あなたは大丈夫?つい出しちゃう助け舟【男の子のしつけ方・叱り方】
小さな子供のころは、男の子と女の子の間に大きな違いはありません。しかし男の子は大きくなるにつれて、女性であるママからみると「あれ?」「おやおや?」と思う行動を取り始めます。そんなとき、親としてどうしつけ、どう叱るべきか。ご一緒に考えてみましょう。
■幼児期はとにかく愛情をたっぷりと!
小さな男の子はまるで怪獣です。マイペースで落ち着きがなく、下ネタを叫んでは何が楽しいのかゲラゲラ。とにかく負けず嫌いで、どんな勝負でも負ければ本気で悔しがる生き物です。姪が無数にいて子供慣れしていた筆者も、4歳の息子がところ構わず「ちん○!」「おしり!」「おしっこー!」と叫び始めたときは、軽い眩暈を覚えたものです。
ただ、小学校に入る前の子供への接し方は、男女関係ありません。この時期にたっぷりと愛情を注いであげれば、子供は自分に自信を持つことができ、積極的に新しいことに挑戦する土台ができます。反対にこの時期に愛情が足りなければ、子供は自信を持てません。いつまでも親の愛情を求めて、引っ込み思案な子になる可能性があるのです。
「愛情を注ぐことは甘やかすことになるのでは?」と心配する方もいますが、そんな心配は無用。たっぷりとスキンシップを取って、言葉でも態度でも愛情を伝えることが大切です。
■男女間で接し方を変えていく学童期
小学校に入ると、宿題や学校へ持っていくものの用意など、それまでに比べて生活の中で注意すべき点が大きく増えていきます。女の子には周りに合わせて自分で意識する子が多いのですが、男の子は目の前の自分がやりたいことで頭がいっぱいになってしまう子が少なくありません。
ママはつい「起きなさい!」「宿題はやったの?」「リコーダー忘れてたから持ってきたわよ!」などと、失敗しないよう手をかけてしまいがち。このタイプのママは、「叱っている=しつけをしている」と勘違いをしていることもあります。しかし、いくら叱っても結局親が手出しして問題を解決すると、「自分で何とかしなければ」という意識が育ちません。
叱るときには感情を交えず、断固とした態度を最後まで崩さないこと。大きな声を出すことが、厳しく叱ることではありません。失敗によって学ぶこともたくさんあります。失敗はチャンスだと捉え、「じゃあ次はどうすれば遅刻しないかな?」など、自分で気づくためのヒントとなる声かけをしてあげましょう。
■1人の人間として尊重するべき思春期
思春期に入った男の子はそれまでと異なり、何でも親に話してはくれません。第二次性徴期を迎えた自分の身体に対する戸惑いや、友人との人間関係など、自分だけの世界や悩みを持つようになります。自分の気持ちを話してくれることが多い女の子と違うので、親としては心配なときもありますが、ここは無理に聞き出そうとせず、どっしりと構えて見守ってあげましょう。
ただし、いじめの兆しなどがあれば、別の対処が必要なケースもあります。
まとめ
男女間には性差があることを、親になって実感する人も多いと思います。その性差を意識し、それぞれに合った対応をすることはとても大切です。ただ、「男の子だからこうするべき」「女の子だからこうあるべき」という価値観の押しつけはやめましょう。
「泣かないの! 男の子でしょ!」「もっと男らしくなさい!」。このように親の価値観を押しつけると、子供は自分に自信が持てなくなったり、親に反発心を抱いたりしてしまいます。性差による注意点を意識しつつも、子供のありのままの姿を受け入れてあげる姿勢が、男の子のしつけの大切な基本です。
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