結局、新しいモノを買ってしまうことも多いですよね。

まずは1年以上使っていないモノを思いきって捨ててみる、という作業をしましょう。この作業をするだけで、片付けなければいけないモノの数がグッと減るはずです。

理想の部屋をイメージしてみて!

ただただ“片付いた部屋”を目指すのではなく、まずは自分の部屋をどんな部屋にしたいか、という部分をイメージしてみるのも大切です。どんなテイストにしたいのか、どんなモノを置きたいのか、じっくり自分の理想を書き出してみるのもいいですね。オススメは寝る前に少しだけ、Instagramなどで素敵なお部屋の写真を眺めること。すると、「わたしもこんな部屋を目指したい!」と思い、これまで億劫だった片付けに対する気持ちがガラッと変わったりすることもあるかもしれません。

まずは部屋のテーマカラーを2色ほど決めて、それに沿ってインテリアや収納ボックスを揃えることでも、意識が変化していきます。散らかった部屋を片付ける、そんな“マイナスをゼロに戻す”という意識ではなく、“部屋をより自分の理想に近づける”というプラスの方向で片付けに向き合ってみましょう。

監修:鈴野寿子(家事代行サービスCaSy・お掃除研修講師)

photo/PIXTA

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