つい言ってない?子供の食べ遊びで叱らないNGワード4つ
離乳食を「あーん」と食べさせてもらう時期を過ぎると、食べ遊びがはじまります。
食事中なのに、ご飯をぐちゃぐちゃ、おかずをポイッ、飽きるとぐずる。せっかく作ったのにとガッカリしたり、こんなにお行儀が悪くていいんだろうかと心配になったりしますよね。赤ちゃん時期の食べ遊び、どうしたらいいのでしょうか?
なぜ食べ遊びをするの?
まず、なぜ赤ちゃんは食べ遊びをするか考えてみましょう。
じつは、食べ遊び、遊び食べと言われる行動には二種類あります。ひとつは食べ物をおもちゃにする行為、もうひとつは食事中に飽きて遊んでしまう行為です。
前者の場合は食べ物に興味があるのですよね。遊びながらも自分の手で口に運んだりします。でもうまくいかなくて、手づかみでぐちゃぐちゃしたり、こぼしてしまったり。一生懸命食べる練習をしていると思って、少しはやらせてあげてもいいでしょう。
後者の場合は、食べ物をわざとポイと投げたり、叱るママの顔を見てニコニコしていたりします。好奇心が旺盛な時期ですから、味噌汁をわざとこぼすのは、液体と重力の関係を本人なりに研究しているのかも知れません。
いずれにしても食べ遊びをする赤ちゃん本人には「ママを困らせよう」「食べ物をそまつにしてやれ」などという気持ちはまったくありません。そこを理解して接してあげられるといいですよね。
子どもが食べ遊びをしたときのNGワード
食べ遊びをしているときにこんな言葉をかけていると、効果がないばかりでなく、赤ちゃんは食べることが嫌いになるし、ママもイライラががどんどんエスカレートしてしまいます。
「ちゃんと食べなさい!」
ちゃんとという抽象的な言葉はまだ理解できません。まだお行儀を教えるのには早いですよね。「ちゃんと、ちゃんと」と言っているとママ自身も追い立てられて余裕をなくしてしまいます。
「ダメでしょ」
ダメと言われても、本人には全く悪気がないので嫌な感情しか残りません。食事中に叱りすぎると、食べることが嫌いになってしまいます。
「全部食べなさい」
食べ飽きて遊んでいるのに「食べなさい」と強要されるのは赤ちゃんにとっても苦痛です。せっかく作ったからこれくらい食べて欲しいという気持ちはわかりますが……
「汚いわね!」
食べ物に対するマイナス感情を持たせてしまいます。それからあとで掃除するママ自身に「汚いものを掃除する」という印象が付いてしまうので「ただの食べ残しを掃除する」行為を屈辱的に感じ、子育てストレスを増大します。
NGワードを言わずに食べ遊びをやめさせる方法
赤ちゃんの健全な好奇心をつぶすのはよくない、気の済むまでやらせてあげましょう…と書いてある育児書がありました。正しいかも知れませんが、実際、ママの気持ちを考えるとどうかなあと思います。
赤ちゃん育ては誰だって不安です。赤ちゃんの食事は「おいしく食べてくれるかな」と心配しながら作ったママの「気持ち」そのもの。
それが握りつぶされぐちゃぐちゃにされると、なんだか自分を否定されたような辛さを感じてしまいがちです。だから食べ遊びに接するとママは感情的になりやすいんです。
ではどうしたらいいのでしょうか。いくつか対策があります。
・一緒に食事をとる
スプーンで口に運ぶのも、上手にスープを飲むのも、ママがお手本を見せてあげましょう。
・レジャーシートなどを敷く
食べこぼしの掃除が大変なとき、レジャーシートや古新聞で床面をカバー。
・空腹を感じさせる
決まった時間に食事をとるのは大切ですが、その時間にお腹がすいていないと食べ物がおもちゃになってしまいがちです。
・1回の量を減らす
いつまで経っても食べきれないと食べ遊びをしてしまいます。量を減らしてみましょう。足りないようだったらおやつで補えばいいのです。
・さっと片付ける
遊び食べをはじめたら少しやらせてあげた後「遊ぶならもうおしまいね」と言ってさくっと片付けてしまいます。
・食事時間を短く
食事の時間を長くとると、飽きて食べ遊びをしてしまいます。だいたい15分くらいで終わらせるようにしましょう。
まとめ
遊び食べは母親のしつけの問題、という人もいますが、これはとんでもない間違い。子どもの発達に全く理解のない意見です。
赤ちゃん時代の食べ遊びは、ある程度はしょうがないもの、ちゃんと成長している証拠です。いずれはおさまりますから、しっかり対策をして、できれば笑顔で乗り切りたいものですね。
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