みんな、どうしてる？共働き家庭が実践する、時短＆手抜きの家事術

朝食や洗濯を済ませて出勤し、仕事が終われば保育園へお迎え、それから夕食を作って、洗い物にお風呂、あ、洗濯物取り込むの忘れてた……。

仕事に家事、育児と毎日忙しい共働き家庭には、家族でゆっくり過ごす時間なんてほとんどありませんよね。家族との時間を捻出するためには、いかに要領よく、手短かに家事をこなすかがポイント。では、世の共働き家庭は、どのようにして家事の『時短』と『手抜き』を実践しているのでしょうか？その方法を取材してみました。

お掃除家電をフル活用

「ルンバ、全自動洗濯機、食洗機、自動掃除機能付きエアコン……とにかく、家電は高くてもなるべく手のかからないものを買い揃えています」（38才・金融）

次から次へと発売される便利な家電は、忙しい主婦の救世主。初期費用はかかりますが、それによって余った時間を休息や家族に費やせば、労働生産性も上がるはず。まさに「時は金なり」です。

まずは汚さない工夫を

「家具や生活雑貨を購入する際は、汚れにくく、掃除しやすいものを選ぶ。そして、極力モノを置かない。これで掃除にかける時間がグンと減りました」（33才・メーカー）

お掃除家電を充実させるのと同時に心がけたいのが『汚さない工夫』です。新しいものを購入する際は、使い勝手やデザイン性だけでなく、お掃除する時のことを想像してみましょう。『丸洗いOK』や『抗菌防臭』の表示も要チェックです。

食材はネットスーパーで買いおき

「食材の買出しは、ネットショッピングで済ませます。１週間分の食材をまとめて買うから送料も無料。スーパーに行くのをやめたら時間に余裕ができたのと、無駄な買い物も減りました」（32才・不動産）

スーパーに買い物に出かけると、ついつい余計なものまでカゴに入れてしまいがちですが、ネットショッピングでは必要なものを検索しながら買うことができ、会計前にカートの中身を見直すのも簡単。時間だけでなくお金の節約にも繋がりそうです。

シャツ類は形状記憶素材で

「家事の中で、一番苦手なのがシャツのアイロンがけ。小さい子がいるから、火傷も心配。かといって、クリーニングのピックアップも面倒。だからシャツ類を買う時は形状記憶タイプにしています。干すだけでＯＫだから、かなりの時短に」（30才・事務）

普通のシャツと比べて少々お値段は張りますが、アイロンがけの手間やクリーニング代がかからないことも考えるとお得。スーツ類は、ネットの宅配クリーニングを利用するのもひとつの手です。また、お洗濯の負担を軽減するために乾燥機能がついたドラム型の洗濯機の導入もオススメです。

NO家事デーを作る

「毎日やることがいっぱいだと息つく暇がないから、我が家では週に１日、全く家事をしない『NO家事デー』を作っています。その日は外食して、家ではなるべく洗い物やゴミが出ないようにして、溜まった家事は翌日片付けることに」（30才・通信）

平日は仕事と最低限の家事、週末は溜まった家事を一気に片付ける……の繰り返しでは身体を休める時間がありませんよね。家事をサボることに罪悪感を抱いてしまう人も、「今日はNO家事デー」という名目があれば、うまく気持ちを切り替えられるはずです。

家事代行に頼ってみる

「ふたり目の子供が生まれてからは、子育てにかける時間が単純に２倍になり、そのぶん家事をおろそかにしがちで家庭内の雰囲気が悪くなってしまったんです。思いきって家事代行サービスを利用したことで、家事は片付き、子どもにかける時間も増えました」（35歳・育休中）

子どもが小さい時は、洗濯や洗い物はもちろん掃除機も毎日かけないと気になってしまいますよね。月に一度でも家事代行のスタッフに依頼することで、時間だけではなく心にも余裕ができて、お子さんやパートナーとのコミュニケーションをとる時間が増えるはずですよ。

「私がやらなきゃ」の考えは忘れよう

なにかと忙しい共働き家庭ですが、お家にいる時くらい、家族とリラックスして過ごしたいですよね。そのためには、文明の利器をうまく活用し、家事にかける時間を減らすのは賢い選択と言えます。

また、パートナーとの協力体制を構築するのも重要ですが、「妻（母）たるもの、しっかり家事をやらなきゃ」という考え方を捨て、家事をアウトソースする、家電に頼る、手抜きをするということに罪悪感を持たないことも大切です。その上で、より楽しく快適に生活できる体制を家族で話し合いましょう。

監修：鈴野寿子（家事代行サービスCaSy・お掃除研修講師）

photo/PIXTA