ママ気をつけて!思春期の子どもに言ってはいけないNGワード3つ
小学校4・5・6年生ともなると、いよいよプレ思春期。ある日突然反抗的になったり、前のように素直に言うことを聞かなくなったり……親としては扱いにくさに頭を抱えてしまうことも。そんな年頃の子どもにどんな言葉をかけたらいいのか、書籍「ママ言わないで!子どもが自信を失う言葉66」から考えてみましょう。
こんにちは。子育てNGワードの専門家・曽田照子です。
拙著「ママ言わないで!子どもが自信を失う言葉66」では、子どもの自尊心をそこないがちな言葉を、自信を育てる言葉に換える方法をご提案しています。
その中から特に思春期の子どもを持つママ・パパに注意していただきたい言葉を3つご紹介します。
【1】「あなたは勉強だけしていればいいの」
中学受験をする子もしない子も、そろそろ勉強に本腰を入れて欲しいと思いますよね。「勉強しなさい」と言うのは親心ですが、勉強だけに集中させようというのは考えものです。
「勉強だけしていれば」というのは、勉強以外への興味を禁止する言葉です。子どもが自然に抱いた、知的好奇心や興味関心を否定して、伸びる可能性をつぶしてしまいます。
さらに「成績」でしか自分の価値を認められなかった子どもは、大人になっても自分の価値を「成績」でしか考えられず、いつも外側からの評価を気にするようになってしまいます。
「身体にいいから」と言って、ひとつの食品ばかりを食べ続けると体調を崩すように、「将来のため」と言って勉強だけに集中させようとするのは、偏りがあると思うのです。
【2】「あなたは不細工だから」
異性への関心も高まってくる思春期。男女ともに自分の「見た目」も気になり始めます。「ちょっと鼻が上を向いているかな」「目と目の間が離れすぎてる」など、些細と思えることも本人にとっては大問題。ただでさえ気にしやすいのに、はたから容姿について言われると、傷つき、気に病んでしまいます。
思春期に周囲から言われたことが原因で、大人になっても容姿にコンプレックスを抱いていて、恋愛に積極的になれないという人もいます。
大人から見て、容姿に多少の欠点があったとしても、それは個性ですし、かえってチャームポイントなっていることもあるはず。
見た目に関する決めつけは「かわいい」「美人」「かっこいい」「素敵」「魅力的」など肯定的なモノだけにしておきましょう。
【3】「育て方を間違ったわ」
子どもが思い通りにならなかったり、反抗的な態度をとったりすると、つい「育て方を間違った」と思ってしまうママ・パパもいるかもしれません。
でもまだ小学生です。将来どんな大人に育つかはまだ誰にも分かりません。決めつけるのは早すぎます。
大人に近づく段階で、自分という存在をもう一度見つめ直す思春期。
人間関係や将来のことなど、本人の悩みも複雑化してきます。
接し方の基本は、本人を尊重し上から目線で指示しないこと。反抗的だと思うとむかつきますが、大人になるための第一歩を踏み出したととらえてあげることで、親の子育てストレスも減らせるだろうと思います。
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