上を向いてはダメ!鼻血が出たときの正しい対処法とは?
暖房をつける季節になると、よく起きるトラブルのひとつが子どもの鼻血。鼻血が出ると、子どもも親も驚きますが、そもそも子どもは鼻血が出やすいので、あまり心配しすぎないでください。鼻血のメカニズムと正しい鼻血の止め方を知って、焦らず対処しましょう。
慌てないで!子どもの鼻血の原因あれこれ
子どもが鼻血を出す原因は、ほとんどの場合が自分で鼻を触って傷つけてしまうことだと言われています。気づくと鼻に手を入れていじっているということ、ありませんか?
出血のほとんどは、『ギーゼルバッハ部位』という両方の鼻の仕切りの壁、鼻の入口から1センチくらいのところから起こります。太い静脈や毛細血管が集まる部分で粘膜がとても薄いので、直接触らなくても、くしゃみや鼻をかんだりすることでも簡単に出血することも。また、血圧や体温が上昇しやすい寝起きやお風呂上がりも、出血しやすいタイミングといえます。
そして、暖房が必要な季節になると、肌の乾燥はもちろん鼻の中も乾燥します。乾燥すると粘膜の炎症を起こしやすくなるので、これも出血の原因に。ですから、鼻の中も保湿を心がけましょう。ワセリンなどの保湿剤を鼻の入口に塗って乾燥を避け、夜間も暖房をつける場合はマスクをつけて寝るなど保湿を意識するといいでしょう。
上を向いちゃダメ!鼻血の正しい止め方とは?
鼻血が出ると上を向かせて、ティッシュを詰めればいいと思ってしまいますが、実はそれはNG!
まずは顔をやや下向きにして座らせ、ティッシュで血を受け止めつつ、出血している方の小鼻を親指で押さえましょう。この時、親指以外の4本の指と手のひら全体で自然に頬を覆い、安定させると親指で圧迫しやすくなります。ついつい両鼻を押さえてしまいがちですが、片方を開けておくことで呼吸がしやすくなるのです。
自分で鼻血を止められない小さな子どもの場合は、膝に前向き抱っこで座らせて包み込むようにすれば、処置がしやすいですよ。
鼻血を止める時のコツは3つ
- 慌てず、落ち着いて
鼻血を出した本人がビックリして慌てると血圧が上がり、血が止まりにくくなってしまいます。子どもが泣いているようであれば「大丈夫よ」などと声がけして安心させ、まず深呼吸をして落ち着かせましょう。 - 鼻をしっかり圧迫する
基本的に鼻には何も入れず、ティッシュなどで血を受けるようにしてください。その上で、親指で小鼻を5分間ほどしっかりと圧迫止血します。 - 横にならずに座った姿勢で
出血している間は横にならずに、座った姿勢を保ちます。横になると血液が喉に落ちて気分が悪くなることも。
注意すべきなのはこんな時
上記のように止血しても鼻血が止まらない、そういう時は耳鼻咽喉科を受診してください。
- 10分以上、出血している
- 1回1回はすぐに止まるものの、1日に何度も出血したり、数日間で複数回出血する
このような状況の場合は、鼻血の原因が他にあることが考えられますので、耳鼻咽喉科医の診察を受けることをおすすめします。
幼児期の鼻腔はまだまだ発達途中なので、大人に比べてデリケート。我が家の長男も、よく鼻血を出すのです。室内が乾燥したり体温が上がりすぎると出やすくなってしまうようなので、加湿器の使用と鼻の穴の保湿をして、室温やパジャマの着せ過ぎにも注意して対策するようにしています。
それでも鼻血が出てしまった時は、鼻血が完全に止まるまでの10分ほどを我が家では『ママ独占!お話タイム』と称して有効活用するように。小鼻をしっかり押さえながら会話を楽しんでいると、あっという間に鼻血が止まってしまいますよ。あまり神経質になりすぎないよう、焦らず正しく対処しましょうね。
photo/PIXTA
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