家族の「ほう・れん・そう」!夫婦喧嘩にならないための4つの伝え方
こんにちは、暑い日が続きますね。エッセイストでカウンセラーの、若松美穂です。
さて、今回は、夫婦ゲンカにならないために効果的な伝え方について、書いてみようと思います。
夫婦で、家族で共に生活していくためには、コミュニケーションが大切です。時々「夫婦で話すことなんてありますか?」「何を話したらいいのかしら?」なんて聞かれることもありますが、ちょっとしたことから、決める必要があることまで、報告・連絡・相談を基本にするといいのではないでしょうか。中でも、共働きで、子育てもしているご夫婦となると、相手にして欲しいこと、分担したいことが増えるでしょうから、必要不可欠になるだろうと思います。
伝える方からすると、相手にすんなり受け入れてほしい、「良いよ」と言って欲しい。けれど、相手にも、事情や気持ちがあるもの。時に、ケンカになったり、不機嫌になって気まずい雰囲気になったりすることも。伝え方に、ちょっとした工夫をすることで、こちらにも、相手にも余裕が生まれ、伝わりやすく、受けいれてもらいやすくなることがあるかもしれません。
≪その1≫「私」を主語にして伝える
相手に伝えるとき、「○○してよ!」「こう思っているんでしょ?」「これくらいしてくれてもいいのに……」と伝えていることはありませんか?
これらの文章の主語は、すべて“あなた”です。「(あなたが)○○してよ!」「(あなたが)こう思っているのでしょう?」「(あなたが)これくらいしてくれてもいいのに……」。人は、あなたが主語の文章だと、責められているように感じることがあります。
できるだけ、私を主語にして「私は○○して欲しいと思っている」「私は~~~だと感じる」「私は、あなたが○○をしてくれたら嬉しい・助かる」と、私を主語にして、自分の気持ちや願いを伝えてみましょう。その後、相手ができることや気持ちを聞いてみましょう。
≪その2≫ 相手が考える時間を設ける
相談ごと、決めごとの場合。こちらは事前に「こうしたい」「こんな風にした方が良いかもしれない」と、考えたり、まとめたりすることが出来ますが、相手にとっては、突然の提案と決定を求められ、戸惑うこともあります。自分が受け入れられるかどうかの前に、上司や会社、育児に協力してくれる方たちに、確認しないと返事ができない、決めることが出来ないことも、少なくはないはずです。
ですから「こうしたい、どう?」とすぐに返答を求めず、いついつまで返事をちょうだいと期限を決めてみる。急用であれば、10分でも、「少し考えてみて、返事をお願い」と、伝えてみましょう。相手が、頭の中で整理する時間や、まとめる時間を持つこと。プラス、こちらも、相手の反応を見て、少し考える時間を持つことができます。お互いの冷静な時間が、ものごとを良い方向へ導くきっかけになるかもしれません。
≪その3≫ 何度でも確認できる方法を付け加える
「あの時、ちゃんと伝えたのに」、「良いと言ったはずなのに……」、そんな行き違い、勘違いを防ぐ為、口頭で伝えたことでも、再度、メールやLINEで送信する、どこかに書いて貼っておくなども、一つの方法です。忘れないようにと思っていても、大切なことが次々入ってくると、つい、、、ということもあるかもしれません。相手と自分が、何度でも確認できる状態を作ることができるといいですね。
≪その4≫ お願いする
「こうして!」と言われるのと、「こうして欲しいのだけれど、お願いできる?」「お願いします」と言われるのと、どちらが心地がいいでしょう。同じことを伝えるのでも、言い方ひとつで、雰囲気は全く異なります。分担は当然という気持ちが生まれることもあるとは思いますが、まずはお願いしてみましょう。
おわりに
以上の4つを読んでいただいて、気がつかれた方もいるかもしれませんが、大切なのは、相手に対する思いやりです。どんなことも、言い方ひとつ、伝え方ひとつで、相手の受け取り方、感じ方も変わってくるというものです。
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