イライラする朝にサヨナラ!共働き子育て家庭【早起き】のススメ
共働き子育て家庭の朝は多忙を極めます。
準備をしない子供を早く、早くと急かし、自分の支度はそこそこに。
やり残した家事に後ろ髪をひかれつつ、バタバタと出かけ、会社に着く頃にはグッタリ……
こんな慌しい朝のイライラを解消するカギは、何といっても【早起き】。
分かってはいてもなかなか難しい【早起き】のコツとメリットをご紹介します。
Contents
■早起きは明確な目的を持って!
【早起きは三文の徳】と昔から言われているように、早起きは良いことだし、朝の時間に余裕が生まれることは、当然分かります。
でもただ漠然と「早起きしなくては……」と思っているだけでは長続きしません。
まずは、何のために早起きをしたいのか、具体的な目的を考えてみてください。
「自分の時間はここで死守する!」
「家族そろって朝食をとりたい」
「夕飯の下準備をしてしまいたい」などなど。
時間を朝型にシフトしていくには、早起きするための明確な目的を持つことが大切です。
■まずは1日、無理にでも早起きする
早起きするには、前日の夜にその分早く寝ることが大切です。
そのためには無理やりにでも、まずは1日早起きします。
無理にでも早起きした日はいつもより早く眠くなり、自然に早寝になります。
そうすれば、翌朝早起きすることは難しくありません。
そうやって、早起きスパイラルに突入していくのです。
早起きが徹底できない理由として、早寝が出来ないことが考えられます。
ですから、多少強引にでも早起きする日をつくることが有効なのです。
■うとうとする時間をやめて、思い切って寝る
子供が小さいと寝付くまで添い寝をしたりして、自分もついうたた寝してしまいます。
「このまま寝てはいけない」と考えながらうとうとするのはやめ、思い切ってきちんと寝てしまいましょう。
その代わり起床時間を早めるのです。
就寝時間を早め、早起きをしたことで生まれた朝の時間は、漫然と過ごす夜の時間に比べて数段効率が良く、ゆとり感も実感できるもの。
うたた寝をやめてしっかり眠ることで、睡眠の質も向上します。
■目覚めやすい90分単位で睡眠を取る
人間には睡眠中に浅い眠り【レム睡眠】と深い眠り【ノンレム睡眠】があり、これらが交互に繰り返され、その1サイクルがだいたい90分だと言われています。
個人差はありますが、この90分単位で睡眠を取るようにすると、すっきり目覚められます。
ただ、人は眠りにつくまで30分ほどかかるとも言われていますので、すっきり目覚めるための睡眠時間の公式は【90分の倍数+30分】となります。
例えば、
【90分×4=360分→6時間+30分=6時間30分】
【90分×5=450分→7時間30分+30分=8時間】となります。
これを目安に睡眠を取るつもりで就寝すると良いでしょう。
■太陽光で体内時計をリセットする
早起きをしても何となくボーっとしてしまうという場合におすすめなのが、【太陽光を浴びる】ことです。
太陽光を浴びると体内時計がリセットされます。
体内時計を調節しているのは【メラトニン】というホルモンです。
朝、目を通して太陽の光が脳内の松果体という部分に刺激を与えると、メラトニンが分泌されなくなります。
これによって覚醒スイッチが入ります。
逆に日が暮れて暗くなると、メラトニンが分泌され、体は睡眠や休息に適した状態になっていくというわけです。
また、体内時計のサイクルは24時間でなく、25時間だとも言われます。
それを軌道修正してくれるのも太陽の光なのです。
朝、太陽光を浴びないと、このズレがどんどん大きくなり、生活リズムが崩れる原因になります。
まずは朝起きたらベランダなどに出て、しっかりと太陽光を浴びるようにしましょう。
■簡単目覚めテク
・耳をよくもみほぐす。耳にはツボが密集しており、刺激を与えることで覚醒を促します。
・手の平の真ん中、薬指を曲げると当たる場所を強く押す。【労宮】というこのツボも覚醒を促します。
・手首、足首、首をゆっくり回す。
・窓を開けて外気を入れて深呼吸。
・水分を取る。
・熱いタオルを顔、首の後ろに当てる。
・仕事や勉強をしたいなら、起きぬけにすぐ朝食はとらず、飴や小さなお菓子などの【糖分】を取る。
・新聞を取りに行く、ベランダに出るなど、とにかく外の空気を吸いに行く。
・熱いシャワーを浴びるか、熱い風呂に短時間入る。ぬるめのシャワーや長風呂は逆効果なので注意して。
無理をせず、少しずつ体を慣らしていくようにしましょう。
■朝出来ることをリスト化してみる
せっかく早起きするならば、その時間を無駄なく使えるよう、出来ることをリスト化してみましょう。
おすすめは、まずは1時間で出来るリストを作ることです。
1時間集中すれば、ずいぶんと家事や支度がはかどります。
何といっても朝は誰にも邪魔されず、たんたんと計画的にこなしていけるのがメリットです。
朝みんなが起きる前に、面倒な家事や子供がいると進まないことを終わらせてしまいましょう。
すっきりした気持ちで家族に「おはよう」と声をかけてみてください。
きっと早起きして良かったと実感出来ますよ。
■朝1時間でこんなに出来る!
