家族で風邪知らずの冬を過ごしたい!免疫力アップにいいもの、悪いもの
こんにちは!上級食育指導士の岡宏美です。
だんだんと寒くなってきて、季節が秋から冬に変わろうとしています。
これからの季節、心配なのは「風邪」ですよね。
家族の誰かが風邪を引くと、それが家庭内で伝染して、気づくと家族全員がダウン…なんていうのもよくある話です。
ただでさえ忙しい年末、共働きや子育てママにとっては避けたいことですよね。
では、風邪知らずの体をつくるために必要なものって何だと思いますか?
『免疫力が高ければ風邪なんて怖くない!』
皆さんは今年何回くらい風邪をひきましたか?
1年で風邪をひく平均回数は約2回、回復するまでの日数平均は約4日だそうですが、これには個人差が大きく出ます。
クラスで風邪が流行ると、すぐにうつってしまう子と、全くうつらない子といますよね。
何が違うのでしょうか。
それは「免疫力」の高さです!
『そもそも免疫力って…?』
病気から体を守る防御システムのことを免疫と呼びます。
体内に異物が入ってきた際に、それを感知し、退治する働きをします。
風邪などの感染症の場合、発熱によってウイルスの増殖を防ぎ、免疫担当の細胞を活性化したり、
くしゃみや鼻水、せき、たんなどで、病原体を外に排出することによって体を守ろうとします。
つまり、風邪の諸症状は免疫が正しく機能している証でもあります。
『免疫力を低下させるもの』
● 加齢
赤ちゃんはへその緒からと、母乳を通して、ママから免疫をもらっていますが、免疫が作動する異物との接触の経験が少ないため、免疫機能はまだ未熟です。
そこから20代前後でピークを迎え、そこから加齢と共に低下します。
● 腸内環境の乱れ
体内最大の免疫器官は「腸」です。
食事を抜く、肉類や加工食品の多い食事、食物繊維不足、ストレスが多い、運動不足…といった生活の方は注意が必要です。
● 睡眠不足
ストレスの原因にもなりますし、休養をとらないと免疫細胞がつくられません。
● 活性酸素
たばこ、アルコール、紫外線、食品添加物、放射能などを過度に受容すると、免疫細胞を傷つける活性酸素が発生します。
● 極度な清潔志向
殺菌、抗菌をしすぎる生活は、細菌や微生物と接する機会を失い、免疫力が低下します。
子供はたくさん外で遊ばせましょう。
『免疫力を強化させる食べもの』
では最後に、免疫力を高めるために、積極的に摂りたい食べものをご紹介します。
これらの食べものをしっかり摂って、風邪の季節に備えましょう!
● 大豆、大豆製品、魚類
たんぱく質の補給。
たんぱく質が不足すると免疫機能全体の能力が低下します。
● 柑橘類、緑黄色野菜
ビタミンCの補給。
免疫細胞を強化し、自らウイルスを攻撃します。
● 穀類、いも類、きのこ類、海藻類
食物繊維の補給。
最大の免疫器官である腸の働きを整えます。
● 発酵食品(味噌、ヨーグルト、漬け物など)
腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えます。
また、万一風邪を引いて熱が出てしまったら、プルーン、バナナ、みかんなどを食べて、カリウムとナトリウムのバランスを整えましょう。
食欲がなくなるのも、ウイルスと戦うために体力を使っているためなので、無理に食べなくても大丈夫。
ただし、しっかりと水分は摂るようにしましょう。
●
まとめ
免疫の80%は腸でつくられる、とも言われていますので、腸を整え、規則正しい生活によってストレスを遠ざけましょう!
岡宏美
1983年埼玉県出身。NPO法人日本食育協会認定 上級食育指導士。NPO法人食育の会おむすびころりん正会員。結婚を機に会社を辞め、幼少期より関心のあった食育をライフワークとして取り組み始める。現在は、手作りソーセージの会や常備菜作りの会、まごわやさしいお料理会などを開催し、食育の普及に努めている。
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