塾は不要!?中学生までに身に付けたい算数に必要な6つの力
中学受験には、算数がポイント、とはよく言われることです。
・一つ一つの問題の配点が大きい。
・得意・不得意の子どもの点差が大きい。
・積み重ねの学科なので習得に時間がかかる。
など、いろいろ理由がありますが、中学受験をお考えのご家庭では、
じゃあ、どうすればいいの?ということになりますよね?
今回は、そんな方に「中学受験の算数に必要な6つの力」
をお伝えしたいと思います。
1.
計算力
これは、ずばり計算を「早く正確にする力」です。計算はツールですから、これだけで
算数が出来ることにはなりませんが、やはり必須の力です。
2.
論理的思考力
これは、文章題を論理的に読み取る力のこと。国語の文章題が出来ても、これがないと算数の問題が解けません。文章の中から、条件を見つけ出して式にする力です。
3.
空間認識力
これは、言い換えれば「図形力」。図形には平面図形と立体図形がありますが、頭の中で図形をイメージする力と言えるでしょう。計算が出来てもここで躓いてしまうお子さんが多いです。
4.
処理能力
これは、物事の優先順位を決めたり、いろいろな方法の中から最善の方法を選んだりする力のことです。整理する力、ともいえるでしょう。
5.
持久力
いわゆる子どもらしいお子さんに多いのですが、ぱっと問題を読んで即座に答える。じっくり考えることをしないで、すぐに走り出してしまうので、ミスが多い。結果として、作ってある落とし穴に、ドスンと落ちてしまいます。
6.
国語力
2番の論理的思考力というのは国語力はあるのに・・・というパターン。国語力がないというのは、「問題の意味がわからない」ということですから問題は解けません。
では、どうしたらこれらの力をつけることが出来るのでしょうか?
1. 計算力については、やはり最低限の演習量はかかせません。小さい時に、「みかん5個を4人に配ったら全部で何個必要?」などと、暗算の練習をしておくと大きな武器になりますよ。
2. 論理的思考力というのは、理系に進むには必須の力になります。これは、小さい時から、「なぜ?」「どうして?」と子どもに問いかけて、子どもが自分の言葉で説明できるようにしておくといいですよ。
3. 空間把握力は、小さい時のお絵かきや、積み木、ブロックや折り紙の体験で育まれる、と言われています。それって遊び??と思われるかもしれませんが、遊びの中に学びがあります。
4. 処理能力は、大きくなっても必要です。沢山の物事の中から優先順位を決めて仕事をしていくことは社会人になっても大切です。小さいときから、いくつかの選択肢から本人に選ばせる経験をさせておくと有益です。
5. 持久力のないお子さんが増えています。すぐに、わからない・・・といったり、何も考えずに公式にあてはめたり・・・小さい時から、すぐに正解を教えずに、子どもに「考える」時間を作ってあげましょう。
6. 国語力をつけるには、まず音読させること。そして、わからない言葉は丁寧に教えてあげることです。生活体験のなかで身に着けられる言葉も多くあります。小さい時から語彙を増やしてあげるようにしましょう。
いかがでしたか?
小さい時から塾に行かせたり、プリントを解かせたりする必要はありません。
少しの心がけで、算数が出来る子どもに育てることが出来ますから、試してみてくださいね。
大迫ちあき
M&CStudyroom 主宰
公益財団法人・日本数学検定協会認定 数学コーチャー&幼児さんすうエグゼクティブインストラクター
大手個別指導塾で中学受験算数の担当講師として、10年間に渡り100人以上の子供を指導。現在、東京・世田谷で小学生対象の算数教室、未就学児対象の「かず・かたち教室」を開講。同時に、お母様へのセミナー、イベント・ワークショップも開催。「幼児さんすう指導法講座」公益財団法人・日本数学検定協会認定資格講座「幼児さんすうインストラクター養成講座」の講師も務めている。
2014年10月、著書「算数が出来る子の親がしていること」がPHP出版子育て文庫より発売予定
二人の息子の母
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