親御さんは知ってましたか?2年生の最大の山場「かけ算九九」が昔と違う!?
小学校2年生、まだ勉強はかんたんかんたん、なんて思っていると、思わぬ落とし穴にはまります。それが「かけ算九九」。小学校算数の一大イベント、ここでつまずくと一生苦労する(?)かけ算について一緒に考えてみましょう。
●九九は時代とともに変わっている!
かけ算九九が変わっている!というと「そんなはずない」と多くの方がおっしゃいます。でも、現実に変わっているのです。もちろん計算式そのものは変わりませんが、かけ算九九の教え方は、かつてとは全く違っているようなのです。
どういうことかと言いますと……
私が子どもの頃は「2+2+2+2」を書くのが面倒だから「2を4回足す」という意味で「2×4」と表記しましょう、と習って、それからかけ算九九の暗唱に入っていったと記憶しています(それにしても大昔なのによく覚えています。小学校2年生で習うのは、個々で習ったことは一生忘れないという発達段階を鑑みてのことなんですね)。
しかし、現在の教え方は違うそうです。「かける数」「かけられる数」というややこしい概念が入ってきて、一部の子どもを混乱におとしいれているのです。
たとえば
5人の子どもにクッキーを2個ずつ配ります。クッキーは何個必要ですか?
という問題のとき、多くの大人は「5×2=10で10個」と答えますが、先生によっては、これは不正解。
私も一瞬「なんのこっちゃ」と思いましたが「2×5」の式を立てなければならないというのです。
順序にこだわる理由は、足し算の延長線にある計算ではなく「1あたりの数×いくつ分=全体の数」という概念を理解してほしい、ということらしいです。
詳しい説明は別の機会に書きたいと思いますが、この場合の「5×2」を正解とするかどうかは「かけ算の順序問題」といって教育者の中でも意見が分かれているのだとか。
こうなると下手に親が教えると、かえって混乱させてしまうこともありそうです。
ちなみに、うちの娘にコツを聞いたところ「『何個』と聞かれているのだから、問題文で『個』がつく方を先に持ってくるんだよ」と解法テクニックを教えてくれました。裏技として覚えておくといいかもしれません。
●間違えやすいところはどう覚える?
概念が変わったところで、暗唱して覚えておかなければ使えません。
お風呂で覚えたり、歌、パズル、ゲームなど、できるだけ多くの手段を使ってみましょう。
さて、かけ算九九の難所と言えば七の段です。テレビは「お馬鹿タレント」さんたちがわざと?間違えたりしていますよね。
なかでも「4×7=28」と「7×4=28」は取り違えやすいもの。「あれれ? ししちだっけ、しちしだっけ」ってなってしまう大人も時々います(私がそうです)。
どうしても覚えられないという三女に、担任の先生が授けた戦術が「しちしのとびら」でした。
やりかたは
・ふせんに覚えたいことを書く(この場合は「7×4=28」しちしにじゅうはち)
・部屋のドアに張る
・そこを通るときは、必ずふせんに書いてあることを声に出して読む
・家族全員で取り組む(忘れたらデコピンなどのペナルティ)
かけ算以外でも使えます。勉強方法なので是非ためしてみてくださいね。
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