あなたの子どもは大丈夫?増加してるネット依存症の対処方法4つ
スマートフォンやタブレットなど、便利な物があふれている現代。そんな中で子どものネット依存が増えています。皆さんのご家庭は大丈夫ですか?ネットが子どもに与える悪影響や危険などとあわせて、対処法を4つご紹介したいと思います。
・増加する子どものネット依存症
2012年の厚生労働省の調査では、平日に学業以外で5時間以上インターネットを利用するという中学生は9%、高校生になると14~15%にも上ることが分かりました。
その中でも、ネット依存症が強く疑われるのは中高生の約8%、およそ52万人だそうです。
「ネット依存症」と呼ばれている人の約半数は中高生なのです。
インターネットを使用する年齢はどんどん下がっているので、最近では小学生の患者も少なくありません。
ネット依存症の大半が「ネットゲーム依存」です。
子どものネット依存症の患者はほとんどが男の子なのですが、最近はチャットやSNSなどに夢中になる女の子の患者も増えてきました。
・ネット依存症の基準
ネット依存症には決まった診断ガイドラインはまだありません。
ネット依存症治療の専門部所を持っている医療センターでは、下記のようなガイドラインを設けて診断基準にしているそうです。
1.ネットをやめられず、使用時間をコントロールすることが出来ない。
2.心や体の健康に問題が生じている。
3.学校や家庭で問題が生じている。
1と2もしくは1と3が明確にある状態をネット依存症としています。
・ネット依存症による影響
まず第一に、ネットに時間が取られるので勉強ができなくなります。
その結果成績が下がり、進学ができなくなってしまいます。
また、ネットゲームではゲームを有利に進めたいという理由で、無駄にお金を使ってしまうこともあります。
中には親のお金をこっそり盗んでまでやりこんでしまう子どももいるそうです。
身体症状にも悪影響を及ぼします。
昼夜逆転などの睡眠障害や、運動する事が無くなってしまうので体力が低下したりします。
食事が疎かになるので栄養不足になる場合や、暗闇でネットを続けることによる視力の低下なども懸念されます。
このように、ネット依存症は子どもの発育を阻害していくのです。
・どのように対処すればいい?
子どものネット依存症が疑われる場合、まずは家庭で対策をしてみましょう。
家庭でもできる対策には下記のような方法があります。
1.使用時間を話し合う
1日の使用時間を決めましょう。
親が決めて押し付けるのではなく、子どもの意見も聞いて減らせるようにすることが大切です。
2.行動記録を付けさせる
話し合って決めた使用時間を守れたら〇、守れなかったら×と子ども自身に記録させましょう。
3,ネット以外の楽しい事を教える
ネット以外で楽しいことが見つかれば、自然とネットの使用時間は減っていきます。
4.親も決まりを守る
例えば、「子どもは夜8時以降ネットを使わない」と決めたら、「親は夜9時以降は使わない」といった決まりを作ります。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
親がきちんと対応することが、子どものネット依存を克服する鍵になるのです。
※参考
厚生労働省統計
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