ホコリやカビに負けない!大掃除で気をつけるべき3つのポイント
11月に入り、そろそろ年末の足音が聞こえてきましたね。そうなると気になるのは、“大掃除”。普段はなかなか掃除ができない場所、手をつけたくない場所も、大掃除では重い腰を上げてキレイにしたいもの。
しかし、そういう場所はホコリやカビがたくさん!だからこそ細心の注意をはらってお掃除しないと、思わぬ体の不調を引き起こす危険性が……。そこで今回は、ホコリやカビに負けない大掃除の方法についてお届けします。
ホコリやカビがアレルギーの原因に
ホコリの中にはダニの死骸や、フケ、花粉など、アレルギーの原因となるものがたくさん含まれているって知っていましたか?これらの異物を含んだホコリを吸い込むと、体内に侵入する外敵を追い出そうとして、くしゃみが続いたり、鼻水が出るといった症状を引き起こします。
カビについても放出される胞子を吸い込むことで様々なアレルギー症状を引き起こすことも。カビの中でもとくに恐ろしいと言われているのがアスペルギスというカビです。これは私達の身の回りに存在するカビのひとつなのですが、吸い込んでしまうと微熱、咳、喘息、黄色い痰などの症状が出る場合があります。さらに長期間に渡りアスペルギスを吸い込むと、人間の体内を好むカビが気管支に住みつき、組織を破壊してしまうことも……。最悪の場合は呼吸不全も引き起こします。ぜんそくが一向に改善しないという人の原因が、じつは身の回りのカビだったというケースも珍しくありません。
こういったホコリやカビは日常のお掃除でもケアできますが、大掃除では根こそぎ退治したいですね。
ポイント①掃除機を使うときは注意して
アレルギー症状を引き起こさないためには、日頃からしっかりと掃除することが大切です。掃除をする道具といえば掃除機。最近は高性能のものが増えて、かなりしっかり吸引してくれますよね。
けれど、カビを掃除する場合は、一般的な掃除機を使うのはNG。掃除機でカビを吸い取ると排気口からカビの胞子が放出してしまい、室内に拡散されてしまうのです。だからといって濡れた雑巾でカビを拭き取るのもおすすめしません。雑巾でこすることで壁紙などの繊維の隙間に胞子が入り込んでしまう可能性があるからです。カビのお掃除は、乾燥したもので拭き取った後、カビを死滅させるのに効果的なエタノールを噴霧して乾かしましょう。
また、ホコリも掃除機の排気で撒き散らす場合があるので注意が必要です。ホコリもできれば乾燥した布や、付け替え用のモップなどでホコリを拭うようにしましょう。
ポイント②大掃除中は必ず換気をする
大掃除はできるだけ天気の良い日に、窓を開けて行ってください。最低でも2ヵ所は窓を開けて、風を通すことが大切です。寒い!という気持ちはわかりますが、換気をすることでホコリやカビを吸い込まずにすみますよ。
どうしても窓が開けられないという場合は、換気扇や空気洗浄機を作動させながらお掃除してもOKです。
ポイント③マスクを外すのは、すべてが終わってから
大掃除のような大がかりなお掃除をしている際は、ホコリやカビを吸い込まないようにマスクをして作業をしてください。これはみなさん、当たり前のこととして実践しているかと思います。しかし、重要なのはマスクを外すタイミング!大掃除が終わったからといってすぐにマスクを外してしまっていませんか?それでは、元も子もありません!
大掃除を共に戦った手袋やエプロンにもホコリやカビなどが付着しているので、まずはそれらをホコリが飛散しないようにゆっくりと外してから、密封して廃棄するか、漂白剤の入ったバケツに付け置きしてから洗濯しましょう。それらがすべて完了してからマスクを外し、石鹸などでしっかりと手を洗ってくださいね。
年に一度の大掃除、徹底的にキレイにするぞ!と気合いを入れて挑んだにも関わらず、アレルギー症状に見舞われてはかないませんよね。たかがカビやホコリと侮らず、きちんと対策をしてから大掃除にのぞんでくださいね。
カビやホコリは吸い込むことで、誰にでもアレルギーが起こる可能性があります。大掃除でしっかりと取り除き、爽やかなお部屋で年末年始を迎えましょう。
photo/PIXTA
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