産後こそ安静に!体の回復を早める産褥期の過ごし方
産後6週間を【産褥期】と呼び、妊娠、出産によって、大きく変化した体を回復させるための大事な期間になります。
この時期の過ごし方は、後々、心身の回復に大きく影響してきます。
理想的な産後の過ごし方をご紹介します。
産褥期とは?
褥の字は「布団」を意味し、産後1ヶ月は布団を敷きっぱなしにして、休む時期とう意味がこめられています。
出産は自然分娩でも帝王切開でも、想像以上に体に負担がかかっています。
昔は「産後21日は水を使うな」と言ったそうです。
水仕事は中腰でお腹に力をいれなければならないため、そういった仕事は避けるようにとのことだったようです。
今は、水を使うなとまではいきませんが、やはり無理は禁物なことに違いはありません。
この期間は周囲に甘えて、なるべく体を休めるようにしましょう。
産後2週間の過ごし方
出産という大仕事を終えて、心身共に疲れているときです。
とにかく、この時期は安静第一。
家事は協力してくれる人に任せて、体を休めることが望ましいです。
赤ちゃんも昼夜関係なく、おっぱいを欲しがりますし、まとめた睡眠は取れないんですよね。
家事を気にせず、眠れるときに眠れるようにすることで、体の回復は早まります。
授乳やおむつ替えなどの赤ちゃんの世話だけに専念して、赤ちゃんの隣で眠れるようにしておきましょう。
この時期のお風呂は、感染症予防のため湯船に入ることは避け、シャワーだけにしましょう。
産後3週間の過ごし方
この頃から少しずつ家事を始めます。
体は自分が思っているより、弱っていますから、無理せず、徐々に動くように心がけましょう。
疲れを感じたら休めるように、環境は整えておきましょう。
動きすぎると、悪露が増えたり、発熱するなどの恐れもあります。
長時間の立ち仕事や遠くまでの外出は控えるようにしましょう。
産後4週間の過ごし方
1ヶ月検診で異常がなければ、元の生活に戻していけます。
まだ、完全な回復ではありませんので、昼寝などで、睡眠不足を補うようにしましょう。
産後5週間の過ごし方
体調がよいなら、できることをやっていきましょう。
動くことで、体の筋力も回復していきます。
ただし、悪露が続いている場合は無理は禁物です。
8割ぐらいの力で動くぐらいがちょうど良いと思います。
産後6週間の過ごし方
いよいよ、産褥期も終わりです。
順調であれば、外出や軽いスポーツも可能です。
ですが、産後6ヶ月までは、まだ体の回復は完全ではありません。
決して無理をせず、体調を見ながら動くように心がけましょう。
体の回復のためのポイント
1.食事に気を付ける
やはり、体の回復には食事は重要です。
規則正しく、バランスの取れた食事は体の回復を助けます。
また、水分を十分にとることも大切です。
水分をとることは、体の回復と共に、母乳の出もよくしてくれます。
2.目を酷使しない
体を動かさないからといっても、長時間の読書や、携帯電話、パソコンなどもあまり好ましくありません。
目を酷使し、神経を消耗させますので、思った以上に体にはダメージがあります。
3.産褥体操
産褥体操のような体への負担が少ない運動は回復を助けてくれます。
精神的なリラックス効果も期待できますから、取り入れてみましょう。
おわりに
これから本格的に育児が始まるわけですから、体力を回復しておくことが産褥期の母親に与えられた使命なのです。
出産はゴールではありません。
生まれてきてくれた赤ちゃんのためにも、心身共に回復を目指しましょう!
この記事を読んでいる人は
こんな記事も読んでいます