幼児の英語教育、始めるならいつから?その時期とおすすめの学習内容
小学校で英語の授業が必修になり、子供にとって英語はますます身近なものとなってきました。
そんな中、英語の必要性を感じて、早くから子供に英語を習わせたいと思うパパやママも多いことでしょう。
そして「まだ早い?」「もう遅い?」と英語を習い始める時期に悩みますよね。
子供の英語教育は、いつから始めるのが良いのでしょうか?
■幼児期の英語教育は賛否両論
実は「子供の英語教育をいつから始めるのか」については様々な意見があり、明確な答えは出ていません。
「英語を聞き分けられる幼児期のうちから、出来るだけ早く英語を学ばせた方が良い」という意見の一方で、「日本語がおぼつかなくなってしまうから、あまり早くから英語を学ばせるのは良くない」という意見もあります。
賛否両論あるということは、そのどちらが正しいということではなく、学習方法や環境によって、良い結果になったり逆効果になったりするということでしょう。
確かに、日常から日本語を排除してしまうような極端な教え方をすると、日本語の習得が遅れてしまう原因になるかもしれません。
しかし、実際に耳で聞く力というのは小さい頃の方が育ちやすく、早くから英語に触れて慣れておくということは、決して悪いことではありません。
ですから、もし子供に英語を習わせたいと思うならば、教え方に注意しながら、幼い時期からでも英語に親しめるような環境を与えてみるのが良いでしょう。
■年齢に応じた幼児期の英語教育方法
【1】0〜1歳は短時間、歌中心に
0〜1歳くらいは脳の成長がめざましく、聞いた英語を素早く吸収します。
早いうちから英語に触れておくと、日本語にはないLとRの音を聞き分けることができるようになるなどの効果も期待できます。
この時期は、英語のCDやDVD、おもちゃなどを通じて英語の歌を流したり、動画配信サイトで海外のチャンネルをつけたり、歌を中心に英語に触れる時間を設けてみましょう。
常日頃から英語が飛び交う環境にいれば、ネイティブ並みの英語力を身につけられる可能性もあります。
一方で、母国語である日本語もしっかり話せない時期なので、英語に触れさせすぎると日本語の発達が遅れてしまう可能性も指摘されています。
ですから、日本語の発達に影響を与えない範囲で、1日30分〜2時間くらいから始めるのが良いですね。
【2】2〜3歳は歌とダンス、絵本の読み聞かせ
2〜3歳になると体の動きもしっかりしてくるので、ただ英語を聞くだけではなく、一緒に歌い、リズムに合わせてダンスができるようになります。
ただし、まだ日本語がつたない時期なので、英語を教えるというよりも、【英語に触れるのは楽しい】と感覚的に覚えてもらうことが大切です。
また、英語の絵本を読み聞かせるのもおすすめです。
楽しい絵本の時間に英語と触れることで、英語学習にも抵抗がなくなっていきます。
この時期から英語教室に通う場合は、やはり英語を学ぶというよりは、親子で歌って踊って楽しむコミュニケーションの場ととらえた方が良いでしょう。
【3】4〜5歳はネイティブに触れる
4〜5歳頃になると、日本語が母国語として確立されてくるので、英語学習による日本語への悪影響は起こりにくくなるといわれています。
そして、自分の意思を表現できるようになり、英語をアウトプットしたいという気持ちが高まりますから、英語を母国語とする外国人と実際に会話をするのがおすすめです。
ネイティブの人と会話を楽しむ方法には、【英語教室に通う】【スカイプ英会話を利用する】【インターナショナルスクールに通う】など様々な方法があります。
この先どの程度英語を使えるようになって欲しいかを考え、費用や時間なども考慮しつつ、子供に合った教育方法を見つけてあげたいですね。
【5】小学生からでも遅くない!
幼児期からの英語教育が良いと聞くと、「小学生から始めたらもう遅い?」と心配になりますが、そんなことは決してありません!
確かに【聞く】【マネして正確に発音する】といった点は、小さい子よりも苦労するかもしれませんが、時間をかければそれらの力も身につきます。
逆に、小学生になると読み書きの力が一気に伸び、自分の言いたいことを表現できる力がついてくるので、英語を学ぶ上で大きな助けになります。
さらにこの時期になると、【自ら学んで身につけようとする】姿勢も生まれます。
本人が英語に興味を持って学びたいと思うのならば、英語教育を始めるのに遅すぎるということはありません。
■さいごに
どのような言語でも、使わなければ忘れていってしまいます。
幼児期から英語を学ぶ場合でも、継続的に英語に触れ続けることが大切です。
英語を身につけるのに大切なのは、【どれだけ早くから始めたか】ではなく【どれだけ英語を使う環境で過ごしたか】です。
せっかく覚えた英語を無駄にしないよう、子供が英語を使う機会をどんどん作ってあげましょう。
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