えっ!大人もかかるの?暑い季節に猛威をふるう代表的な夏風邪3つ
暑くてバテてくるころに気を付けたいのが夏風邪です。
夏は高温多湿を好むウィルスが猛威をふるいます。
子供の間での流行が騒がれる夏風邪ですが、実は、大人がかかると重症化することも。
親子で気を付けたい代表的な夏風邪、3つについてお話します。
■ヘルパンギーナ
喉にできる水疱と高熱が特徴のヘルパンギーナは、6歳以下の幼児に多くみられる夏風邪の一種です。
ほとんどの場合、2~3日で熱は下がりますが、喉の水疱が破れるとかなり痛みを感じます。
水を飲み込むのも辛くなり、痛みのあまり食事がとれないこともあります。
重症化することは稀ですが、重症化すると髄膜炎や心筋炎を起こす危険があるので注意が必要です。
大人でもかかることがあり、大人の場合、39度以上の熱が数日続くなど、子供に比べ症状が重いケースが多くみられます。
免疫力が落ちていると、かかりやすいですから注意しましょう。
■プール熱
プールで感染することが多いことからプール熱と呼ばれています。
医学的には【咽頭結膜熱】と言います。
急な発熱から始まり、喉の痛みを訴え、口の中が真っ赤になるのが特徴です。
また、目にも結膜炎の症状見られることが多く、充血や目やに、まぶしさを感じるなどの症状が現れます。
非常に感染力の強いウィルスなので、大人でも感染します。
重症化すると、呼吸器障害を引き起こすことがありますから、十分に注意が必要です。
■手足口病
手足口病という名の通り、手のひら、足の裏、口の中の発疹が代表的な症状の夏風邪です。
熱は、37~38度程度ですが、発熱しない場合も多くみられます。
湿疹は、お尻や顔など全身にも及ぶこともあります。
口の中に湿疹が出た場合、食事や水分を取りたがらないことがあるので、脱水症状には注意が必要です。
体の湿疹はかゆみを伴いますので、掻きむしらないように冷やすなどの処置が効果的です。
汗をかきやすい季節ですから、汗により湿疹が広がることも考えられます。
肌は清潔に保つように心がけましょう。
手足口病は比較的軽い症状の場合が多いのですが、 大人がかかった場合は、高熱が続くなど重症化するケースが多いようです。
子供がかかってしまったら、大人も手洗いやうがいは怠らないようにしましょう。
■夏風邪のケア
これらの夏風邪はウィルス感染が原因で、特効薬がある訳ではありませんので、対処療法が基本になります。
熱が高いときは解熱剤が処方されたり、口の中の痛みで水分を十分に取ることができない場合は点滴で水分補給をしたりします。
大人は、子供のときにかかっていると免疫ができていて、かかりにくいのですが、原因となるウィルスには数種類のタイプがあるため、免疫を持っていない場合もあるのです。
夏は暑さで体力をうばわれるため、体は思ったよりも疲労しています。
こうした疲労などにより免疫力が低下すると、感染しやすくなってしまいます。
疲労を残さないことが、夏風邪予防の第一歩です。
万が一かかってしまった場合は、安静にしておくことが、最も回復を早めます。
十分な栄養と睡眠で夏風邪を退治しましょう。
■まとめ
夏に高熱が出たり、湿疹が出たりするのは、本当に辛いものです。
夏でも気を抜かずに、手洗いうがいを忘れずに!
風邪予防の基本は夏でも冬でも同じですよ。
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