スティーブジョブズに学ぶ「お子さんにスマホや電子機器を与えるのは良く考えて!!」
今や、5歳のお子さんでも、スマホをすいすいと操る時代。学校の授業でもタブレットを使ったものが出てきています。もちろん、中高生ともなれば、パソコンが使えなければレポートも書けない。社会人なら、エクセルやパワポが出来なければ仕事にならない・・・
あらまあ、大変うちの子も小さい時からやらせなくちゃ!!
そうお考えのご家庭も多いですよね?
でも、ちょっと待ってください。
アイフォンやタブレットを使うのはもちろん構いませんが、そこには親のコントロールや制限が
やはり必要だと思います。
なぜなら、子どもが小さい時に身に着けなくてはいけない、「社会性」「コミュニケーションスキル」
「一般常識」はやはり実際の生活の中で、「インフォーマルな知識」として身に着ける必要がある、
と考えているからです。
先日、子どもたちを指導しているある人から聞いた話ですが、
「今どきの子どもは、たき火をしらない。。。」
皆さんは、「たき火」という童謡をご存じでしょうか?
「かきねの かきねの まがりかど
たきびだ たきびだ おちばたき
あたろうか あたろうよ
きたかぜぴいぷう ふいている」
まず、「かきね」が分からない。おちばたき、って何?そんな風景いまでは見たことがありませんよね。だいたい、外で火をつければ、火事だ~~と、通報されるかもしれません。
これは極端な例ですが、最近「実体験」が不足しているお子さんが多いように感じます。
もちろん、アイフォンやタブレットを子どもが使うことを全面的に禁止することは難しいでしょうが、時間と区切ったり、制限したりすることは可能だと思います。
(ここでいう電子機器とは、パソコンでプログラミングをする、といったこととはまた少し違います。)
何か月か前に、ニューヨークタイムズで出た記事が話題になりましたが、ご存じでしょうか?
「Steve Jobs was a low-tech parent」
~Jobs didn’t let his kids use iPhones or iPads~
http://www.nytimes.com/2014/09/11/fashion/steve-jobs-apple-was-a-low-tech-parent.html?referrer=&_r=4
あの、有名なスチィーブジョブズは、テクノロジーに関しては天才的な才能があり、いろいろな電子機器を発明しましたが、彼は、自分の子供たちには、アイフォンやタブレットの使用を制限していた、
という記事です。
驚きですよね?なんと、そのほかの、IT関連の人々も自分の子どもに電子機器の使用を制限していた、と記事は述べています。
では、彼はいったい何をしていたのか?
毎晩、スチィーブは、きまってキッチンの長いテーブルで夕食とそり、子どもたちや家族と本や
歴史や様々なトピックについて話し合った・・・
のだそうです。
もしかすると、そういう会話の中から、次の時代に繋がる独創的なアイデアが生まれたのかも
しれません。
私が子供たちと接してきて感じるのは、やはり、語彙の少なさ、です。これからの世界は英語が
話せなければとはよく言われますが、日本語の基礎がきちんとできていない状態では英語も
身につきません。
お子様が小さい時に、ぜひ、いろいろな意見を交わしあいながら、思考力を磨き、社会的スキルも
身に着けてあげてほしい、と思います。
まずは、このお正月休み・・・
スチィーブのように、生活の中で、ほんの少し「No-screen time」 を決めてみませんか?
大迫ちあき
M&CStudyroom 主宰
公益財団法人・日本数学検定協会認定 数学コーチャー&幼児さんすうエグゼクティブインストラクター
大手個別指導塾で中学受験算数の担当講師として、10年間に渡り100人以上の子供を指導。現在、東京・世田谷で小学生対象の算数教室、未就学児対象の「かず・かたち教室」を開講。同時に、お母様へのセミナー、イベント・ワークショップも開催。「幼児さんすう指導法講座」公益財団法人・日本数学検定協会認定資格講座「幼児さんすうインストラクター養成講座」の講師も務めている。
2014年10月、著書「算数が出来る子の親がしていること」がPHP出版子育て文庫より発売予定
二人の息子の母
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