赤ちゃんの首すわりはいつ?意味と状態の見分け方とは
産まれたばかりの赤ちゃんは動作や表情、時には顔だちまで変わったように感じるほど日々成長し、家族を驚かせます。
赤ちゃんが成長していく過程で、最初の大きな発達の目安が「首すわり」です。ただ、首すわりの判断は見た目ではっきりとわかりにくいです。
そのため「なかなか首がすわらない」「これで首がすわっているの?」「いつ頃首がすわるの?」など、パパやママを悩ませることも。
今回は、首すわりの時期や簡単にできる首すわりの確認方法をご紹介します。
首がすわるってどういうこと?
首がすわるとは、赤ちゃんが自分の首をコントロールできるようになることです。赤ちゃんの後頭部を支えなくてもグラグラせず、安定した状態を保てるようになれば首がすわったといえるでしょう。
赤ちゃんの運動機能は、頭から足へ、体の中心部から末端へと発達していきます。首の次に腰がすわり、ハイハイができるようになります。その後つかまりだちを経て、1歳頃を目安に歩くようになります。
首すわりが赤ちゃんの運動発達の最初の一歩なので、順調に発達しているかどうかを確認できる重要なポイントとなります。
首がすわるのはいつごろ?
生後2ヶ月頃には、うつぶせにするとあごを持ち上げられるようになってきます。だんだんと縦に抱いても首がガクっとならずに姿勢を保てるようになり、自分の意志で首を左右どちらにも向けられるようになります。そして3~4ヶ月の頃には、首がすわってくる赤ちゃんが多いです。
ただ、赤ちゃんの成長はあくまでも目安。幼い頃の成長には個人差が大きいので、目安となる月齢にできていなくても大丈夫。他の赤ちゃんと比べるのではなく、「以前と比べてどれくらい発達しているか」を見てあげるようにしましょう。
発達の状態は健康診査でチェックしてもらえるので、毎回必ず受けましょう。どうしても気になることがあるときは、市区町村の保健所やかかりつけの小児科に相談してみるとよいでしょう。
首すわりを確認する3つの方法
赤ちゃんを縦抱きにして、少しの間、首がまっすぐに支えられていても、首がすわったとはいえません。首がすわったかどうかを確認する方法を3つご紹介します。
- 腹ばいにすると自分の力で頭を持ち上げることができる
- あおむけにして両手を持って45度まで引き起こすと、頭が遅れずについてくる
- 縦抱きにした時、首をまっすぐに保つことができる
こうした仕草が当たり前にできるようになったら首がすわった証拠です。首すわりは、ハイハイなどと違って、一目見ただけでは判断しづらいです。日々の発達を見守りつつチェックしてみましょう。
首すわりが遅いかも……と感じたら
赤ちゃんの発達や発育は個人差が大きいので、心配する必要はありません。しかし、生後3ヶ月を過ぎると首がすわったという赤ちゃんも増えてくるので、心配になってしまうこともありますよね。そんな時は、赤ちゃんと遊びながら発達を促すサポートをしてあげると良いですよ。
≪ 発達を促す遊び方 ≫
- 赤ちゃんが好きなものや音の出るおもちゃを用意します
- 赤ちゃんを腹ばいにして、両ひじを肩より下の位置で立てます
- 目より少し高い位置におもちゃを用意しましょう
- 声かけをしながらおもちゃの方を見るように誘導します
腹ばいや縦抱きは、窒息の危険や首がぐらつくことがあるので安全に十分注意して行いましょう。赤ちゃんを腹ばいにしたり縦抱きをしている時は、絶対に目を離さないようにし、頭や体がぐらついた時にサッと支えられるようにしましょう。
また、生後5ヶ月を過ぎてもまったく首がすわる様子がみられないときは、一度医師や保健師、看護師に相談するようにしましょう。
赤ちゃんの成長スピードは違うのが当たり前
赤ちゃんの頃は不安や心配から、ついつい他の赤ちゃんと発達や発育について比較してしまいがちです。でも、「早くできることが良いこと」ではありません。ひとりひとりに合ったペースで間違いなく成長しています。
発育や発達に異常がなければ、人より遅くてもいつかは首がすわり、歩き、話せるようになります。できないうちは不安になりがちですが、大丈夫ですよ。
子育ての中でもとても短く貴重な「赤ちゃん」の時期。昨日よりもできるようになったことに目を向けて、楽しみながら育児ができるといいですね。
photo/PIXTA
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