離乳食を始める前に!赤ちゃんに与えてはいけないNG食べもの5つ
生後5~6か月になると、そろそろ離乳食を始める時期ですね。
『最初はどんなものから与えればいいのかな?』『あの食材は大丈夫かしら……』と、悩む親御さんは多いのではないでしょうか。
実際に始める前にきちんと知っていてもらいたいのは、『食べものの中には、小さな赤ちゃんに与えてはいけないものもある』ということです。
今回は、『赤ちゃんに与えてはいけないNG食べもの』について書いていきます。
1.離乳食で一番気を付けたい『アレルギー』
離乳食を始めるにあたって一番気を付けたいのは『アレルギー』です。
アレルギーを発症してしまうと、『アナフィラキシーショック』を引き起こす危険性があります。
アナフィラキシーショックとは、アレルゲンとなる食物や薬、粉塵などを体内に取り込むことで、全身に様々な症状を起こすものです。
のどが詰まった感じ、嚥下困難、腹痛、便意などが短時間のうちに症状としてあらわれ、重篤な場合は死亡することも……。
赤ちゃんを危険な目に遭わせないためにも、与えて良いもの、ダメなものの知識は身につけておきましょう。
2.赤ちゃんに与えてはいけない食べもの5つ!
では、赤ちゃんに与えてはいけない食べものとはどのようなものでしょうか?
ここでは、特に気を付けたい5種類の食べものをあげていきます。
【1】 はちみつ
『はちみつは1歳未満の赤ちゃんには絶対に与えてはいけません』と、保健師さんから教えてもらった方も多いのではないでしょうか?
なぜ、はちみつがNGなのか。
それは、はちみつに『ボツリヌス菌』が含まれている可能性があるからです。
ボツリヌス菌は強い毒性を持っています。これが『乳児ボツリヌス症』を引き起こしますが、その症状は以下の通りです。
ボツリヌス菌による中毒が起こると、突然便秘状態になります。それが数日間続き、全身の筋力が低下し、 母乳やミルクを飲む力がなくなり、泣き声も小さくなってぐったりと元気がなくなっていき、さらには死に至ることもあるのです。
【2】 生もの
続いてあげられるのは『生もの』です。
加熱処理されていない生の魚・肉・卵等には細菌が付着している可能性があり、食中毒の原因にもなります。
大人が大好きなお刺身は、免疫力の少ない赤ちゃんにとっては危険な食べ物です。
お寿司のネタに使われるイクラやタラコなどの生の魚卵、ウニや貝類ももちろんNG。
離乳食ではしっかり加熱した白身魚や鶏ひき肉から始めます。
なるべく3歳までは与えないようにしましょう。
【3】 食肉・魚肉加工品
ハムやベーコン、魚肉ソーセージやちくわ、かまぼこなどの加工食品も離乳食には不向きです。
これらは加熱処理されていても、添加物が含まれていたり、多量の塩分を使用されている場合が多いからです。
味覚の発達しない赤ちゃんが早くから味の濃いものを食べていると、将来濃い味付けのものを好むようになります。
将来の健康のためにも、絶対に離乳食では使わないようにしましょう。
【4】 ナッツ類
ピーナッツやアーモンド、カシューナッツなどのナッツ類はアレルゲンになることが多い食べものであり、その大きさ・形から誤飲の危険性も高まります。
美容・健康効果がうたわれる食べものですから、食べる機会が多い親御さんもいると思います。赤ちゃんがうっかり口に入れないように十分注意しましょう。
【5】 味付けの濃いもの
最後にあげるのは、『味付けの濃いもの』です。赤ちゃんに与えるものは大人と同じ味付けのだと濃すぎてしまいます。
必ず、大人用と赤ちゃん用で別々に作りましょう。
離乳食への味付けはお出汁程度で十分です。食材の味を生かし、塩や醤油などは使わないようにしましょう。
また、甘さも必要ないので、お砂糖も使わないでくださいね。
終わりに
以上、『離乳食を始める前に!赤ちゃんに与えてはいけないNG食べもの5つ』でした。
アレルギーや味覚、将来の健康など、食事を通して親が考えなくてはいけないことはたくさんあります。
これも子育ての一環です。
赤ちゃんのことを第一に考え、食べる喜びや大切さを教えていけたら良いですね。
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