落ちないトイレの汚れをキレイに!尿石除去剤の正しい使い方とは?
トイレ掃除をしていて、ザラっとした石状の汚れがついていたことはありませんか?
トイレは毎日使う場所なので、きれいに掃除していてもいつのまにか汚れがついてしまうことがあります。そんな尿石をキレイに掃除できちゃうのが「尿石除去剤」。
今回は、尿石除去剤の正しい使い方と注意点をご紹介します。尿石除去剤を使って、お家のトイレをピカピカにしましょう。
Contents
尿石除去剤ってなに?
尿に含まれるミネラル成分が固まってできた汚れを尿石といいます。便器の水が溜まるところやフチ裏に付きやすくザラザラとした固い石状の汚れで、通常のこすり洗いでは落ちません。そのうえ、トイレ特有の嫌なニオイの原因にもなるやっかいな汚れです。
そんな尿石の掃除に効果的なのが「尿石除去剤」です。アルカリ性の尿石には、酸性の尿石除去剤を使って、汚れをゆるめてこすり落としましょう。
正しい使い方とポイント
尿石除去剤は強力な洗剤ですが、正しく使えばトイレをキレイできますよ。トイレは狭い空間なので、必ず換気しながら掃除するようにしましょう。
① 便器全体にトイレットペーパーを敷き詰める
洗剤を便器全体にしっかりとなじませるために、トイレットペーパーを敷き詰めましょう。フチ裏は掃除しにくいため、汚れが溜まりやすいです。トイレットペーパーはフチにも張り付くように敷きましょう。
② 尿石除去剤をかける
便器全体に行き渡るようにまんべんなくかけましょう。全体にたっぷりとかけたら、5分ほど放置して尿石がゆるむまで待ちます。
③ こすり洗いする
敷き詰めたトイレットペーパーをフチから水たまり部分に集めるようにこすり洗いします。尿石が気になる場所を中心にこすって汚れを落とします。
④ 水を流す
最後に水を流して掃除完了。一度では取り切れないガンコな汚れも、数回繰り返すとキレイになっていきますよ。
知っておきたい3つの注意点
皮膚や目に洗剤が入らないように
尿石除去剤は強力な洗剤なので、皮膚につくとただれたり、目に入ってしまうと失明したりする恐れがあります。掃除の際にはゴム手袋やゴーグルを活用すると良いでしょう。皮膚についたり、目に入ったりした時にはすぐに水で洗い流してください。症状がある場合は医師に相談しましょう。
便器やトイレ器具を傷めてしまうかも
必要以上に長い時間、洗剤をつけ置きしてしまうと、便器を傷めてしまう場合があります。洗剤の用法用量を守って正しく使いましょう。
また、洗剤を便器以外の場所に使用したり、洗剤をこぼしてしまわないように注意しましょう。金属や人造大理石、タイルなどは変色や劣化することもあるので注意して使いましょう。
混ぜるなキケン!
尿石除去剤は、塩素系漂白剤と混ぜると有毒ガスが発生します。塩素系漂白剤は黒ズミやカビを落とす効果がある強力な洗剤です。
カビも汚れも尿石といっぺんに落としてしまいたい気持ちもわかりますが、「カビと黒ズミを落とす、塩素系漂白剤の日」と「尿石を落とす、尿石除去剤の日」は別の日に掃除しましょう。
どちらも強力な洗剤なので、浸け置きした後の流し忘れには十分注意しましょう。
サンドペーパーで削り落とすのはアリ?ナシ?
サンドペーパーを使って削り落とす方法は、あまりオススメできません。最近の便器は特殊コーティング剤で保護されているものが多く、汚れが付きにくい加工がされています。
サンドペーパーで尿石を削り落とすことはできますが、その際にコーティング剤も削り落としてしまうと、逆に汚れが付きやすくなってしまうことがあります。尿石除去剤を何度か使って掃除しても効果が無い場合は、プロに依頼するのもひとつの手です。
尿石対策には予防が一番!
尿石は、尿石除去剤などの強力な洗剤を使わないと落ちないやっかいな汚れです。元々は尿の成分が固まってできる汚れなので、尿ハネをその都度トイレットペーパーで拭き取っておけば防げる汚れです。
普段から意識して、尿のしぶきがたまりやすい場所だけはササッと拭き掃除をしたり、洗剤をかけておいたりするなどの予防をしておきましょう。
監修:鈴野寿子(家事代行サービスCaSy・お掃除研修講師)
photo/PIXTA
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