お客様との信頼関係は、自分がベストを尽くすことから始まる。キャストジャーナル⑩土井 俊恵(どい・としえ)さん
今年の2月から、カジーのお掃除キャストとしてお仕事をしている土井 俊恵(どい・としえ)さん。様々なお仕事を経験された後、50代で家事代行のお仕事に未経験で飛び込みました。カジーでデビューしてわずか3ヶ月ながら、月間MVPを獲得するほどに目覚ましい活躍を見せてくれています。一生懸命で笑顔がチャーミングな土井さんに、カジーのいいところや、お仕事を通して感じている思いをお聞きしました。
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母の介護を家族で担った過去。だから家のことを任せられるサービスに惹かれた
以前は、派遣社員として事務やコールセンターなど、デスクワーク中心のお仕事をしていました。その傍ら、長く母の介護をしていました。
私は一人っ子で、父と母の3人ぐらし。母の介護生活は20年間と、とても長かったんです。母は病気で視力を失ってしまった上、腰を悪くして動けなくなってしまった。ピーク時は、自分の生活を守るのも大変で、仕事も何度も変えざるを得ませんでした。
母の介護は家族だけでなんとかやってきました。父は80代で、世代的にも「家の中のことを人に任せるなんて」という気持ちが強い人。私でさえ、実はその気持ちが全くないとは言えません。でも、母の介護をもう少し人に頼ることができていたら。母の介護や、家のことの合間に、柔軟にお仕事できていたら。そんな思いを今も抱いています。だからこそ、家の中のことをお引き受けするカジーのお仕事は、世の中にとってよいものだと感じて惹かれたところがあります。
母が亡くなった後は、デスクワークや百貨店での販売職をしていました。働き方はアルバイトだったので、入れる日数が少なく、収入増のために並行して他の仕事もやってみたいと探していました。
そんなときに、家事代行の広告をインターネットで見つけたんです。正直なところ、家事代行という仕事について、そのときはよく知りませんでした。「よその人の家で家事?大丈夫なのかしら。昔はそんな仕事、見たことがなかったな」と思いましたが、それ以上に「家の中のことなら、できないことはない!」と感じました。お料理は味付けや好みをお客様に合わせるのが難しそうだと思ったけれど、お掃除ならずっと家でやってきたことだから。そんな根拠のない自信で、勢いで始めることに。
実は最初にお世話になったのは、カジーとは別の事業所。でも、自分で案件を選べなかったことや、お仕事内容について自ら交渉できない点が不便でした。カジーでは、案件も自分で選択でき、チャットでお客様と直接やり取りができると聞いて興味がわきました。そこで半年後にカジーでも登録をしてみることに。今ではカジーでのお仕事を主体に働いています。
限られた時間内でご満足いただくためベストを尽くすことが、難しさでもあり醍醐味
カジーのオンラインガイダンスや選考会では、他の候補者の方の顔が見え、勉強になりました。いいなと思ったのは、男性も結構参加されていたこと。その前に所属していた事業所では女性のスタッフばかりでしたが、カジーではキャストの性別も年齢も多様。幅広いキャストを受け入れる風土が気に入りました。
また意外に経験者は少ないのだな、と知りました。経験がある方ばかりが周りにいると、スキルの差に圧倒されてしまうし、また前に来た方と比べられてしまって苦しそう。「私でも大丈夫そうだ」という安心材料につながりました。
最初のころは、例えば時間内で終わらない量のお仕事をお願いされたりだとか、お客様のご要望で難しいことがあったときに「難しい」と正直に言えなかった。お客様のご要望に無理に答えようとして、一人で頭はパニック状態。結局はご期待に添えず、交渉をしなければ自分の首を締めてしまうと気づきました。
今ではだいぶ、最初に着地点、つまりどこまでできるかをお客様とすり合わせることができるようになりました。それでも難しいなぁと思いながらやっています。
でもそこが、このお仕事の醍醐味でもある。私の場合、「時間内にお客様と決めたお掃除をやり遂げる」というのがモチベーションになっているんです。そうすることが、お客様の時間を創ることにもなるし、なにより喜んでいただける。終わったときにお客様の表情や、出てくる言葉の雰囲気が変わるんです。そして私自身の「できた!」という達成感も気持ちがいい。
最初は知らない者同士だからこそ、信頼関係はお客様のためにまずこちらがベストを尽くす、その姿勢を見ていただくことから始まると思っています。一度信頼していただけたら、あとはお互いやりやすいように調整をしていける。
自分の家事がこんなにも喜ばれる。だからプロとしての品質を追求したい
カジーのいいところは、先程も挙げた「案件をキャスト側で選べる」ということだけではありません。作業箇所や内容、お客様の家にどんなお掃除道具があるかも事前に確認ができます。ある程度のことがわかっていると、行くまでに「こういうふうにしてみよう」と段取りが組める。お客様によっては「必要な道具を用意しますよ」とおっしゃってくださるので、とても助かります。
それから、自分の予定に合った柔軟な働き方ができる点。今日は一気に数件しっかり働こう、今日は午前中に家の用事を済ませて、午後からサービスに出よう、など日に応じて自由自在にスケジュールを組むことができます。
そして、このお仕事を始めてから、本当にお掃除について0から学びました。例えば、水拭きと乾拭きだけで、こんなにきれいになるんだ!という驚き。私はそれまで家では水拭きしかしていなかったんですが、乾拭きという一手間を加えるだけで、水回りでも家具でもピカッと艶が出る。クエン酸と重曹がお掃除に使えることも知らなかったんです。お客様宅で使わせていただいて、自宅に取り入れたものもたくさんあります。自宅のお掃除のやり方がまるっきり変わりました。
5月に月間MVPをいただいたのですが、まさか自分が、と驚きました。信じられなかったけれど、とても嬉しかったです。これでなんとかこの仕事でやっていける、とすごく自信になりました。また今の60代・70代は元気ですから、無理のない範囲で体を動かす仕事は健康にもいいですし、家事というお仕事はそもそも年齢は関係ない。これからも長く続けることができると感じています。
家事は、得意不得意はあっても、基本的には誰もができることだと思っています。やってみたいな、興味があるなと思っている人がいたら、とりあえず飛び込んでみてほしいです。自分ができることを精一杯やって、お客様から「ありがとう」と言ってもらえることがこんなに嬉しいということを知ってほしい。
そしてこのお仕事を通して、かつての私のように、事情があって家事が十分にできず困っている人の力になれていると思うと、とても意義があり世の中に必要なお仕事だと感じています。
今後の目標は、お掃除のプロフェッショナルとしてもっと洗剤やお掃除方法に詳しくなること。お客様に「この素材のこの汚れには何を使えばいいの?」と聞かれたときにも、すぐにご案内できるような知識をもっともっと身につけていきたいですね。
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