ママなら知っておきたい!子供が交通事故に遭った時の対処法
自分の子供が交通事故に遭遇するなんて、普段は思いもしませんよね。でもそうなったとき、対処法を知っておくだけで、いざという時に助けになります。
今回、実際の筆者の体験を例に挙げ、詳しくご説明したいと思います。
■事故直後はどうするか
事故に遭ってしまうと、やはり驚いてしまいお子さんのケガが心配で、頭が真っ白になったりしますよね。ケガの度合いにもよりますが、出血していたり、頭が地面にあったりする状況では、親としては気が動転してしまうことも。実際に私もあたふたしてしまいました。
とにかく冷静になるというのは現実的には難しいのですが、一番念頭において頂きたいことは、
【軽症でも】
1. 加害者にも現場に留まってもらう
2. まず110番で警察を呼ぶことです。
自転車事故の場合、自動車と違って、子供がすぐに立ち上がったり、起き上がったり、泣いていなかったからと、お互い謝って解散してしまうこともありますが、頭や胸を強く打っていた場合、その後【帰宅してから、容態が急変する】こともります。
必ず警察に連絡しましょう!自転車の場合、お互い保険に入っているとは限りませんが、とにかく何かあっても記録がなければ、加害者には何も請求できなくなってしまいます。
その点では、パトカーが数分後に駆けつけてくれれば、警察官が実況見分の調書を取るので記録もしっかり残ります。
警察に通報することで、ケガをしたかどうか聞かれて「念のため、救急車を要請しますか?」と提案されるので、警察も呼ばずに勝手にその場で話し合い、安易に近くの病院で受診することはやめましょう。
私の場合も、やはり子供を起こして歩くことが出来たため、すぐ目の前にある「整形外科に連れて行こう」と提案されましたが、警察の方で救急車を手配してもらっている旨を伝え、到着を待ちました。
次に重要なことは
3.【加害者と連絡先を交換すること】です。
そのときのケガの状況にも寄りますが、かなりの緊急性がない場合は、その場で加害者側と被害者側にも調書が取られます。
その際に警察官から、「警察のほうから教えることはないので、今この場でお互い連絡先を交換してください」と告げられるので、携帯やスマホでワンギリして確認するのも確実ですし、免許証を持っている場合は、しっかりと現住所と電話番号、氏名を確認しておきましょう。
その後の連絡のやり取りや示談交渉の際に必要になります。
2、診てもらった病院では
救急車で病院に搬送された場合、急な事故で【子供の医療書や保険証を持っていない】こともあります。今から基本的な流れで、シュミレーションしておきましょう。
取り急ぎ乗った救急車の中でも、救急隊員の方に詳しく現場の状況などを聞かれるのですが、眼鏡や帽子などをかぶっている場合は速やかに外して、頭部へのダメージなどを救急隊員の方に確認してもらいましょう。頭部を打っている可能性があれば、脳のCT検査などが必要となり、搬送先の病院も変わってきます。
最初に駆けつけた警察官にも聞かれるのですが、救急車の中でも事故についての説明をしなくてはなりません。親御さんでしたら何度も話しているうちに、次第に冷静になって頭の中が整理され、より分かりやすく伝えられるかと思います。
そして病院でももちろん、状況や状態などを聞かれるので、診てもらう際に見落としがないよう、お子さんにはどこが痛むのか聞き、一緒に詳しく説明しましょう。
お子さんと一緒に事故現場に遭遇した場合は、ありのままを答えられますが、お子さんだけで、事故に遭われた場合は、お子さん自身に説明してもらうことになるので、泣きじゃくったり痛がったりと、大変な状況かもしれませんが、普段から状況をちゃんと説明できるように、指導しシュミレーションしておくことが重要です。
病院では、【交通事故に遭われた方への案内】が書いてある用紙を下さるところも少なくないようです。私が貰った用紙には、加害者が判明している場合か否か、保険を使うかどうか、その後の手続きなどが書かれていました。
一般的に、【交通事故は健康保険が使えない】といわれていることがありますが、これは謝りで、保険証を使って診療を受けることが可能です。