・料理
朝の時間で朝食、お弁当、夕飯の下ごしらえまで終わらせてしまいます。
パパッと終わらせる為には何といってもあらかじめメニューを考えておいて、材料をそろえておくのは必須!
前日夜までにはメニューを考えて、材料もそろえておきましょう。
誰にも邪魔されない時間に準備をすることで、かなりスピードアップします。
さらに食器洗いも一度におこなうことが出来、帰宅後の夕食作りや後片付けは格段に楽になります。
・掃除
片づけや拭き掃除も朝がおすすめ。
子供に次々と散らかされることもないですし、夜中の間に空気中に舞っていたほこりがすべて落ちているので、拭き掃除には最適な時間になります。
さらに寝室以外の空気の入れ替えをしてみましょう。
夕方に排気ガスたっぷりの空気を入れるのとは違い、早朝の空気はクリアーです。
とてもすがすがしい気持ちで、朝のスタートを迎えることが出来ます。
ただしみんなが起きる前なので、静かにしていなければならず、掃除機がけなどは出来ません。
・洗濯
洗濯機を外に設置していたりして、早朝の洗濯が難しい場合もありますが、可能ならば、起きてすぐに洗濯機を回し始めます。
そうすれば、子供たちが起きる前に干し終えることが出来ます。
また、夜に洗濯を終わらせている場合は、朝には乾いていることがほとんど。
なので、誰の邪魔も受けない時間帯に、乾いているものは取り込んでたたみ、アイロン掛けもしてしまいます。
・身支度
自分の身仕度も早めに終わらせてしまいましょう。
洗顔、化粧、髪の毛のセットを終えておくと非常に楽です。
あとは出かける前に、簡単に化粧直しと着替えをすれば良いだけです。
子供が起きてくると、なかなか言うことを聞かなかったり、あれこれイレギュラーなことが起こります。
だからこそ、自分の準備は終わらせておいて、子どもの気まぐれな行動に臨機応変に対応できるようにしましょう。
・洗面所、トイレの掃除
身仕度を終えた後に、洗面所とトイレの掃除も勢いでしてしまいましょう。
日々適度に掃除をしていれば、毎日の掃除は簡単です。
仕事の進み具合によっては、床拭きも一緒にしてしまいます。
ここまで大体1時間もあれば十分出来ることだと思います。
あとは家族が起きてきてから、掃除機をかけるだけ。
これまで、疲れた帰宅後にしていた家事や、慌しい中でバタバタとしていた身支度を、ゆとりを持っておこなうことが出来ます。
■家族の団らんも朝にシフト
多くの共働き家庭では、家族みんなで夕飯を取るのが難しく、コミュニケーション不足になりがちです。
また、早起きのために就寝時間を早めると、夫の帰宅時間が遅い家庭では、夫婦の会話時間も減る可能性があります。
それならば、家族にも少し早起きをしてもらって、みんなで朝食を食べるというライフスタイルにシフトしてみるのはどうでしょうか?
子育てなどで大変な今の時期だけの対処であると説明して、早起き生活への協力を夫に求めましょう。
そして、夜は早く寝て、家族団らんは朝食で持つと発想転換してみます。
夜に家族がそろうのは難しくとも、夫が頑張って早起きをすることで、朝に家族の時間を確保することが出来ます。
それは短いながら、家族が挨拶を交わし、お互いのことを報告しあったりする、凝縮された貴重な家族団らんの時間になるはずです。
■自分自身の癒しの時間が確保出来る
仕事に家事に育児に忙しく、自分の時間がとれないと、日々ストレスがたまっていくもの。
自分の時間を確保出来るというのも、早起きのメリットです。
早起きしたことで生まれた朝の時間に、ひとりでゆっくり息抜きをしたり、これまであきらめてしまっていた趣味をおこなうのも良いでしょう。
「録画したテレビ番組やDVDなどを見る」
「手紙やメールの返信をゆっくり書く」
「好きな写真集を眺めたり、小説や雑誌を読む」
「パッチワークや編み物などの手芸を楽しむ」
「目指す資格の勉強をする時間にあてる」など、素晴らしい時間が待っています。
大変だと思っていた早起きが、なんだかワクワクすることに思えてきますね。
子育てが大変な時期や仕事が忙しい時こそ、こうした自分自身の癒しの時間を持つことは大切です。
■おわりに
いかがでしたか?
ちょっとしたコツで誰でも早起きすることが可能です。
そして早起きすることで、とても効率の良い素晴らしい時間が確保出来ます。
毎朝時間がない!と嘆いているようなら【早起き】をして、そのイライラを解消してみませんか。
この記事を読んでいる人は
こんな記事も読んでいます