パパママ育児休業プラスをご存じですか?3つのポイントで早わかり!
この制度は、平成22年6月22日の育児・介護休業法の改正時よりスタートした、両親ともに育児休業をとる場合の特例措置です。
もしかしたら、この制度があなたのつよーい味方になるかも?
【1】育児休業の期間が1年2ヶ月に
パパママ育児休業プラスは、パパママ共に育児休業を取得することが前提で施行され、パパが育児休業を取得して育児に参加することで、従来は1年だった育児休業の期間が、1年2ヶ月まで延長できるようになりました。
パパとママが同時に育児休業をとる場合はもちろん、交代でとることもできます。そして、今までは除外されていた専業主夫も、育児休業を取得できるようになり、すべてのパパが必要に応じて育児休業を取得できるようになりました。
また、パパとママがそれぞれ取得できる休業期間は今まで通り1年が上限です。
【2】パパママ育児休業プラスの目的は?
現在の日本で、就労者世帯の過半数が共働き世帯となっている中、パパの約3割が育児休業を取得したいと考えているにもかかわらず、実際の取得率は1.56%と先進国の中では最低の水準となっています。(※)
その為、どうしてもママに子育てや家事の負担が重くのしかかり、仕事をもつママの約7割が第一子出産を機に離職しているのです。(※)
こうした状況のなかで、仕事をもつ女性は「仕事か子どもか」という選択をせまられることとなり、その結果、現在のような著しい出生率の低下を招いているのではないかという観点から、仕事と家庭の両立支援策を充実させる目的で、改正がなされました。
この改正をきっかけに、パパが積極的に育児や家事ができる環境が整えば、ママも「もう1人いてもいいかな」といった心の余裕が生まれる可能性も高まります。
【3】パパママ育児休業プラス取得の注意点
パパママ育児休業プラスの取得にはいくつかの条件があり、またその取り方や期間も様々なので、パパとママできちんと話し合い、計画的に進めることが重要です。
たとえば、
・ママが子どもの1歳の誕生日前日までに育児休業をしていること
・パパの育児休業開始予定日が、子どもの1歳の誕生日以前であること
・パパの育児休業開始予定日が、ママの育児休業の初日以降であること
といったものがあります。
また、パパが育児休業をとるということは、当然周囲の誰かがパパがこなしていた仕事を負担しなくてはいけなくなるのですから、あとで周囲との関係や仕事に影響が出ないように余裕を持って対処し、周囲の理解を得ることが不可欠です。
【おわりに】
今回は、パパママ育児休業プラスについてご紹介しました。いかがでしたか?
私自身、この制度を知ったのは最近ですが、調べてみると本当に様々なことがわかりました。国の制度には、まだまだ知らないものが多く存在していて、使うと便利だったり、得したりものもありそうです。
ただ、もちろんパパママ育児休業プラスには、ここでは述べていない問題点もあります。各家庭の事情によっては、施行できない場合もありますので、その点はきちんと見極めることが重要です。
あなたの育児が、よりよいものになりますように。祈っています。
この記事を読んでいる人は
こんな記事も読んでいます