近頃増えている低体温の子供たち。低体温がもたらす危険とは?
こんにちは!上級食育指導士の岡宏美です。
突然ですが、皆さんご自身の平熱はどのくらいですか?そしてお子さんの平熱はどのくらいですか?
何度くらい熱があったら「風邪だ」と思うでしょうか。
多くの人は37℃熱があったら「微熱がある」「風邪を引くかも」と思うのではないでしょうか。
しかし、実は本来の日本人は37℃が平熱であるべきなのです。(子供の場合は37〜38℃。)
実は近年、様々な生活習慣によって、「低体温」の人が増えてきています。
■【低体温がもたらすものって?】
低体温とは一般的に大人で35.5℃、子供で36℃くらいの体温を指します。
冷えは万病の元、と言いますが、低体温だと免疫力が低下し、風邪や病気にかかりやすくなります。
頭痛、肩コリ、腰痛、便秘、イライラ、不眠、肌荒れ、といった軽い症状のものから、胃潰瘍、糖尿病、骨粗しょう症、ガン、認知症、アトピー性皮膚炎、アレルギー、動脈硬化、といった思い病気をも招きます。また、女性の場合だと婦人科系の病気にもかかりやすくなります。
また、自律神経やホルモンのバランスが崩れるため、体の問題だけでなく、心の問題にもつながるとも言われています
■【低体温になる主な原因】
では、そんな「低体温」を招く原因は何なのでしょうか?
主な原因をご紹介します。
・ 朝食抜きや食べ過ぎ
・ 冷たいものや甘いものの食べ過ぎ
・ 季節はずれの野菜や果物の摂取
・ ストレス
・ 運動不足
・ 筋肉不足
・ 空調による冷やしすぎや暖めすぎ
このような乱れた食生活や生活習慣、そして季節に反した生活が低体温の原因とされています。
特に、今の子供たちは、ハウス栽培された季節はずれの野菜や果物が普通にスーパーに並ぶ時代に生まれ、生まれた時から空調管理された室内で育っています。食べるものもそこらじゅうにあります。室内で何時間でも遊べるゲーム類もたくさんあります。
いわば生まれた時から低体温になっている可能性が高いのです。
では低体温を改善するにはどうしたらいいのでしょうか。
■【低体温を遠ざける生活習慣】
● 規則正しい生活を送る
できるだけ早寝早起きを心がけ、就寝前にお風呂に入って体温をあげることもポイントです。
● 甘いものや冷たいものを摂りすぎない
砂糖は体を冷やすため控えましょう。また、体温の低い寝起きも冷たい水など飲まないように注意したいですね。
● 旬のものを食べる
夏の野菜や果物は体を冷やし、冬のものはその逆の作用があります。冬に夏のものを食べると体の内部がとても冷えますので気をつけましょう。
● 筋肉をつける
筋肉は体の中で一番熱を算出する器官です。特に血液の循環に大きな役割を果たしている下半身の筋肉を重点的に鍛えましょう。歩くことやスクワットで十分です。
● 空調をつけすぎない
冷えというのは、上半身に比べて下半身が冷たいことを指します。
この温度差が起こりやすいのが空調。暖かい空気は上に溜まるので、空調をつけていても、上半身だけが暖まり、下半身との温度差が余計に出てしまう結果になります。
そこで下半身だけを暖める湯たんぽやこたつがおすすめですが、どうしても空調をつけたい時は戸外との温度差が10℃くらいになるように設定しましょう。
■まとめ
最近は冬に薄着で走り回る子供を見かけなくなりました。寒い日は風邪を引かないように家でぬくぬく過ごす、という親子も多いのではないでしょうか。しかし子供は風の子。外で元気に遊んで筋肉を育て、基礎代謝をどんどんあげていきましょう!
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