働くママたちの理想と現実？共働きを辞める理由

共働き世帯が1,000万超の今、共働きは当たり前の時代です。ソニー生命保険株式会社の調査（2015年）によると、働く女性の3人に1人、20代と30代では4割以上が専業主婦願望があるという結果に。子育て中の働くママが仕事を辞めたくなる理由と、その危機脱出の方法を探ります。

■子どもを預ける罪悪感、職場での罪悪感

子どもの面倒を見られないというのは、意外と精神的にダメージがあります。「さみしい思いをさせているかも」という気持ちは、いつもつきまとう悩みです。子どもがいることで職場に迷惑をかけていると感じる女性も多いです。
そんな罪悪感を払拭するために、保育園では先生とのコミュニケーションを密にしましょう。保育園での子どもの様子を把握すれば、不安は少なくなっていきます。
職場では、たくさんの味方を見つけましょう。家庭の状況をオープンに話して、理解してもらう努力をしてみてはいかがでしょうか。
急な子どもの病気などで、休みをとらなくてはいけないこともありますよね。そんな時は、次の出勤時に職場の仲間にお礼を忘れずに伝えましょう。「ありがとう」一言で、周りが味方になってくれることもありますよ。

子育ては夫婦2人で協力してするものですから、子どもの送迎当番を決めるなど、夫にも積極的に手伝ってもらいましょう。

■立ちはだかる「小1」の壁

保育園から小学校へあがる際に、仕事を辞める決意をする人が多いのは、放課後の子どもの預け先がネックになっているからです。
学校に学童保育がなく、頼れる身内や友人もいなければ、仕事を続けるのが難しくなります。学童保育があっても、保育園のような延長保育はなしとなれば、途端に困ってしまいます。働くママたちの間で「小1の壁」と呼ばれる大きな問題です。

さて、この壁の対抗策は？もし頼れる身内がいるなら、大いに頼りましょう。経済的に折り合いがつけば、民間の学童保育を使う手もあります。その上で、時短やフレックス、在宅勤務など会社で使える制度はどんどん利用します。職種によっては、思い切って会社は辞めて在宅ワークに切り替えてみるのも一案です。

■体力的にもう無理！子育てと仕事が両立できない

第2子、第3子の妊娠を機に、仕事を辞める女性も多いです。1人ならなんとか頑張れても、2人、3人と面倒をみながら仕事と両立させるのは、体力的にもかなり大変ですから、無理もありません。加えて、夫が家事に非協力的だったりすると、一層厳しい状況になります。

そこで、体力の限界を感じてしまう前にすることは、もっと楽する方法を考えることです。例えば家事のアウトソーシング。掃除を家事代行サービスに頼んだり、週に何回かは外食と決めたりすれば、時間的にも精神的にも余裕ができて楽になります。
夫は、褒めておだてて、家事を手伝ってもらうこと。ここで大事なのは、妻のルールを夫に押し付けないこと。そして手伝ってもらうたびに、最大限の感謝を言葉と態度にして伝えましょう。

■共働きを続けるメリット

共働きを続ければ、経済的な安定につながります。女性が社会との接点を持つことで視野が広がるのも素敵なことです。夫婦で力を合わせることで、家族のきずなも深まります。
社会的には、まだまだ子どもを持つ女性が働き続けることは大変ですが、夫をはじめ周囲の人も巻き込んで、頑張って仕事を続けていきましょう。