私も家族もそう認識していましたが、子供が事故にあった際には、社会保険証を翌日の診察で提出し、【第三者行為によるケガの申請】によって、後日、社会保険組合(国民健康保険に加入されている場合はそちらから)に加害者が支払うという形になるそうです。
なので、医療書などがある場合も同じで、保険組合同様、区が立て替えて後日、加害者に請求することになります。
領収書の保存はもちろんですが、通院に必要な交通費をメモしておくといいですよ。
要するに、実費にして立て替えておいて、個人で加害者に請求するかどうかという問題なのです。それ以外に何か違いはあるのかと、社会保険事務所の方にお尋ねしたところ、「治療費若干コンパクトになるため、自由診療よりも少しお安くなるかと思います」と言われました。
3.話し合いか示談交渉か
ケガをさせられた相手にもよりますが、相手方とこちら側の過失によって、はなかなか話合いが進まない場合があります。
私の場合はスムーズに済んだのですが、それでもやはり気まずいものです。
病院で貰ったガイドの通り、第三者行為による届出の書類や念書など加害者のサインや捺印が必要なものを、それぞれ区の医療助成課と社会保険事務所に提出しなくてはなりません。それ以外にも、物損についても電話で連絡しなくてはいけなかったので、検査の結果についても電話で連絡を取りました。
4、保険を確認する
お子さんが年配の方と自転車で接触する、という事件が増えていることもあって、個人賠償責任保険や自転車保険を掛けている方も増えてきています。ですがそちらは相手方に支払うための保険であり、被害者になった場合に支給されるものではないので、確認しておきましょう。
傷害保険やけがの特約をつけている場合、そちらの手続きも大事になってくるので、今一度手元の書類を確認してみましょう。
我が家も子供の保険に特約をつけていたので、通院でおりるものでしたが、幸いわずか2日しか通院せずに済んだため、1回2,000円ほどでした。病院まで遠い場合はタクシーなどの利用もありますし、後日請求するとしても、病院への往復や事故の当日など、バタバタしていて料理はお惣菜のものにしてしまったなど、思わぬ出費があるため、備えあれば憂いなしで助かるものでもあります。
5.慰謝料について
こちらは示談交渉の際にきっちりと算出して決めるものですが、私の場合、保険診療にしたことと軽症で通院の必要がなく、後遺症が残らなかったため、特に示談の必要はなく話し合いですんなりと治療費の支払いをOKしていただけました。
事故の状況にもよりますが、こちらの過失が0だったことと、加害者が子供のけがの心配までしてくださる、良識のある方だったため、治療費も保険組合と区の医療課から請求されることになりました。
示談が終わっている場合は、それはそれで示談書の提出が必要だそうで、子供の場合は仕事もしていないため、傷病手当などの書類も必要なく、少なく済みました。
これが自動車事故だった場合、保険の問題や怪我の程度、後遺症などもっと深刻だったと思います。
今回の私のケースは慰謝料請求はなしでしたが、子供のめがねに傷がついたので、レンズ代の実費を負担して頂くことになり、そちらだけは保険からの請求ではなく、個人間のやりとりになりました。
「交通事故慰謝料協会」によると、「慰謝料」は賠償金の一部だそうで、治療費やタクシー代などの交通費とは別のようです。
実際に計算する場合は、国で定められた自賠責保険の計算基準によって算出するそうですので明確な目安があり、莫大な慰謝料を請求したりされたりということが、できないようになっているようですね。
【おわりに】
このように私の子供の場合、擦過傷と打撲で済みましたが、加害者が良い人柄だったため、話し合いがスムーズに進みましたが、警察を呼んで過失の確認もしていたからだと思います。手続きがスムーズだったからこそ、母子ともに事故のショックも乗り越え易かったのかもしれません。
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