旬の味覚を美味しく!さんまをキレイに食べる3つのコツ
秋の味覚の代表格といえば秋刀魚(さんま)です。今年は残念ながら不漁ということで価格が高騰気味という報道がありましたが、それでもやっぱり旬の味を堪能したいですよね。
今回は、さんまを美味しくいただくための食べ方を紹介します。
さんま豆知識
メスとオスで見分け方があることはご存知でしたか?実は下あごを見ればわかるんです。
メスの下あごは上あごよりも突き出ていて、鋭く尖っています。一方、オスの下あごは楕円形です。ただし、店頭に並ぶさんまは、オスとメスで味の優劣はないそう。
美味しいさんまの見分け方は、次の通りです。
- 魚体に光沢があって目が黒く澄んでいること
- 尾まで太く全体的に大きく身が張っていること
- 口先や尾のつけ根が黄色くなっているもの
選ぶ時はこれらの部分に注目してみましょう。
また、解凍か生(新さんま)かを気にする方もいることでしょう。生の方が絶対美味しいと思われがちですが、時期によってはそうとも言えません。
冷凍さんまは、漁獲後に漁港近くの工場で急速冷凍されることが多いので、鮮度が高い。一方の生さんまは11月以降だと長い移動で痩せて脂が少なくなっています。
12月頃ならば冷凍さんまの方が美味しく感じるという人が多いようです。
さんまのキレイな食べ方
さんまをキレイに食べる人を見ると、育ちの良さを感じるという声を聞いたことがありませんか?
どのように食べれば美しいのか、食べ方をマスターしましょう!
- 中骨に沿って頭から尻尾に向かって水平に箸を入れ、上半分の身を皮も一緒に少しずつ食べる。
- 小骨を取り除きながら下半分を食べる。内臓が苦手な場合はお皿の端へよけておけばOK。
- 骨を抜いて残りの身を食べます。ひっくり返すのはマナー違反なので注意。
美味しい塩焼きの作り方
さんまといえば塩焼きが真っ先に思い浮かびます。シンプルな調理方法ですが、美味しく焼くコツがあります。
下準備
さんまは水揚げの段階でうろこが取れているので、他の魚のように、うろこ取りはしなくても大丈夫。表面を優しく洗って、キッチンペーパーで水気をなくしましょう。
塩の振り方
美味しいさんまの塩焼きのポイントは、パリっと香ばしく焼けた皮。塩を20cmほど上から身全体・裏表にまんべんなく振りかけたあと、手で馴染ませるように軽くに塗り込みます。
15分ぐらい置いておくと臭みが消えるのでおすすめです。
魚焼きグリルで焼く場合
魚焼きグリルで焼く場合はまずしっかりと温めておきます。この時、網に軽くサラダオイルを塗っておくと身がくっつきにくくなります。
その後、中火でじっくり焼きます。最後に火を強めて表面にしっかりと焦げ目をつけましょう。
フライパンで焼く場合
フライパン用のホイルシートという便利グッズを使うのがおすすめ。油がなくても、魚の身がくっつかない優れものです。
グリルと比べて皮のパリパリ感は劣るものの、シートを捨てるだけで後片付けが完了する手軽さがあります。後片付けが面倒で魚料理を避けがちな方におすすめしたい調理方法です。
旬の味を美味しく味わおう!
箸を入れた瞬間の香ばしい湯気。脂の乗ったふっくらした身を新米と一緒に食べた時の、お口に広がるちょっとした苦みとジューシーなうまみ。想像しただけで、お腹がグーっと鳴りそうです!
さんまは、美味しいだけでなく、血栓を防ぎコレステロールを低下させるEPAやDHAといった体に良い栄養成分が豊富。美容と健康のためにも積極的に食べたい食材です。
美味しいさんまを選び、コツを活かした塩焼きで、ぜひ旬の味を楽しんでくださいね。
監修:藤村亜美(家事代行サービスCaSy・お料理研修講師)
photo/PIXTA
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