ココで差がつく!認定こども園に預けるとき覚悟したいポイント4つ

ココで差がつく!認定こども園に預けるときの気をつけるべきポイント4つ

働くママにとって保育園に入れるかどうかは大きな問題ですが、同時に保育園以外の託児施設についても考えておきたいところ。
そこで「認定こども園」を検討している共働きママ・パパのために、あらかじめ覚悟しておきたい4つのポイントについてお話しします。

1・保育園に比べたら割高になってしまうかも?

認定こども園は、都道府県知事に「保育と教育の両方を提供すること」を認可された子育て支援施設で、次の4つのタイプの施設があります。

●幼保連携型
最も多いのがこのタイプ。
同じ自治体の認可幼稚園と認可保育園が「認定こども園」になったもの。
保育園に通っている子が、幼稚園に入園できる学齢になると幼稚園へ進むのが原則となっています。

●幼稚園型
もともと認可幼稚園だった施設が認定こども園になったもの。

●保育園型
もともと認可保育園だった施設が認定こども園になったもの。

●地方裁量型(少数)
認可外幼稚園や保育園が、要件を満たし認定こども園になったもの。

認定こども園に通う子どもは「認定こども園の園児」ではなく「幼稚園」「保育園」どちらかに所属をすることになります。
幼保連携型の認定こども園では、子どもが幼稚園に入園できる学齢になると幼稚園に入学することになり、そのまま保育園に通わせた場合の保育料と比べると、トータルでかなり割高になってしまうことがあります。

2・金銭的な不公平感があるかも?

多くの保育園での保育時間は8時間、幼稚園では4時間で、それ以上の保育は延長料金がかかるというシステムになっています。
そのため、たとえば同じ年の子どもを、同じ認定こども園に通わせた場合、保育園に所属する子と幼稚園に所属する子では、保育料が違ってしまうことがあります。
もちろん保育園に所属するか、幼稚園に所属するかは希望が出せるのですが、家庭の状況などで必ずしも希望通りになるとは限りませんし、幼保連携型のこども園なら、半ば強制的に幼稚園に進学することになります。

保育園に所属する場合、保育園の保育料(地域の公立保育園と同じ金額で給食費も含まれることが多い)を支払うことになります。
また、幼稚園に所属する場合は、幼稚園の保育料に加えて別途延長料金、給食費などを支払うことになります。
同じ園で同じサービスを受けるのに、負担が違うのはおかしいという声もあるようです。

3・保護者どうしの意識のずれがあるかも?

認定こども園の誕生の背景には、待機児童問題を解消するという役割がありました。
そのため保育の必要性の有無にかかわらず、0歳から就業前までの子どもが利用できるようになっています。

幼保連携型の場合、園によって内容は違いますが、幼稚園の時間帯には幼稚園のカリキュラムで英語や知育などの幼児教育を、それ以外の時間帯(早朝や幼稚教育カリキュラム終了後)は家庭保育を受けることができる、となっているのです。
幼児教育に興味はあるけど幼稚園ではお迎え時間が……というママ・パパにはぴったりかもしれません。
一見、認定こども園は保育園と幼稚園のいいとこどりですね。
しかし、ここが落とし穴かもしれません。
よく言われる幼稚園ママと保育園ママの意識の違いです。
一概には言えませんが、よりよい教育を求めて幼稚園を目指すタイプのママと、仕事をするためにしっかり預かって欲しいママとでは、感覚にかなり差があり、場合によっては火花が散ることも。同じ施設を利用することに抵抗感を感じる人もいるようです。

4・知名度が今ひとつで理解されにくいかも?

平成18年から導入された認定こども園ですが、事務処理が大変だったり、金銭的な負担など、さまざまな理由があり、政府の見込み通りには定着していないようです。
子育て中でも、ニュースで名前だけ知っていたという人、全く興味が無い人などいろいろでしょう。
職場によっては全く知らない人もいるかもしれません。

まとめ

認定こども園は、教育・保育を一体的に行う施設で、いわば幼稚園と保育所の両方の良さを併せ持っている施設。
保育園・幼稚園の機能のほかに、地域の子育て支援の拠点という役割もあります。
子育てに悩んだとき、プロの意見が聞きたくなったら、近所の認定こども園に相談するのもいいでしょう。通園していない場合でも利用できます。
どんな託児先を選んでも、メリットもデメリットもあるもの。大切なのは子ども自身が、そこでどう伸びていくかですよね。

パンフレットや資料を取り寄せて検討してみるのはもちろんのこと、育児相談などを利用して訪れて、ご自身の目で確かめてみるのが一番でしょう。その「場」に自分の感覚がしっくりくるかどうか、親としての第六感も案外大事です。

(ライター・曽田照子)
子育てNGワードの専門家。著書に『子どもが自信を失う66の言葉』学研パブリッシング『子どもに言ってはいけない55の言葉 (マミーズブック)』メイツ出版等多数。ブログ http://ameblo.jp/soda-teruko/

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