住まいのトレンド“デュアラー”とは?新しい生活スタイルのメリットは?
突然ですが、みなさんは「デュアラー」という言葉はご存知ですか?
実はこれ、リクルートホールディングスの「2019年のトレンド予測」で発表された、住まい領域における新しいトレンドワードのひとつなんです。
どんな新しい「暮らし」のことを指すのでしょうか。一緒に見ていきましょう!
Contents
そもそも「デュアラー」とは?
リクルートが発表したトレンド予測では、「デュアラー」のことを以下のように定義しています。
「都心と田舎の2つの生活=デュアルライフ(二拠点生活)を楽しむ人」
DUAL(デュアル)には、「二重の」「二通りの」という意味があります。具体的には都心と田舎の生活を二拠点で行う人のことです。周りでも少しずつ見かけるようになった気がしませんか?
デュアラーがトレンドになってきた背景
二拠点居住というと、かつては会社勤めの現役生活を終えられた高齢者の方や、一部の高所得者層の方々が別荘としてリゾート地に拠点を持つ方が一般的でした。
しかし、最近では人口減少に伴う空き家問題で苦戦する地域が多くなりました。それと同時に、いつでもどこでもパソコンやスマートフォン1台があれば仕事ができる時代になりました。
「二拠点生活に憧れはあるけれど、高額でなかなかチャレンジできない」
「仕事があるから都心は離れられない」
このような課題が解決されるようになり、若い方や子育て世帯の方が検討されるケースも多くなってきたのです。
デュアラーのメリットとは
デュアラーが増えている理由には、いくつかのメリットがあるためだと考えられます。
1)好きな場所で仕事ができる
都会で生活していて一番のストレスは、満員電車にゆられる辛くて長い移動時間……。しかし今は働き方改革の影響もあり、在宅、もしくは週に数回会社に通えばよいといった「働く場所を限定しない」新しい働き方を推奨する企業も増えてきました。
こうした追い風のなかで田舎に拠点をもち、できるだけストレスなく仕事を愉しめる時代になってきているんですね。
2)ライフスタイル、趣味を充実させられる
2つ目のメリットは「趣味の時間を充実できる」こと。
例えば、サーフィンやビーチヨガなどのマリンスポーツが好きな方はできるだけ海の近くに住んで、仕事前にアクティビティを愉しんでいます。大きな庭に、自分で育てた野菜を作って食べる生活がしたい人は、山奥に拠点を構えて週末だけ農作業をしたり。
これまで「憧れ」で終わらせていた夢を現実のものにしている人が増えているようです。
3)子供を自然環境豊かな場所で育てられる
都会では、様々な出身地の方が集まっています。そんななかでよく耳にするのが「自分は田舎で育ったから、いつかは子供を自然のある場所で育てたい」というもの。
そんな課題を解決できるのも、デュアルライフのメリットです。自然が豊かで、かつ都心にも通いやすい、長野や山梨、静岡などのエリアはデュアルライフの拠点としても人気が高いようです。
ほかにも、「これまで培った経験を生かして地域貢献がしたい」や「生まれも育ちも都会で故郷と呼べるような場所がない」といった理由でデュアルライフを始める方も多いようです。
自分が心地よいと思える暮らし方を目指して
昔と比べて様々なシステムや環境が整ってきたことを背景に、住まいの場所も、仕事をする場所も、自分で好きに選べる時代になりました。
しかし、大切なのは、トレンドに安易にのっかることではなく「自分がどういう暮らしをしたいか」を考えること。理想に近づけていく意識を持つことが必要です。
新しい暮らし方のデュアラーがその理想に近いのであれば、ぜひ一度検討してみてくだいね。
photo/PIXTA
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